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    神殺し

    saetst

    DOODLE支部にあげてる「神殺しなどという気はないが」のカット部分が出てきたのでテストがてら一部上げてみるあの時。10にもならない頃。今思えば、子供2人誘い出されたのだ。俺は彼らから見て護衛の数に入らなかったのだろう。だが生憎俺は大変賢い子供だったので、目つきのおかしい大人が周りに増えたことを察するとすぐに、奴らの手をすり抜けてカリムを守って奴らから逃げた。
     その頃もう、俺たちは簡単な魔法が使えた。
     見せられるレベルではないが、危機に陥った際意表をつくには有効だったから、そういうときには躊躇わないようにと2人で決めていた。
     奴らは、カリムがマジカルペンから風を出したとき、引きつるような悲鳴を上げて怒り狂った。
     思わずカリムが怯んで、足を縺れさせて、危なかった。
     正直俺もその狂乱には肝が冷えた。カリムの従者としての遭遇歴の中でもまあまあのランクだ。
     訳がわからなかったが、捕まれば確実に無事ではいられないことを察するには十分だった。黄色く濁った瞳は怒り狂う弾劾の言葉とは裏腹に熱がなく、ただただカリムを凝視していた。欲や権力を欲する連中とは全く違う、ぞわりとする視線だった。
     あの時は珍しくカリムも本気で抵抗したからな。
     あの数ヶ月前数日間拉致されていたカリムは生き血を啜られるわ供 900