INSOMNIA
よつつじ
MEMOかき氷つくった記録全編 PLがうるせえこげぬ自機ですがネタバレはありません
お借りしたルール‣https://twitter.com/insomnia_23pbw/status/1678715080601640960?s=20 6
A_wa_K
DONEきよさん(@kiyotkym)から拝借したお題『insomnia』から書いたアオ主です。insomnia ――少年には忘れられないモノがある。
一つの躰を無理矢理二つに分け隔てられた恐怖。"彼女"の心臓を貫いたときに触れた体温。それらは、常に少年に寄り添う情景だ。殊に夢の中では鮮明に再現され、その度に少年は息を飲みながら覚醒するのである。
カーテン越しに室内に差し込む光は淡い。大凡、午前5時手前だろうと少年は察せられるようになっていた。午前7時が起床時間であった少年には早い時間である。今日もまたダアトを駆け巡る予定であることを踏まえれば、体力の為にも再度睡眠を摂るべきだ。けれども、少年は眠れそうになかった。
(心臓が、酷く五月蠅い)
なんて傲慢な文句なのだろうと、少年は唇を噛みしめる。
935一つの躰を無理矢理二つに分け隔てられた恐怖。"彼女"の心臓を貫いたときに触れた体温。それらは、常に少年に寄り添う情景だ。殊に夢の中では鮮明に再現され、その度に少年は息を飲みながら覚醒するのである。
カーテン越しに室内に差し込む光は淡い。大凡、午前5時手前だろうと少年は察せられるようになっていた。午前7時が起床時間であった少年には早い時間である。今日もまたダアトを駆け巡る予定であることを踏まえれば、体力の為にも再度睡眠を摂るべきだ。けれども、少年は眠れそうになかった。
(心臓が、酷く五月蠅い)
なんて傲慢な文句なのだろうと、少年は唇を噛みしめる。