明智がｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞになる感じの主明［十六歳 ～冬～］

「...おぇ...っ...」
狭いトイレの中に座り込んで便座の中に顔を向けながら、喉の奥からせり上がってくる辛くて熱い中身を吐き出した。昨日から何も食べていないから、出てくるのはもはや泡立った胃液だけ。こうしてトイレに駆け込んで胃袋がありもしない中身を戻したのは今日で五回目になる。
嘔吐するのも楽ではないのだ。ただでさえ高熱で意識が朦朧としているというのに、これ以上負担を増やさないでほしい。
電気の一つも付いてない薄暗い部屋の中で、ポケットに入れたスマートフォンの画面を見る。先日送った五日間は家から出れない旨を伝えたメールに対する返事は来る気配がない。呆れられているのだろう。最悪見限られた可能性すらある。年端のいかない子供がインフルエンザにかかろうと心配する素振りもない。もとよりそんな子供に殺人を命じているような男だ。アイツにとっては仕事の完了報告以外のメールなど関心がないのだ。例えそれが実の息子相手であったとしても。

【彰冬】《可是飞行课是必修课程》小豆沢心羽说：可是飞行课是必修课程。
拉文克劳的优等生自愿在格兰芬多的休息室里陪白石杏写她上周的魔药学作业——这周的也还没写，理由是白石杏说拉文克劳的塔上光线太刺眼了她看不清字。同一张桌子上奋笔疾书的还有东云彰人，皱着眉头好像被人逼着一口气吃了一整罐怪味豆。如果可以的话他肯定甩笔不干了，前提条件是青柳冬弥不在休息室，不写完魔法史的作业冬弥不会放过他的。
青柳冬弥回答道：但是，飞起来——太高了。
他的脸色随着话音愈发苍白，显出一种憔悴的青色，捧着咖啡杯的手都不自觉捏紧。
“冬弥，你知道的，考试内容不难：离地十八英尺，定点飞行三百米——哇小心杯子！”白石杏分心抬起头来接话，结果却害得冬弥不小心想象到了飞行的画面，手一松杯子直直往下掉。