ナッシュ
yomo_IV
TRAININGカシスとガナッシュED後。大学みたいな場所というのを失念してました。大学なら……みんな一緒に卒業だよな……。くたびれた靴で踏みしめた砂利が、レンガと揉まれてざりざり悲鳴を上げている。日中の喧騒であれば取るに足らないその音も、深夜ともなれば街並みによく響いた。時間さえも眠ってしまったのではないか。そう錯覚するほど静かな暗い道の先に、最低限のあかりを灯したウィル・オ・ウィスプが静かに佇んでいる。
ここまで足を運んだのは、ただの好奇心だった。夜間に学ぶ人々がいると聞いたから、なんとなく夜に浮かぶ学校を見てみたかった。
いざ目の当たりにしてみると、もっと早くに訪ねたらよかったな、と思った。よく知った建物の、知らない空気を歩いてみたかった。先日、晴れて卒業生となったばかりのカシスには、学び舎に立ち入る用事がない。
不意に街並みを嘗めた風に煽られて、カシスは肩を震わせる。インバネスを羽織っていても、冬の風は刺さるように冷たい。
明日から、カシスは旅に出るつもりだ。それなのに体調を崩すのはまずい。寒さに縮んでしまった背筋を伸ばして、踵を返そうとした。その時だった。
「こんな時間に、遠くまで買い物?」
誰もいないと思っていた場所に、聞き馴染みのある声が響いた。驚きこそしたものの、知っている声であ 1693
きさぎ
DOODLE寝落ちナッシュジャバの連中には寝落ちとかいう無防備晒しててくれるとうれしい シルバーたちもとくに騒ぎ立てずに「あれ寝てるわ」くらいで寝かせといてくれるとうれしい(でも初回は「ナッシュが寝落ちしてる…?!」ってざわついてるといい)