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    amayadori_kasa8

    PAST再掲です。
    以下注意
    ※鶴丸が色んな三日月に手を出してる
    ※鶴丸以外とくっついてる三日月がいる
    ※女体化三日月がいる(この鶴丸とはくっついてない)
    ※好きな物をつめこんだ闇鍋

    なんでも美味しく食べられる人向けです。
    誤字脱字はめっちゃあります!雰囲気で読んでください!!(土下座)
    交月雨 ——政府には、三日月宗近を喰らう鶴丸国永がいるという。


     そんな噂を耳にしたのは、ほんの偶然だった。「喰らう」というのが言葉通りではないことは三日月も知っている。それを噂していた相手がため息を吐きながら、どうしたものかと呟くのを隠れて聞いていた三日月は、音を立てないようにそっとその場を離れた。
    「……ふむ」
     周りに誰もいないところで立ち止まり、顎に手を当てて考え込む。そして。
    「その件の鶴丸国永に会ってこよう」
     どんな個体であっても、三日月宗近であれば見境無く手を出す鶴丸国永という刀に俄然興味が湧いたのだ。そうと決まれば、早速主に許可を願うべく、三日月は自分の本丸へと足早に向かった。


     一瞬の浮遊感の後、地に足が着く。閉じていた目を開ければ、そこには無機質な壁と床が続いていた。来ること自体は初めてではない。だが、ひとりで来たのは初めてだった。
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