隆元
yu_459
TRAINING瀬戸鬱。前作『果実』のその後。緑ルート完走後、ナリ様死後のチカナリ。
チカちゃんとナリ様の息子隆元が喋るだけ。
全員不幸。
腐朽関ヶ原の戦後処理の為に入城した吉田郡山城。
主人不在の通い慣れたこの居室で見覚えのある装飾の入った箱が目に入った。
「あいつ、これ食ったのか…」
途中立ち寄った外国で見た菓子を見様見真似で作らせ、送り届けさせた時に使った箱だ。
航海を終え、国に戻った暁にはまた別の土産を持参して会いに行くつもりで。
旅の高揚感を胸に戻ってみれば国はなくなっていたのだが。
「全部俺の一人相撲、か」
そういえば味がどうだったのかも聞けてないな、とぼんやり思いながらもうあいつの事を考えるのやめたじゃねぇか、とかぶりを振る。
それでもやはり気になってしまい箱を手に取る。
蓋を開ければ綺麗に磨かれており、俺の送った書がそのまま入っていた。
「長曾我部様」
1466主人不在の通い慣れたこの居室で見覚えのある装飾の入った箱が目に入った。
「あいつ、これ食ったのか…」
途中立ち寄った外国で見た菓子を見様見真似で作らせ、送り届けさせた時に使った箱だ。
航海を終え、国に戻った暁にはまた別の土産を持参して会いに行くつもりで。
旅の高揚感を胸に戻ってみれば国はなくなっていたのだが。
「全部俺の一人相撲、か」
そういえば味がどうだったのかも聞けてないな、とぼんやり思いながらもうあいつの事を考えるのやめたじゃねぇか、とかぶりを振る。
それでもやはり気になってしまい箱を手に取る。
蓋を開ければ綺麗に磨かれており、俺の送った書がそのまま入っていた。
「長曾我部様」