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    Meow_Atom_No_17

    DOODLEこちらのびりりさんの素敵イラストからの作品です
    https://twitter.com/kandenbiriri630/status/1350475361604100097?s=20

    誰か似たお話を書いていらっしゃったらすみません……。割とすぐ記憶喪失してしまうので……。
    ダンデはその逞しい腕を組んで、眉を吊り上げていた。
    「いい加減、路上バトルはしないでくれって何度言ったらわかるんだ、チャンピオン」
     激しいバトルによってデコボコに土が見える芝生の上で、ホップとユウリは俯いていた。
     ユウリが無名の一般トレーナーとバトルを終え、握手をしているところに、迷子になっていたダンデが偶然現れた。ダンデは公園の惨状を目にすると、にこやかに一般トレーナーと野次馬を見送った後に、ユウリに向き直り、今に至る。
     一方のホップはたまたま居合わせて、観戦していただけだ。しかし、立ち去るタイミングを見失ってしまった。ダンデとユウリの間に立って、指を忙しなく組みかえることしかできない。すごく、居心地が悪い。
    「君はもう、チャンピオンだ。ただのトレーナーじゃない。強い君が誰かとバトルすると、こうなることくらいは理解できたと思っていた」
     ユウリは叱られてもかなり繰り返したようだ。いつも落ち着いて飄々としている兄がこんなに怒っているのを、ホップは久しぶりに見た。
    「バトルをしたい気持ちはわかる。だが、ここは公共の場で、コートですらないんだぜ。誰が整備するのか分かってるのか。君が代 1648