キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン　ジュンが務める警察署へ指名手配犯の目撃情報が入って三十分。それまではまったく動きのなかった事件がやっと動き始めたことで、ジュンは目を通していた書類をその場にほっぽり出し、上役が制止する声も今日ばかりは聞こえぬふりをして現場に向かった。
　漣ジュンは警察官一年目のドがつくほどの新人だ。しかしその勤勉さから同僚や上司からの信頼は厚く、現在は操作二課で詐欺犯罪全般を担当している。中でも彼が熱を上げているのは、ここ数年で何件も全国各所で詐欺犯罪を繰り返している七種茨に関する事件だ。その手口は見事なまでに大胆巧妙であり、また指名手配となっているものの彼は変装のプロでもあり、その素顔を見たものは誰もいない。偽名や肩書きを数えきれないほど手にしており、一か所に留まることもないためその所在を掴むことすら困難とされてきた。ジュンはそんな犯罪者に、簡単に言ってしまえば固執していた。自分でもなぜだかはわからない。けれど、人を騙し続け、嘘で塗り固められた茨の人生を――彼の本当の姿を、ジュンは見てみたいと思っていた。

U GOT IT00

從偶然到必然，我的視線只在你一人身上，只屬於我的，那片森林。


01
安藤看見那頭紫髮時，不僅有些錯愕。
他掏出槍，小心翼翼的靠過去，那個人趴在地上，似是有些慌亂的在找什麼，連後頭有細微聲響都沒注意到，直到安藤穩穩的把槍抵在她的後腦勺。

「你是誰？我是警察，安藤，這棟大樓作為犯罪現場已經被警方包圍且禁止出入了，你是怎麼進來的？」

「我是…本來就在裡面的人，還有，把槍收起來，我只是在這裡找東西。」

紫髮的女人一邊說，一邊緩緩的舉起雙手，證明自己沒帶武器，安藤瞇起眼看了會，又道：

「你慢慢的轉過來，站起身。」

後者沒什麼猶豫的照做，安藤舉著槍，警戒的同時將對方徹底的打量一番：女人戴著單邊耳釘，但燈光太暗，無法確定是什麼顏色，穿著長風衣，在那之下露出黑色裙角，估計是連身裙那類的禮服，染著髒污的手腕上沒有佩戴任何東西，而最怪異的是如此正式的禮服裝扮，她卻穿著一雙嶄新的運動鞋。