Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    赤城

    kuro_fuji

    INFOA6(文庫サイズ) 90P前後
    新刊①をベースに加筆し、その後も書き下ろしてます
    秋名組→赤城組→涼拓♀→(以降書き下ろし)→涼拓♀→涼拓♀+松本
    12/17 & 1/7新刊② 涼拓♀小説 青紅葉が秋名山を美しく飾り、伊香保温泉街でも見られる色に心が安らぐ。初夏の日差しに当てられながらも、清々しさを感じさせる新緑に囲まれる日々になった。

     この季節を愛おしく思う藤原拓海が社会人の仲間入りをして、早ふた月を迎えようとしていた。
     クルマに携わる仕事がしたいと地元の運送業者に就職したが、当然トラックを運転すればハイ終わり、ではなく、色々指導を賜りながら忙しない日々を過ごしていた。
     そしてまた、かの白い彗星、群馬最速のストリートキングである高橋涼介が結成したプロジェクトDのチームメンバーとしても常に勉強の日々だ。
     クルマに対して商売道具以上の感情がなかった学生の頃よりは整備(メカ)に詳しくなったとは思うが、それでも精鋭に囲まれている中ではまだまだ序の口。初めての峠でホームとしているチームに打ち勝ち、関東制覇を成し遂げるチームに所属する身としては圧倒的に不足している。尤もそれを補うべく所属している訳であるのだが、若干どころではない肩身の狭さを感じていることは事実だ。
    5236