怪物
wo_jjj
DONE【ゲ千】合成i怪物の逆しゅうパロ②あまり話が進まずすみません……ゲンの出番は3話からになります🙇🏻♀️
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kysk_0000
MOURNING・沙●の唄の半端なパロ(引いてはその元ネタのパロというか…)・事故に遭って世界が怪物(呪霊)まみれに見えるようになっちゃった虎杖×虎杖にとって唯一普通の人間に見える、真の姿がJF呪霊モードのお兄ちゃん
・呪霊は存在してないていの世界だけどお兄ちゃんは(半)呪霊として存在してる たぶん羂索のせい
・描きたいとこだけ
沙●の唄みたいな悠脹 飽きもせず降っていた雨を、覚えている。鉛のように重たい曇天を、足元を不確かにするアスファルト上の波紋を、飛沫を。
高校一年生の六月。祖父が死んで、覚悟していたそれを受け入れて暫く。学校帰りに仏花を買って、別に花に喜ぶような人ではなかったけれどと気持ちばかりに携えて。仏壇には他にも供えるべき人たちの位牌も並んでいるから、別に特別な帰り道ではなかった。父母。遺影でしかほとんど顔を認識していなくても、こんにち自分が青春を謳歌できているのは彼らが互いを愛し合ってくれたからなのだと--と、殊勝なことを思うわけではないが、習慣なので。
花屋に寄った分、時間は日常の帰り時間とは少しずれていた。ほんの誤差くらいではある。だから、ほとんどいつもと変わらないような雨の日だった。
11186高校一年生の六月。祖父が死んで、覚悟していたそれを受け入れて暫く。学校帰りに仏花を買って、別に花に喜ぶような人ではなかったけれどと気持ちばかりに携えて。仏壇には他にも供えるべき人たちの位牌も並んでいるから、別に特別な帰り道ではなかった。父母。遺影でしかほとんど顔を認識していなくても、こんにち自分が青春を謳歌できているのは彼らが互いを愛し合ってくれたからなのだと--と、殊勝なことを思うわけではないが、習慣なので。
花屋に寄った分、時間は日常の帰り時間とは少しずれていた。ほんの誤差くらいではある。だから、ほとんどいつもと変わらないような雨の日だった。
wsms_sousaku
DONE怪物の早贄旧友かくして、俺は元の世界に戻ることができた。
霧を抜けた先が違う県だったことを除けば、安全安心に家に帰った。まあ、違う国に飛ばされるよりマシか。
家や周りに変わった様子はなく、俺がいなくても案外平気に日常は回ることを知った。
「……う」
無事に戻れた。めでたしめでたし。
……なんてことはなかった。
あの忌々しき小鬼のせいでこの一ヶ月間にあったこと全ての記憶を持って帰ることになった。
もちろん、あそこで出来た友人とも言える関係を綺麗さっぱり忘れていたらと思うとよかったところもあったかもしれない。
だが、あのホテルで体験した数えきれない「死」を、そのまままるごと覚えたまま日常生活に戻されたのだ。
首を引きちぎられたこともあった。生きたまま齧られたこともあった。全身火だるまにされたこともあった。ぺしゃんこにされたのだって数えきれない。
1165霧を抜けた先が違う県だったことを除けば、安全安心に家に帰った。まあ、違う国に飛ばされるよりマシか。
家や周りに変わった様子はなく、俺がいなくても案外平気に日常は回ることを知った。
「……う」
無事に戻れた。めでたしめでたし。
……なんてことはなかった。
あの忌々しき小鬼のせいでこの一ヶ月間にあったこと全ての記憶を持って帰ることになった。
もちろん、あそこで出来た友人とも言える関係を綺麗さっぱり忘れていたらと思うとよかったところもあったかもしれない。
だが、あのホテルで体験した数えきれない「死」を、そのまままるごと覚えたまま日常生活に戻されたのだ。
首を引きちぎられたこともあった。生きたまま齧られたこともあった。全身火だるまにされたこともあった。ぺしゃんこにされたのだって数えきれない。