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    社長

    tono_bd

    DOODLEルチルが出演しているドラマの打ち上げに迎えに行ったフィガロだったけれど、酔い潰れていたファウストをお持ち帰りする話。
    クリスマスに書いた芸能パロと同じ設定(ルチミチが所属する芸能事務所社長のフィガロ×フィガロに憧れて俳優になったファウスト)で、付き合う前の話です。
    【芸能パロ】分からないこと ぐるんぐるん、と回るのは世界なのか自分なのか――。
     
     そもそも地球は絶え間なく回転し続けるし、それに伴って自分も回っている事になるのかもしれない。けれどこんなにも景色が形を変えながら回るものか。馬鹿な事を考えているという自己認識が出来るくらいには理性を残しながら、くったりとテーブルの上で両腕を組み、頬を押しつける。
     そんなファウストを特別気にした様子の人はここには居らず、皆似たり寄ったりで馬鹿騒ぎの真っ最中だった。立ち上がって何かを主張している者もいれば、横になってしまっている者もいる。店を貸切にしていて良かったというのは、本日の幹事が明日思う事だ。
     無礼講もいい所のこの状況を咎める人間は既にこの場を離れており、このまま朝まで宴が続くのは確定している。打ち上げというのは度合いは違えど毎回羽目を外す者が複数現れるのだ。そして大概ファウストは帰るタイミングを見失う。未成年者達と連れだって出てしまえば良いのだろうが、酒を飲む行為自体は好きなのだ。早朝の撮影が多い現場だったため最近は控える日が続いていたから余計に飲みたい気持ちが強かった。明日も別の現場がある者はマネージャーに引き摺られるようにこの場を去ったが、ファウストは幸いにもオフであった。それならば問題は無いのだから飲んでしまえと今自分の判断でここにいる。
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    tono_bd

    DOODLE・子役デビュー→正統派俳優→20代後半から何故かアイドル→独立して事務所社長のフィ×フィに憧れて俳優になったのに、何故かアイドルになっていたフィに複雑な思いを抱いていたが正式にお付き合いする事になったファという設定がありますが、本文にあまり関係ありません。
    推しの子102話を読んだ時、うわーこのネタ書きたいー!ってなりました。
    ただクリスマスを理由にしっとりイチャついてるフィガファウです。
    【芸能パロ】クリスマスイヴにイチャつくフィガファウ『今日は十二月二十四日、クリスマスイヴだね。ところで皆はイヴって何の意味か知ってる?』

     その言葉を聞いたのは何年も前の事なのに、毎年のように思い出すのはどうしてだろう。キラキラと街を彩るイルミネーションのように眩しく感じていた時代。未だファウストが学生だった頃の言葉だ。
     受験を控えていたファウストにとってクリスマスなんてものは家族でケーキとチキンを食べる日という意味しか持っていなくて、当然クリスマスイヴなんて言葉そのものに興味も無かった。だからふと飛び込んできたその質問が新鮮で、やたらと記憶に残ってしまったのだろう。
     今その質問を記憶のまま自分の指で打ち込み、用意しておいた写真を添え、最後にハッシュタグをいくつか付けて、前もって口裏を合わせた通りの時間に投稿ボタンを押した。
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    Bee_Signal_yume

    DONE風雅社長とシグナルの交流させてもらいました〜(´∀`*) ※ 設定を反映させるかは柴丸さん(@vrcsiba0)に一任しています。 VR未経験・力/デ/シ/ュ非参加・受動喫煙二次創作です。
    Somethin' in here's not right today 偽造された会員証は、公園にいた小汚い男が作ったものとはとても思えないほど精巧に再現されている。ここは奇人変人が闊歩する街であるが、とはいえ決して特徴がない、とは言い難いシグナルの体躯でさえも、何も疑いもせず迂闊に招き入れる程度には、よく出来た代物であったようだ。しかしながらその会員証のためにはたいた大枚に見合う成果を彼は得られないままパーティーは終わる気配を見せており、ちらほらと会場を後にする者もいる。

     自分の足で歩ける範囲は、可能な限り。得られる情報は一つでも多く。それが彼の生き残る手段であり、己の人生への抵抗であった。過去に負った精神ないし身体の傷の影響で、顔そのものを覚える事は得意でなく、しかしすれ違った相手の口紅の色、上着に出来た毛玉の具合、わざとぶつかってやった時などは耳から入る情報、そして怒りや怯えの反応など。そういったものを組み立てて出来上がる人物像と、そこから予測し枝分かれしていく行動の予測や人間関係の繋がり。あるいはそれを元手に手に入れた様々なコネや市場に出せないようなモノなどを"商品"として売っている。
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    maro_roro4

    DONE標的0のヒバツナ小説展示となります。
    内容
    AIで婚約者を探してた沢田くんが超好みの顔のヒバリくんを見つけて、猛アタックする話です。

    素行の悪い不良少年ヒバリくん✖︎ヒバリくんの顔に一目惚れした若社長沢田くん
    AIで婚約者を探してた沢田くんが超好みの顔のヒバリくんを見つけて、猛アタックする話(仮) 大きなディスプレイの前で息をすべて吐き出すかのような重いため息をつく。煙草を咥えていたため、息とともに煙も吐き出る。いまの気分を表すように灰色が重く垂れ込む。
    どうしたものか。頭を掻きながら、ディスプレイ上でくるくるとカーソルを遊ばせる。
    この問題の解決方法をそろそろ真剣に考えねばならないとわかっている。しかし、身が入り切らないのも事実だ。決して軽んじんている訳ではない。むしろ、重く捉えすぎてしまい八方塞がりのため、どうしようもないと諦めかけてしまっているのだ。

    いままで出会いがひとつもなかったわけではない。
    それなりに好ましいと感じる女性はいて、運よく一緒の時を過ごすこともあった。喧嘩も仲違いもあったが、いまとなってはいい思い出だ。それぞれの道を選ぶことになっただけで、どの女性とも円満に別れを決めている。
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