🍑幼少期設定 及び考察含む幼少期 設定&考察含

宝石商の家の母と金工の父(婿養子)
🍑は双子。忌子として迫害された側。
ほんとならすぐ殺されていたが、母により守られた。母は2人とも大事にしていた。
お揃いの勾玉を与え不幸から守るように祈りつけた。
産後の肥立が悪く不調続く母。家業は母から婿の父へ
殴られ、蔑まれ、残飯で育つ。
母が亡くなったと共に捨てられた。(4歳くらい)
近所の人は可哀想だと思ったが忌子を家には入れられないと見捨てた。
可哀想だと思った人に少し施しを受けることや働くこともあったが忌子が母を殺したと伝えられ、誰も助けてくれなくなる。
その後盗みの一派に気に入られ、獪岳となる。
しばらくは安定していたが仲間が捕まり1人になり、生きるために何ふり構わずようになる。

過日の君に祝福を　物心ついた時から病院通いが日常だった。それが入院という形に変化するまでにそう時間はかからなくて、記憶している幼少期の思い出はそのほとんどが白を基調としたどこか無機質な景色の中にあった。

　はじめて長期入院が決まった日の夕暮れだった。様々な身体の検査に丸一日時間を奪われたオレは疲れ切っていて、夜が訪れるのも待たずに力なくベッドに横たわっていた。細波のように寄せては返す意識の中、ぼんやりとした夢うつつで聞いたのは「上手に産んであげられなくてごめんね」と啜り泣く母さんの声。オレはその涙を拭ってあげたくて必死に身体を起こそうとするのに、気持ちとは裏腹に指一本ひとつ動かせなくて、もがけばもがくほど意識は遠のいていく。