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    ue_no_yuka

    DONE奥原氏物語 前編

    ようみつシリーズ番外編。花雫家の先祖の話。平安末期過去編。皆さんの理解の程度と需要によっては書きますと言いましたが、現時点で唯一の読者まつおさんが是非読みたいと言ってくださったので書きました。いらない人は読まなくていいです。
    月と鶺鴒 いつか罰が当たるだろう。そう思いながら少女は生きていた。

    四人兄弟の三番目に生まれ、兄のように家を守る必要も無く、姉のように十で厄介払いのように嫁に出されることもなく、末の子のように食い扶持を減らすために川に捨てられることもなかった。ただ農民の子らしく農業に勤しみ、家族の団欒で適当に笑って過ごしていればそれでよかった。あとは、薪を拾いに山に行ったついでに、水を汲みに井戸に行ったついでに、洗濯を干したついでに、その辺の地面にその辺に落ちていた木の棒で絵が描ければそれで満足だった。自分だけこんなに楽に生きていて、いつか罰が当たるだろう。そう思いながら少女は生きていた。

    少女が十二の頃、大飢饉が起こり家族は皆死に絶えたが、少女一人だけが生き長らえた。しかし、やがて僅かな食べ物もつき、追い打ちをかけるように大寒波がやってきた。ここまで生き残り、飢えに苦しんだ時間が単楽的なこの人生への罰だったのだ。だがそれももういいだろう。少女はそう思い、冬の冷たい川に身を投げた。
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    hosiabi

    MEMOオルトス複座軸スミイサに黒スミが爆誕する地獄しかない妄想自分用メモ。一番最悪のバドエンルート妄想。皆んな死ぬ。
    BURN BLACK BORN(仮)デスドライブズの襲来、スミスとイサミは開発途中のオルトスの搭乗者に選ばれた。アドリムパックは初めからオルトスのパイロットを選出する為に行われたものだった。二人はオルトスで量産機体の撃破に成功する。
     しかし、やって来たスペルビアには歯が立たず、次々倒れるATFの仲間達。メインパイロットのスミスは『仲間を助けろ』と指示するコパイのイサミの言葉を無視して、仲間の命と天秤にかけて、イサミと自分の命を優先する。仲間を残して、スミスとイサミだけは戦線から離脱。イサミはスミスの行動を激しく責める。『オルトスに乗れる俺達が生き残らなければ、一体誰が世界を救うんだ』と説得して『勇気だ、勇気を持つんだ!俺達なら出来る!』と繰り返し、嫌がるイサミと共にスペルビアとの再びの戦いに挑む。戦いの中で胸部のパーツ部分を優先破壊すればデスドライブズは弱って、自分たちでも戦えることを発見する。スペルビアを初撃破し、喜ぶ二人。俺達なら世界を救える!と称え合い、瞬間に意識を失ったイサミ。一先ずハワイ諸島を奪還したATF。戦闘の興奮冷めやらぬスミスは海岸を歩く。スミスは迷いながらも勇気を振るって戦うイサミに強く惹かれていた。しかし、その海岸で打ち上げられて倒れている少女をスミスは発見する。すぐに彼女がスペルビアのパーツから噴出されたものだと気が付くスミス。『パーツに生きた人間が乗っていた。もし、この事をイサミが知ったら……』優しいイサミはきっと戦えなくなるだろう。既に自分は仲間の命を見捨てる選択している。葛藤と逡巡の末に、スミスはイサミが世界を救うヒーロー(光)である為に、自分が暗部を背負うことを決意する。震える手で銃を握るスミス。数発の銃声が誰もいない夜の海岸に響いた。
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    tobun

    DONEドロライのお題「グータッチ」「匂い」を借りました。

    20×20のいちくうとMCD兄貴たち。
    人格破綻〜の台詞を見て以来、何年も空却に言わせたかった台詞を漸く使えました。開始2行で終了しているので内容はありません。皆総じて馬鹿です。
    20×20いちくう「グータッチ」「匂い」「お前、相変わらず人格破綻してんのな……」
    「ハァ!? 性壁が破綻してるテメェに言われたかねぇ!」
     店内に馬鹿デカい空却の声が響き渡る。すかさず「声がデケェ」つって頭を引っ叩いたものの、一度出た言葉は消えやしねぇ。何だ何だ? と客の視線が集まり、俺は頭をフル回転させた。このままだと山田一郎は性壁破綻者だと変な噂が立っちまう。そんな噂が立ったら弟達に顔向け出来ねぇ。性壁破綻者が育てた弟達はやっぱり性壁破綻者なんじゃねぇか、みたいに思われたら俺は、俺は──ッ。ラップバトルかってくらい脳がぐるんぐるん回って最終的に導き出されたのは、
    「簓さんに失礼だろーがっ!」
    「いやなんでやねーん!」
     目の前でポカンとした表情で俺らを見つめてた簓さんにぶん投げる事だった。悪ぃ、簓さん。アンタならなんとかしてくれんじゃねぇかと思って。そう心の中で謝ると、その火は更に飛んだ。それもよりによってめちゃくちゃ燃えやすい方に。
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