真選組動乱篇
sweets_m0gum0gu
DONE高銀真選組動乱篇後のお話です。
勘違いされそうな服は着るな真選組と鬼兵隊の事件に首を突っ込んでから数日が経った。
別に突っ込む気なんざなかったんだけど……
「はあ……肩痛ぇし、やっぱり面倒臭ぇな……」
社長椅子に座って曇っている夜空を見ながら独り言を呟いた。
「ウチのモンが肩傷付けちまって悪かったなァ」
独り言に返事があって驚き、声の方を向くと高杉がいた。
コイツ、完全に気配消してやがったな……
「そーだよ、医療費払いやがれ」
「まさかテメェがあそこに入ってくるとはなァ。計算外だったよ」
「俺だって別に好きで参加したんじゃねぇよ」
そう言った後椅子を回して高杉に背を向ける。
「何しに来たんだよ。そろそろ寝るから帰ってくんない?」
シッシッと手を振ると、その手を掴まれ、椅子ごと高杉の方へ向かされる。
1267別に突っ込む気なんざなかったんだけど……
「はあ……肩痛ぇし、やっぱり面倒臭ぇな……」
社長椅子に座って曇っている夜空を見ながら独り言を呟いた。
「ウチのモンが肩傷付けちまって悪かったなァ」
独り言に返事があって驚き、声の方を向くと高杉がいた。
コイツ、完全に気配消してやがったな……
「そーだよ、医療費払いやがれ」
「まさかテメェがあそこに入ってくるとはなァ。計算外だったよ」
「俺だって別に好きで参加したんじゃねぇよ」
そう言った後椅子を回して高杉に背を向ける。
「何しに来たんだよ。そろそろ寝るから帰ってくんない?」
シッシッと手を振ると、その手を掴まれ、椅子ごと高杉の方へ向かされる。
natu_yue
REHABILI真選組動乱篇の少し後のお話。悲しみの笑顔「あー…」
小さな呻き声と、次いで聞こえた水流の音。
ガチャリと個室から出てきたのは渋い顔をした大将だった。
「………。……腹か?」
その様を見て、土方は思わず声をかける。
「うわ、居たのトシ」
「今来た所だ」
たまたま厠に寄って行くかと立ち寄れば、丁度個室を使っていた近藤が出てきたところだっただけで、断じて着いてきた訳では無い。
「…で、アンタはまた腹でも下したか?」
「いやぁ…、うん…。大丈夫…と、思う」
ぎこちない笑顔で気にするなと笑うが、その表情は曇ったままだ。
近藤がこうやって厠に閉じこもっているのに出くわすのは、何も初めてではない。見た目より繊細なところを持つこの男は、お偉いさんとの接見の日やら、将軍の警備、登城の時など、緊張からか腹を下しやすくなるらしい。昔からそうだったかと言えば、そうではない。真選組が出来てから少しずつ、大役を任される頻度に応じてそうなって来たように思う。
5357小さな呻き声と、次いで聞こえた水流の音。
ガチャリと個室から出てきたのは渋い顔をした大将だった。
「………。……腹か?」
その様を見て、土方は思わず声をかける。
「うわ、居たのトシ」
「今来た所だ」
たまたま厠に寄って行くかと立ち寄れば、丁度個室を使っていた近藤が出てきたところだっただけで、断じて着いてきた訳では無い。
「…で、アンタはまた腹でも下したか?」
「いやぁ…、うん…。大丈夫…と、思う」
ぎこちない笑顔で気にするなと笑うが、その表情は曇ったままだ。
近藤がこうやって厠に閉じこもっているのに出くわすのは、何も初めてではない。見た目より繊細なところを持つこの男は、お偉いさんとの接見の日やら、将軍の警備、登城の時など、緊張からか腹を下しやすくなるらしい。昔からそうだったかと言えば、そうではない。真選組が出来てから少しずつ、大役を任される頻度に応じてそうなって来たように思う。