tart
Yuukiko360641
DOODLEZhongli x Tartaglia(Cw : Zhongli have 2 dicks, Sizes difference, Monsters cocks, CuntBoy) 4
itsukinaga_
DOODLE現パロ転生鍾タル転生したタルが、転生していない鍾離を呼び寄せようとする話。
小説ではなくて妄想メモみたいなやつです。長くなったので呟かずに書きました。
記憶を持って生まれ変わったタルタリヤは前世では鍾離と恋人同士だった。でも今世では鍾離の姿は見当たらず、璃月という地名は今も残ってはいるものの、歴史を辿ると岩王帝君は没後との記載がある。
記憶有る無し関わらず、ちらほら見覚えのある姿もあって、もしかしてあの人はなにかやらかして生まれ変われていないのではないか?と、当時の時点でやらかした数は6000歳超えの鍾離よりもかなり若いタルタリヤの方が圧倒的に多く、お前が言うな案件が思い浮かんでしまう。
今は牙が抜かれたような戦闘意欲だが、行動力の権化とも表現できそうなほどのやんちゃ坊主は健在で、何かに囚われているなら俺が呼べば来てくれるだろ!という何処から湧き出ているかよく分からない自信から、召喚術から口寄せ、はたまた人体錬成なる怪しげな本を買い集め、噂話を集め、実行する。
2062記憶有る無し関わらず、ちらほら見覚えのある姿もあって、もしかしてあの人はなにかやらかして生まれ変われていないのではないか?と、当時の時点でやらかした数は6000歳超えの鍾離よりもかなり若いタルタリヤの方が圧倒的に多く、お前が言うな案件が思い浮かんでしまう。
今は牙が抜かれたような戦闘意欲だが、行動力の権化とも表現できそうなほどのやんちゃ坊主は健在で、何かに囚われているなら俺が呼べば来てくれるだろ!という何処から湧き出ているかよく分からない自信から、召喚術から口寄せ、はたまた人体錬成なる怪しげな本を買い集め、噂話を集め、実行する。
suke_sane
DONEバニーとパンツの日のテウセル君と鍾離先生のラクガキに色付けた結果、表にそのまま上げるのはマズいと思いここに載せました。前回2人がタルタリヤBDで裸リボンを披露したネタといい、またもタルタリヤが旅人にブチ切れそうw 3XIO(シシオ)
DONE【24.7.20-21 鍾タルWebオンリー<龍鯨戦戯> 展示漫画】○○しないと出られない部屋ネタの鍾タル
※全年齢ですが、少しだけ行為を促す描写があるため苦手な方はご注意ください。
後日談を追加したので再公開しました! 11
直野なご
MOURNINGwebオンリー合わせで上げた、鍾タル「好きじゃない、とは無理がある!」の本編部分の原案です本来は台詞だけで4000字近くやりとりしてたけど、流石に漫画にするには長すぎるのでかなりはしょったり流れを丸ごと変えたりでだいぶ原案から変わってしまいました
勿体無い精神で上げておきます
原案公子「先生が、…先生と、…先生に…」
旅人「あー、はいはいわかった、もうお腹いっぱいだから…」
公子「え?まだ全然食べてないだろ?」
パイモン「いやそうじゃなくて…」
旅人「タルタリヤって、本当に先生のこと大好きなんだねって。意地張ってないで早く付き合えばいいのに」
公子「す…………、…は?つきあ、…え?なに、誰が誰を?何の話??」
旅人「え?だから公子が、先生に、恋をしてるでしょって話だよ。なにか間違ってる?」
公子「………………???間違いしかないけど……??え、俺が先生のこと好きなわけなくない??どこから見てそう思ったわけ…?」
パイモン「全部からだけどな…?公子、まさか自覚してなかったのか…?」
旅人「いつもあんな態度とっておいて“好きじゃない”なんて、ちょっと無理があるんじゃない?」
4109旅人「あー、はいはいわかった、もうお腹いっぱいだから…」
公子「え?まだ全然食べてないだろ?」
パイモン「いやそうじゃなくて…」
旅人「タルタリヤって、本当に先生のこと大好きなんだねって。意地張ってないで早く付き合えばいいのに」
公子「す…………、…は?つきあ、…え?なに、誰が誰を?何の話??」
旅人「え?だから公子が、先生に、恋をしてるでしょって話だよ。なにか間違ってる?」
公子「………………???間違いしかないけど……??え、俺が先生のこと好きなわけなくない??どこから見てそう思ったわけ…?」
パイモン「全部からだけどな…?公子、まさか自覚してなかったのか…?」
旅人「いつもあんな態度とっておいて“好きじゃない”なんて、ちょっと無理があるんじゃない?」
wisteria069
DONEタルタリヤお誕生日おめでとぉぉぉぉ!!!!邪タルも一緒にお祝い///
【お借りしたもの】
ステージ:怪獣対若大将P様
アクセサリ:いつものほん様
エフェクト:そぼろ様/星風P様/lesss様
素材:素材Good様
wisteria069
PASTタルタリヤ&鍾離コンビ。このコンビが好きです。
タル「それじゃあ、さっさと終わらせようか、せんせ」
鍾離「旅人が来る前に片付きそうだな」
……この2人を相手にする宝盗団?が哀れだな……。
お借りしたもの
ステージ:Ai様
エフェクト:そぼろ様、ましまし様 2
nove_99
DOODLEタルBD2024遅刻鍾タル短文全年齢※ふわっとできてる鍾タル※先生はいない※タルの独り言みたいなもの※時間軸フォンテ〜ヌ後の捏造
おめでとうございました!!
【鍾タル】いとしい香りとおもいの箱 今年の誕生日は、鍾離先生に会えそうにもない。ふと、カレンダーの日付を見てそう思った。
あちこち飛び回っていると日付の感覚も曖昧になり、もうあと数日もすれば自分の誕生日だと気付いたのは偶然だ。せっかくの休暇はフォンテーヌでの騒動で帰還を命じられ、かの最高審判官との再戦も叶わずにしぶしぶ故郷へ帰国しては療養しろと言い渡されてしまい、随分と暇を持て余した。
その後は雑務に追われながら退屈な日々を過ごして、やっと任務に復帰できるようになり、少しばかり忙しくなってきたところだ。休暇は取ったばかりだし、当面は璃月に向かう任務もないだろう。そちらに訪問することは難しいと事前に手紙で伝えてあるものの、俺の誕生日やそのほか記念日を祝いたがる節のある恋人に対してやはり申し訳なく感じる。今度何か埋め合わせでもできればいいが、と考えて寝室に入ると、いつの間にかナイトテーブルに見知らぬ小包が置かれていた。
1563あちこち飛び回っていると日付の感覚も曖昧になり、もうあと数日もすれば自分の誕生日だと気付いたのは偶然だ。せっかくの休暇はフォンテーヌでの騒動で帰還を命じられ、かの最高審判官との再戦も叶わずにしぶしぶ故郷へ帰国しては療養しろと言い渡されてしまい、随分と暇を持て余した。
その後は雑務に追われながら退屈な日々を過ごして、やっと任務に復帰できるようになり、少しばかり忙しくなってきたところだ。休暇は取ったばかりだし、当面は璃月に向かう任務もないだろう。そちらに訪問することは難しいと事前に手紙で伝えてあるものの、俺の誕生日やそのほか記念日を祝いたがる節のある恋人に対してやはり申し訳なく感じる。今度何か埋め合わせでもできればいいが、と考えて寝室に入ると、いつの間にかナイトテーブルに見知らぬ小包が置かれていた。
金木犀
PROGRESS🔸🐳7/20 Webオンリー向け展示漫画
テーマ:手合わせ(戦闘)
オリジナル モラクスVS別世界 アヤックスの
手合わせ漫画になります。
間に合わないと思ったのでかけた所だけ載せます。
(後日ちまちま更新予定です)
pass:鍾タルWebオンリー『龍鯨戦戯』、龍く5のお品書きにてpass記載
※Webオンリー終わり次第公開範囲変更致します 5
dotonvori
DONE鍾タルウェブオンリー龍鯨戦戯に参加しました。本作は原稿全体のうち上巻に該当しており、これ以来の展開を含む内容は9月21日 D. FESTAで発行した後、12月31日に韓国語版と日本語版両方をウェブ公開する予定です。
該当する内容に関しては販売の時点でもう一度お知らせします。
読んでくださった皆さまにお礼申し上げます。 33
zakuro_ganet
DONE鍾タルワンドロ・ワンライアンソロ掲載作の再録です。pass→Webイベ開催日(初日)4桁+ryugei
「もうすぐ璃月に行く」という手紙から一ヶ月音沙汰のないタルに「別れ話なら直接言ってくれ」と思って実行した先生と、一ヶ月音沙汰の無かったタルの話。
ちょっぴりシリアス風味のギャグです。 10857
はむたま
DONE2024/07/20開催の鍾タルWebオンリー龍鯨戦戯の展示漫画です。あなたにとって良い旅でありますように
見に来てくださってありがとうございます。公子様誕生日おめでとうございます! 14
itsukinaga_
DONE鍾タル鍾離に恋したタルタリヤは毎日アタックしては玉砕。ある日勘違いだと気付いて…?
ハイスピード結婚ストーリーです。(全年齢)
好き好き大好き!かも、しれない。 タルタリヤは鍾離に恋をしている。
それはもう彼らの周りの人々が認めるほどに、恋をしている。
「先生、好きだよ」
「そうか」
「先生、今日はお付き合い日和だと思わない?まるで天気が恋人になれって言ってるようだ!」
「豪雨だが」
「水元素の俺の日って感じだろ?あ、それともやっぱり晴れの日って言葉通り、晴天の真下で告白を受けたい派?」
「公子殿からは天気に関わらず、告白を投げかけられているが」
「それで返事は?」
「遠慮しておこう」
「も〜〜!」
突然の豪雨により、雨宿りがてら食事をとることにした二人が、昼過ぎの繁盛した万民堂でこのように告白をすれば、噂が噂を繋いで周知の事実となる。しかもこれが初めてではなく、数多度となれば周りは気にも留める様子もない。ただいつもの茶番劇を見ているようなもので、最近は講談よりも愉快だともっぱらの評判である。
4408それはもう彼らの周りの人々が認めるほどに、恋をしている。
「先生、好きだよ」
「そうか」
「先生、今日はお付き合い日和だと思わない?まるで天気が恋人になれって言ってるようだ!」
「豪雨だが」
「水元素の俺の日って感じだろ?あ、それともやっぱり晴れの日って言葉通り、晴天の真下で告白を受けたい派?」
「公子殿からは天気に関わらず、告白を投げかけられているが」
「それで返事は?」
「遠慮しておこう」
「も〜〜!」
突然の豪雨により、雨宿りがてら食事をとることにした二人が、昼過ぎの繁盛した万民堂でこのように告白をすれば、噂が噂を繋いで周知の事実となる。しかもこれが初めてではなく、数多度となれば周りは気にも留める様子もない。ただいつもの茶番劇を見ているようなもので、最近は講談よりも愉快だともっぱらの評判である。
kmgmgsope
DONE『ぼくのパジャマでおやすみ』▻ 3/31発行 学パロ本のその後の話。
教師×大学生の鍾タル。誕生日ネタです。
前作を読んでなくても特に問題ありません!
ひたすらイチャイチャらぶらぶしてます!
パスはWebオンリー龍鯨戦戯の開催日を半角数字で (例:1234) 15
EXEC_11023
DONE2024.07.20 龍鯨戦戯展示作品王道展開をことごとく粉々にするとっても健全鍾タル淫魔パロ
前半10ページは過去再掲です
鍾タルWebイベント開催ありがとうございますおめでとうございます 30
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×角と尻尾が生えた幼い鍾離先生
『おかえりなさい』
※角と尻尾が生えた幼いモラクスさんも出てきます
おかえりなさい (少し張り切りすぎたかな)
ひとりで頭の中でそう呟く。見えない力によって、ぐわんと頭が揺さぶられて、思わずたたらを踏む。任務で魔物の巣窟に向かって、暴れ回った際不意打ちで頭を殴られたのが今更効いてきたらしい。殴ってきた奴は即座に切り裂いてやったので、塵となり跡形も無くなったが。
討伐を終え、詳細な報告は部下に任せて璃月の山間部まで来たところで、気がようやく落ち着いてきたのか身体の不調が出始めていた。ふうと一息つく。暫く何処かで休んだほうが良いと判断し、止めていた足をまた歩ませ始める。
この辺りは、角と尻尾が生えた幼い鍾離先生から分たれたとされる、同じく角と尻尾を携えたモラクスが、よく散歩をしている場所だと聞いている。今日はどこそこの花が咲いていた、気候が快かった、品質の良い鉱石を見つけた、などの話を聞いているうちに、俺自身も地形に詳しくなってしまっている。少しうねりのある、小ぶりな銀杏の樹と古びた石碑を起点にして、左へと曲がる。そうすると、岩肌に洞窟が見えてきた。入り口付近の岩には草が生い茂り、少し奥まった位置にあるため、注意深く観察しなければ魔物に見つかることはなさそうだった。大人一人がようやく通れる程の大きさの入り口を潜ると、中は案外広々とした空間になっている。人が座れるような椅子と、その高さに合わせた、机と思しき長く平べったい岩もある。ここはたまにモラクスがやって来て過ごしている場所だ。洞穴内の所々に石珀が生えていて、間接照明のようにぼんやりと光を放つ。とりあえず身体を休められる場所まで辿り着いた、そう思ったところで眠気が襲って来た。ぐらり、暴力的なまでの目眩がする。どうにか腰を落ち着けて、壁に寄りかかる。少し休んだら出発しよう。そう考えている途中で、ふっと意識が滑り落ちていった。
2931ひとりで頭の中でそう呟く。見えない力によって、ぐわんと頭が揺さぶられて、思わずたたらを踏む。任務で魔物の巣窟に向かって、暴れ回った際不意打ちで頭を殴られたのが今更効いてきたらしい。殴ってきた奴は即座に切り裂いてやったので、塵となり跡形も無くなったが。
討伐を終え、詳細な報告は部下に任せて璃月の山間部まで来たところで、気がようやく落ち着いてきたのか身体の不調が出始めていた。ふうと一息つく。暫く何処かで休んだほうが良いと判断し、止めていた足をまた歩ませ始める。
この辺りは、角と尻尾が生えた幼い鍾離先生から分たれたとされる、同じく角と尻尾を携えたモラクスが、よく散歩をしている場所だと聞いている。今日はどこそこの花が咲いていた、気候が快かった、品質の良い鉱石を見つけた、などの話を聞いているうちに、俺自身も地形に詳しくなってしまっている。少しうねりのある、小ぶりな銀杏の樹と古びた石碑を起点にして、左へと曲がる。そうすると、岩肌に洞窟が見えてきた。入り口付近の岩には草が生い茂り、少し奥まった位置にあるため、注意深く観察しなければ魔物に見つかることはなさそうだった。大人一人がようやく通れる程の大きさの入り口を潜ると、中は案外広々とした空間になっている。人が座れるような椅子と、その高さに合わせた、机と思しき長く平べったい岩もある。ここはたまにモラクスがやって来て過ごしている場所だ。洞穴内の所々に石珀が生えていて、間接照明のようにぼんやりと光を放つ。とりあえず身体を休められる場所まで辿り着いた、そう思ったところで眠気が襲って来た。ぐらり、暴力的なまでの目眩がする。どうにか腰を落ち着けて、壁に寄りかかる。少し休んだら出発しよう。そう考えている途中で、ふっと意識が滑り落ちていった。
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×角と尻尾が生えた幼い鍾離先生
『はなれていても』
はなれていても「しばらく遠征で家を空けるよ」
そう言うと、鍾離先生は持ち上げていた尻尾を少し垂らして、そうか、と短く答えた。
冬の間は通年を通して温暖な璃月でも、時折寒い日が存在する。段々とそれらが少なくなって和らいで、春の兆しがそろそろ見える頃だという時期のことだった。寒そうにしていた鍾離先生も、幾分暖かくなってきたこの時期であれば、一人でも大丈夫だろう。
先生の頭から生えた黄金色の角が、不思議といつもよりくすんで見える。頭を撫でたくなって、そっと手を伸ばすけれども、勘付いたのか伏せていた顔を持ち上げられた。大きな両目がじっとこちらを見る。
「いつかえってくるんだ?」
「うーん、ざっくりだけど、夏前には…かな。それも早ければの話だけど。詳しくは話せないな」
2396そう言うと、鍾離先生は持ち上げていた尻尾を少し垂らして、そうか、と短く答えた。
冬の間は通年を通して温暖な璃月でも、時折寒い日が存在する。段々とそれらが少なくなって和らいで、春の兆しがそろそろ見える頃だという時期のことだった。寒そうにしていた鍾離先生も、幾分暖かくなってきたこの時期であれば、一人でも大丈夫だろう。
先生の頭から生えた黄金色の角が、不思議といつもよりくすんで見える。頭を撫でたくなって、そっと手を伸ばすけれども、勘付いたのか伏せていた顔を持ち上げられた。大きな両目がじっとこちらを見る。
「いつかえってくるんだ?」
「うーん、ざっくりだけど、夏前には…かな。それも早ければの話だけど。詳しくは話せないな」
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×通常サイズの鍾離先生
『不意を突きたい』
※龍化あり
不意を突きたい「少し待っていてくれ」
「ん、わかった。待ってるよ」
そう言って、部屋の主は扉の向こうへと消えていった。
洞天内、中央に聳える邸宅の一室。桃色と薄黄色が混じり合う空が、格子状の窓枠を通して見ることが出来る。太陽は沈もうとしているのか、上がっていこうとしているのかは分からない。夢の狭間のような蕩けた色合いは、現実と離れてしまったかのような錯覚に陥る。しかし手元の感触は確かにあって、椅子の木目の手触りや、座った時に僅かに軋む様子もちゃんとそこにある。ん、と軽く両腕を頭上へ伸ばす。遮られた陽が、腕を下ろすと再び眼を照らした。
昼下がりの真っ青な空の下、快い風が吹く日だった。良い茶葉が手に入ったから来ないか、と偶然道端で会った鍾離先生から言われた。その時俺は久々に璃月に来ていて、再会したのもしばらくぶりだった。長く一ヶ所に留まることは少ないし、積もる話もあるだろう。話すことはたくさんある。いいよ、と承諾すると、にこりと笑顔を返された。自身の背中に流した赤いスカーフがさらさらと風に揺られて、端っこについた装飾同士がぶつかる。その拍子に、きん、と細く、ちいさな音がした。
2353「ん、わかった。待ってるよ」
そう言って、部屋の主は扉の向こうへと消えていった。
洞天内、中央に聳える邸宅の一室。桃色と薄黄色が混じり合う空が、格子状の窓枠を通して見ることが出来る。太陽は沈もうとしているのか、上がっていこうとしているのかは分からない。夢の狭間のような蕩けた色合いは、現実と離れてしまったかのような錯覚に陥る。しかし手元の感触は確かにあって、椅子の木目の手触りや、座った時に僅かに軋む様子もちゃんとそこにある。ん、と軽く両腕を頭上へ伸ばす。遮られた陽が、腕を下ろすと再び眼を照らした。
昼下がりの真っ青な空の下、快い風が吹く日だった。良い茶葉が手に入ったから来ないか、と偶然道端で会った鍾離先生から言われた。その時俺は久々に璃月に来ていて、再会したのもしばらくぶりだった。長く一ヶ所に留まることは少ないし、積もる話もあるだろう。話すことはたくさんある。いいよ、と承諾すると、にこりと笑顔を返された。自身の背中に流した赤いスカーフがさらさらと風に揺られて、端っこについた装飾同士がぶつかる。その拍子に、きん、と細く、ちいさな音がした。