アンドラ
mukibutu_09
DONEどうしてもifのアンドラスとミッシェルが書きたかったんです。何かが少しだけ違って、寄り添い合うことを選べた二人。例えその先にハッピーエンドがなくても、それでもできるだけ長く寄り添いたい。
共に自分で動くことすらままならず、質素なベッドに横たわる年老いた女性に、若々しくガタイのいい男が話しかける。
「俺についてこい。ああ、もちろんお前に拒否権は無いぞ。逃がしはしない。その魂がすり減り消滅するまで俺と共にあれ。俺はお前が気に入った」
男の姿は女性の血縁者と言うにはあまりに整った目鼻立ちと身だしなみ、若さ、恵まれた体躯をしていた。特に年齢に関しては、息子と言うには若すぎて、孫というには歳を食いすぎている。
どこの王侯貴族だと言いたくなるような偉そうな言葉選びをする男。
非日常的に映る男と女性のやり取りは、暖かな陽射しが差し込む午後の寝室で静かに繰り広げられる。
男がベッドの横に置かれた古びた椅子に腰をかける。椅子はギシリと苦しそうに鳴るが男は気にも止めない。
1475「俺についてこい。ああ、もちろんお前に拒否権は無いぞ。逃がしはしない。その魂がすり減り消滅するまで俺と共にあれ。俺はお前が気に入った」
男の姿は女性の血縁者と言うにはあまりに整った目鼻立ちと身だしなみ、若さ、恵まれた体躯をしていた。特に年齢に関しては、息子と言うには若すぎて、孫というには歳を食いすぎている。
どこの王侯貴族だと言いたくなるような偉そうな言葉選びをする男。
非日常的に映る男と女性のやり取りは、暖かな陽射しが差し込む午後の寝室で静かに繰り広げられる。
男がベッドの横に置かれた古びた椅子に腰をかける。椅子はギシリと苦しそうに鳴るが男は気にも止めない。