eaga
メモ帳
DONE前からネタとコンビ。チョコプラちゃん資料なさすぎて口調全部妄想。気になったら公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームしてね。頼む。
被害者は駆けずり回る「ボク、ちょっと警戒心が足りないかも」
マグカップの縁に手を顎を掛けた妖精はそう呟いて嘆息した。
「いや、話が見えないんだけど。いきなりどうした――」
の、と問いを言い切る前に、凄まじい音をたてて技術準備室の扉が開け放たれる。突如響いた騒音に識苑はびくりと肩を跳ねさせた。
「先生! チョコプラちゃん来なかった」
扉を開け放った生徒たちは語気荒く問う。その目は真剣そのもので、己の手の内にいる妖精を強く探し求めていることが一目で分かった。
「え? あぁ、あの子なら――」
視線を下げ、手にしたマグの湖面へと視線をやる。水面から顔を出した少女は、慌てた様子で口元に人差し指を当てていた。お願い、黙っていて、と眼鏡の奥から覗く瞳は必死に語っていた。
1480マグカップの縁に手を顎を掛けた妖精はそう呟いて嘆息した。
「いや、話が見えないんだけど。いきなりどうした――」
の、と問いを言い切る前に、凄まじい音をたてて技術準備室の扉が開け放たれる。突如響いた騒音に識苑はびくりと肩を跳ねさせた。
「先生! チョコプラちゃん来なかった」
扉を開け放った生徒たちは語気荒く問う。その目は真剣そのもので、己の手の内にいる妖精を強く探し求めていることが一目で分かった。
「え? あぁ、あの子なら――」
視線を下げ、手にしたマグの湖面へと視線をやる。水面から顔を出した少女は、慌てた様子で口元に人差し指を当てていた。お願い、黙っていて、と眼鏡の奥から覗く瞳は必死に語っていた。
メモ帳
DONEご飯を作る推しと寝起きでふにゃふにゃした推しが書きたかっただけ。気になったら公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームしてね。頼む。
まあるいごはん もたりとした生地が、広いフライパンの上にゆっくりと落ちていく。黒と薄黄が触れ合った瞬間、シュウと小さな鳴き声があがった。
お玉を動かさないよう注意しながら、重たい液体を高い位置から流し込む。ビニールのパッケージの裏には『高い位置から落とすのが丸く焼くコツ!』と可愛らしいフォントで書かれていた。商品を研究し尽くし販売しているメーカーがそう言っているのだ、従うのが吉だろう。事実、コートパンの上に落ちていく卵色は、同心円状に広がり丸い形を成していた。
八分目まで注いでいた中身を全て流し入れ終え、再びお玉でボウルに入った生地をすくう。空いたスペース目掛けて、先ほどと同じように焼いていく。高い位置から熱されたマーブルコートパンに着地した柔らかな黄色は、再び美しい円を描いていった。
3076お玉を動かさないよう注意しながら、重たい液体を高い位置から流し込む。ビニールのパッケージの裏には『高い位置から落とすのが丸く焼くコツ!』と可愛らしいフォントで書かれていた。商品を研究し尽くし販売しているメーカーがそう言っているのだ、従うのが吉だろう。事実、コートパンの上に落ちていく卵色は、同心円状に広がり丸い形を成していた。
八分目まで注いでいた中身を全て流し入れ終え、再びお玉でボウルに入った生地をすくう。空いたスペース目掛けて、先ほどと同じように焼いていく。高い位置から熱されたマーブルコートパンに着地した柔らかな黄色は、再び美しい円を描いていった。
メモ帳
DONEお誕生日大遅刻SS。前日に2本もプロットたてて書こうとするとか馬鹿でしかないんだよなぁ……。嬬武器雷刀(つまぶきらいと)君と嬬武器烈風刀(つまぶきれふと)君がレイシスちゃんの誕生日パーティから一緒に帰る話。
気になったら公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームしてね。頼む。
明日はケーキ食べよーな 夜の陰落ちるアスファルトの上を足音が二つ転がっていく。陽が沈んで随分と経った住宅街に落ち行く固い音色を奏でるのは、普段の履き慣れたスニーカーではなく新品の革靴だ。汚れ一つ無い真っ白なそれは、街灯が照らす夜道の中でほのかに光って見えた。
「パーティー楽しかったな!」
「えぇ。何より、レイシスが楽しんでくれたようですからね」
「そそ。レイシス、ずーっと笑ってたもんな」
よっぽど楽しかったんだろうなー、と喜色に満ちた声は白を形取り、ふわりと浮かんで空へと消えていく。喜びで華やかに彩られ緩んだ頬は、うっすらと紅が滲んでいた。
えぇ、と応える穏やかな声。その音も、普段の怜悧でシャープな輪郭を失い、わずかにとろけていた。ふ、と柔らかに吐き出した息も同じく白になり、闇夜に舞って消えた。
2839「パーティー楽しかったな!」
「えぇ。何より、レイシスが楽しんでくれたようですからね」
「そそ。レイシス、ずーっと笑ってたもんな」
よっぽど楽しかったんだろうなー、と喜色に満ちた声は白を形取り、ふわりと浮かんで空へと消えていく。喜びで華やかに彩られ緩んだ頬は、うっすらと紅が滲んでいた。
えぇ、と応える穏やかな声。その音も、普段の怜悧でシャープな輪郭を失い、わずかにとろけていた。ふ、と柔らかに吐き出した息も同じく白になり、闇夜に舞って消えた。
メモ帳
Happy New Year推しカプで書き初め。嬬武器雷刀(つまぶきらいと)君と嬬武器烈風刀(つまぶきれふと)君が初詣に行くだけ。気になったら公式キャラ紹介ページ(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームしてね。頼む。頼む。
初詣に行きましょう ふわふわと温もりの中を漂っていた身を、冷気が覆い被さり無理矢理包み込む。刺すようなそれに、深い深い眠りの底から一気に意識が引き上げられる。足下から、襟元から、裾から、寝間着の隙間という隙間から冷えた空気が入り込み、ぬくまった身体を冷やしていく。普段ならば重たげにゆっくりと持ち上げられる瞼がカッと素早く開いた。冷気という外敵から身を守ろうと、少年は反射的に手足を折り曲げ丸まる。寝起きの必死の抵抗は、ほとんど効果を成さなかった。
「朝ですよ。起きてください」
耳慣れた声が起き抜けの鼓膜と意識を震わせる。これでもかとすくめた首をどうにか動かし、音の方へと視線を向ける。冷やされても尚眠気が薄く膜張る朱い瞳に、鮮やかな碧と愛用の布団、毛布が映った。
6550「朝ですよ。起きてください」
耳慣れた声が起き抜けの鼓膜と意識を震わせる。これでもかとすくめた首をどうにか動かし、音の方へと視線を向ける。冷やされても尚眠気が薄く膜張る朱い瞳に、鮮やかな碧と愛用の布団、毛布が映った。
メモ帳
DONE詳しく知りたい人はこの動画(https://twitter.com/SOUNDVOLTEX573/status/1470672194527457282)と公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームプレーしてね。頼む。頼む。プロフェッサー識苑×氷雪ちゃんをよろしくお願いいたします。
サンタさんを貴方へ 低い呻り声が物が溢れかえる机の上を張っていく。ゴポゴポと沸き立つあぶくが弾ける音が空気を揺らす。それを掻き消すように、ガサガサと騒がしい音がデスクの下部からあがった。
あれぇ、と識苑は呆けた声を漏らす。ゴソゴソと耳障りな音が続く。また抜けた声を漏らし、青年は頭を掻きつつ机の下から身を起こす。頭には小さな綿埃が乗っていた。
息抜きにコーヒーでも飲もう、と湯を沸かしたはいいが、肝心のインスタントコーヒーが見つからない。在庫はまだあったと思っていたのだが、備え付けの棚や積み上がった段ボール箱の奥の奥まで漁ってもそれらしきパッケージは影すら見せなかった。まさか買い忘れていたのだろうか。毎日のように飲むのだから大量に買ってストックしていたはずなのだが。乱れた髪をガシガシと掻き、青年は小さな呻り声をあげる。せっかく沸かしたのに、とみみっちい後悔が胸の隅から湧き上がった。
7621あれぇ、と識苑は呆けた声を漏らす。ゴソゴソと耳障りな音が続く。また抜けた声を漏らし、青年は頭を掻きつつ机の下から身を起こす。頭には小さな綿埃が乗っていた。
息抜きにコーヒーでも飲もう、と湯を沸かしたはいいが、肝心のインスタントコーヒーが見つからない。在庫はまだあったと思っていたのだが、備え付けの棚や積み上がった段ボール箱の奥の奥まで漁ってもそれらしきパッケージは影すら見せなかった。まさか買い忘れていたのだろうか。毎日のように飲むのだから大量に買ってストックしていたはずなのだが。乱れた髪をガシガシと掻き、青年は小さな呻り声をあげる。せっかく沸かしたのに、とみみっちい後悔が胸の隅から湧き上がった。
メモ帳
DONE10月に書きたかった話を今更完成させたやつ。月一公式の燃料から膨らませた話。詳しく知りたい人は「sdvx 2021 10月 エンドシーン」でググって。そして気になったら公式のキャラ紹介ページ(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見て。ついでにゲーセン行ってゲームやって。頼む。ザクロと君の色 あーん、と可愛らしい声とともに、白い指が眼前に迫る。ふとした拍子に折れてしまうのではないかと不安になるほど細い指先には、小さな赤があった。不格好な多角形のそれは、毒々しいほど鮮やかだ。透き通り、光を受けてどこかきらめく様はガラスの欠片を思わせた。
差し出されたそれに、恋刃は小さく眉をひそめる。健康的な色をした唇が引き結ばれ、口角が悩ましげに下がる。きらめく粒と同じほど赤い瞳は、いつだって真っ直ぐに相手を見据える彼女らしくもなくうろうろと宙を彷徨っていた。逡巡、少女は震える口を小さく開き、指の持ち主に向けてわずかに身を乗り出す。あーん、と再び愛らしい声。あーん、とかすかに震え掠れた復唱。白を飾る透る赤は、血肉の色をした舌の上に乗せられ口内へと消えた。華奢な顎が動き、少女は迎え入れたそれを咀嚼する。瞬間、紅玉の瞳が険しげに細められた。
3532差し出されたそれに、恋刃は小さく眉をひそめる。健康的な色をした唇が引き結ばれ、口角が悩ましげに下がる。きらめく粒と同じほど赤い瞳は、いつだって真っ直ぐに相手を見据える彼女らしくもなくうろうろと宙を彷徨っていた。逡巡、少女は震える口を小さく開き、指の持ち主に向けてわずかに身を乗り出す。あーん、と再び愛らしい声。あーん、とかすかに震え掠れた復唱。白を飾る透る赤は、血肉の色をした舌の上に乗せられ口内へと消えた。華奢な顎が動き、少女は迎え入れたそれを咀嚼する。瞬間、紅玉の瞳が険しげに細められた。
メモ帳
DONEボのハロウィンネタ。嬬武器烈風刀(つまぶきれふと)君と学園初等部の皆様方他同級生数名。ほんのりNL風味。キャラが気になったら公式キャラ紹介ページ(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/ii/p/chara/index.html)見てください。ついでにゲーセン行ってゲームやってください。頼む。頼む。
お菓子だ!いたずらだ!ハロウィンだ! カサ、と手にした紙袋が音をたてる。中に詰まった小さな袋、その中に詰まった菓子を見やり、烈風刀はふ、と息を吐いた。
今日は十月三十一日、ハロウィンである。毎年子どもたちがお菓子といたずらを求めてやってくる日だ。
もちろん、いたずらをされてはたまらない。子どもとはいえ、否、子どもだからこそ皆容赦のないいたずらを仕掛けてくるのだ。一人相手ならまだいい。しかし、何人もが相手となると正面から受け止めるのはかなり厳しいものである。連続でやってくることを考えると尚更だ。 それに、菓子をもらえず悲しい顔をする子どもたちの姿はできれば見たくはない。子どもたちはいつだって元気で笑顔であってほしいのだ。
だからこそ、少年は毎年この日に菓子を用意していた。生徒の自由を尊重し、イベント事に全力を注ぐこの学園は、校則が他に比べて緩い。菓子の持ち込みは許されていた。今日のような日は尚更である。
16397今日は十月三十一日、ハロウィンである。毎年子どもたちがお菓子といたずらを求めてやってくる日だ。
もちろん、いたずらをされてはたまらない。子どもとはいえ、否、子どもだからこそ皆容赦のないいたずらを仕掛けてくるのだ。一人相手ならまだいい。しかし、何人もが相手となると正面から受け止めるのはかなり厳しいものである。連続でやってくることを考えると尚更だ。 それに、菓子をもらえず悲しい顔をする子どもたちの姿はできれば見たくはない。子どもたちはいつだって元気で笑顔であってほしいのだ。
だからこそ、少年は毎年この日に菓子を用意していた。生徒の自由を尊重し、イベント事に全力を注ぐこの学園は、校則が他に比べて緩い。菓子の持ち込みは許されていた。今日のような日は尚更である。