栞
おまる堂
PAST2021年10月、入院中にInktober(10月に31個ある単語のお題に沿って何か絵を描こうぜ的な企画)で描いた色鉛筆イラストたちと文庫本に挟むためだけに作ったキクイタダキの栞(水彩色鉛筆) 3615oresama_godf
DOODLE「微笑」栞奈にとって全ては平等
人も虫も草も細菌もそこらに捨てられた煙草の吸殻も全部一緒
栞奈は全てを平等に愛してる
栞奈は誰にも特別な興味を抱かない
その立場も肩書も過去も全て
だからこそ、誰よりも私自身を見てくれる
栞奈は
興味もないけど平等に私自身のことを見てくれる
それでどれだけ救われることか
だから、栞奈は“救い”なのです
にしき
DOODLE異境秘録有魂書キャンペーンの結果。いや秋くんは頑張った、順番が悪かった。秋くん自身は来てないけどやっぱりレアなのか。もう減速始めた。※金栞を使い始めるまでに他の各員も挑戦、銅・銀の栞は使い果たし、洋墨は最終的に12万本ほど減った 3
高間晴
DONE手作りの栞とファーストキスのチェズモクの話。■眠れない夜、君のせいだよ何、読んでんだろ。
チェズレイはよく本を読む。今日もリビングのソファで読書をしている。それをモクマはソファの背中側に回り込んで、膝の上に開かれたハードカバーのページを見てみる。だが、数行読んだところで、何のことなのか頭がこんがらがるような感覚に襲われたので読むのをやめた。
「どうしました、モクマさん」
「いんや。お前さんやっぱ頭脳派だな~って思って」
チェズレイは薄く微笑むと栞も挟まず本を閉じてしまう。それを見てモクマは目を見開く。
「ありゃ、お前さん栞挟まないの?」
「ええ。どこまで読んだかは覚えていますので」
「は~……じゃあおじさんの作った栞、いらないかあ」
「栞?」
チェズレイが小首を傾げてきたので、モクマは背後に持っていた手作りの栞を差し出す。受け取って、チェズレイはまじまじと見つめる。紫色の花を押し花にして作った栞を指差してモクマが説明する。
「お前さんよく本読んでるみたいだから、どうかな~って思って作っちゃった」
そこでモクマは少し照れくさそうに笑う。
「昔におカンやイズミ様が作ってたのの見様見真似だけどさ、なかなかうまく出来てる 2411