【類司】湖水精靈（下）「你是精靈對吧？」嘗過司身體冒出的水，類說。
「知道了還問。」司因為類剛才做的事而賭氣，鼓起臉頰。
兩人還維持原來的姿勢，類俯身，司仰躺。類一點點吮吸掉司身上殘留的水，被舔過的地方泛紅，襯托精靈鮮嫩的皮膚。
雖然司害怕眼前這個陌生人，但看見他蒼白的臉色，仍忍不住問：「你還好嗎？看起來很久沒吃東西了。」
「不怎麼好，但我想你也沒東西給我吃。」
「是啊，精靈不吃東西。」
「那至少，讓我再多享用你一下。」
類起身，抓著司光裸濕透的手臂，破碎的白袍浸了沙，不復潔淨。司被拖行至不遠處的湖邊。類跨開腿，騎在他身上。
「你想做什麼？」
「還沒想好，到時你就知道了。」
類一手壓著司的頭，使他整張臉沒入水中。突然缺氧令他開始掙扎，雙足亂蹬，打開的空隙正好讓類有機可乘。

【類司】湖水精靈入夜，廣袤無垠的沙漠，一個旅人正獨自行走。
神代類圍著面紗，但狂暴的風仍然把沙捲進縫隙，他的眼睛刺痛流淚，口鼻被黃沙堵住。
他拖著如水泥般沉重的腳步。白天見到一綠洲，他欣喜地加快步伐，然而當越發靠近，他才發現那是海市蜃樓，欺騙盼望之人的魔障。
現在，他渴極了。在整整一日大太陽下滴水未進，器官功能開始下降，皮膚也龜裂、停止排汗。
類有預感，他就要止步於此，腳底彷彿在地上生根，不能再移動分毫。行囊壓著他，他倏地跪下，頭倒在沙地上，臣服於自然之手。
「湖……」遠方有一口湖，但類才被海市蜃樓迷惑過，他不敢，也無力向前，只能盯著那口湖，想像甜美水源入喉的清涼。
有個人走了過來。
「不可能……」在沙漠正中央，除了像他這樣的瘋子，不會有任何人不自量力前來。「貝都因人？」類想到了那個神秘的種族，沙漠中的流浪者，逐水草而居，不過那人好像是金髮：「難道是歐洲人？」但和一般沙漠行者不同的是，他穿著輕薄的白紗，露出一邊肩膀，不若類自己穿的卡其色長袖。

（いるかつ）湖水浴をする話（ときかつ！時空）「湖水浴に行きたい」

鞍作のいつもの思いつきで、琵琶湖へ行くことになった。大津の水泳場だ。

「暑い日に外へ出るやつの気が知れないな……」
「だからこそ涼を取りに行くんだろ」
「温度だけならまだいいが、湿気まで加わると最悪だ」

葛城がげんなりした表情でため息をつく。
真昼の太陽に照らされ、空を映す湖面は白く波立ち、熱気で空気が歪んでいるように見える。

「なんだよ、ノリが悪いな」

「私は暑いのは嫌いだ。……鞍作は、暑さ寒さにも強いから分からないだろうが」

葛城は手で庇を作り、眩しそうに空を見上げた。

「って言っても神様だろ。そんな簡単に死ぬわけじゃあるまいし」

そう言って笑う鞍作の顔は、汗一つかいていないように見えた。

「死ななければいいというものじゃない」

今、君を想う「マスター、いつもの。」
「かしこまりました。」
　バーカウンターの端へ座り、いつの頃からか名前を言わなくとも伝わるようになってしまった注文をしてから、ホッと一息吐く。
　閉店間際とはいかないまでも、大分夜も遅い時間帯。元々カウンターと、数箇所の丸テーブルが置かれている駅からも離れたこじんまりとした店だ。店内にはダンデ以外人影もない。それを分かっているので、変装として被っていた帽子を取り、後ろで一纏めにしていた髪を解く。そのタイミングを待っていたかのように、シェイカーの音が止む。
「ブルーラグーン、お待たせ致しました。」
「ありがとう。」
　トンっと、鏡のように丹念に磨き込まれたカウンターテーブルに置かれた空とも海とも言えないような色のカクテルを前に、ダンデは片肘をついて思考を巡らす。