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    ggg_totsu

    DOODLE現パロ すれ違い サウ
    少しずつ書き足していきます(24/4/19加筆)
    タイトル未定買ったばかりの時はあんなにはしゃいで喜んで使っていたこのベットも、今は寝心地が悪くってしょうがない。最後に二人で寝たのっていつだったっけ。寝具に染み付いたかすかなデス・ライトの香りも、眠気を著しく妨害してきやがる。夜は調子が出ない。暗いことばかり考えてしまって、視界が狭くなる。おれをいつも奮い立たせてくれる勇ましきキャプテンの精神は、どうやら日中限定での活動だったようだ。気づいたら身体が芋虫のように丸まっていた。サンジは虫が嫌いだから、芋虫になったおれを見たら嫌われるかも。人間が虫になるなんてあり得ないのに。でも、サンジに嫌われたくなんてないな。今どこにいるんだよ。明かりもつけない部屋で一人広いベットに寝ていると、どうしようもない寂寥感に苛まれる。それもこれも、みんなサンジのせいだ。最近帰りが遅いし、せっかくのデートだって他の女と楽しそうに話すから。俺の話なんて上の空で、俺にも言ったことないような甘い言葉を、今日会ったばかりの見ず知らずの人間にかけるから。あまつさえ「君がいてくれたら何もいらないくらいだ」なんて。じゃあ、おれは。おれは一体どうなるんだ。彼女がお前のそばにいたら、おれはもういらないの?おれはこんなに好きなのに。おれってお前のなんなんだよ。そういえば、サンジから好きと言われたことも、愛してると囁かれたこともなかった。恋人になれたと浮かれていたのは、おれだけだったんだ。そりゃそうか。だって、相手がおれじゃあな。必死になって眠りに入ろうとしていた身体はいつのまにか起き上がって、リサイクルショップで買った能天気な柄のトラベルバックに荷物を押し込んでいた。彼とお揃いのキーホルダーは見ないことにした。
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