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    カカッ

    はとこ

    PROGRESS完成したらこれにくっつける…かもしれないです。
    ちょっと…4万ピースにちょっと折れかかってしまったので景気づけに…。
    ルビ振れないとキの渾名が……

    雰囲気話。可哀想なモブ視点。
    キブ🀄キのパロその通りには近付くな、ある人物に出会ったら己の運のなさを恨め。だが、もしその人物を仕留めることができるのなら、これ以上もないほどの称賛と力を得られるだろう。
    なんて、脅しとこちらの欲とを見透かされたような忠告を受け、一度は引けた足をなんとか奮い立たせて件の通り、その入り口に立っている。見た限り普通の裏通り…いや、普通ではないか。なにせ昼間だというのに人っ子ひとりいやしない。おまけに薄暗い。所謂裏通りというものだが、それにしてはゴミもない。吐瀉物もない。日当たり不良という点を除けば、なんなら表よりクリーンかもしれない。それがかえって不安をあおるし不気味だ。
    ここはビームス家という、この辺りの人間は知らない者がいないほど大きなマフィアが仕切っている。もちろん、この通りもそのひとつ。なんなら、この通りのどこかにアジトだか根城にしている店のひとつ、ふたつはあるだろう。そこに、余所者が足を踏み込めばどうなるか…理解はしていても、止めることはできない。きっと、俺はここへ来るように仕向けられてしまった。逃げてもどのみち追われるような気がする。なら、進むしかないとここへ来たが…早計だったかもしれないと僅かに後悔している。
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