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    仮面

    sikosyabu

    DONE③仮面舞踏会での事件

    ※②以降は以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
    ・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
    ・薬物乱用についての否定的な描写

    完結しました
    https://www.pixiv.net/novel/series/11191308
    【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話③ 人が多い。つまりは容疑者も被害者も多くなるということだ。バンジークスは辺りを見回し、重々しい溜息をついた。
     シャンデリアに照らされた大広間は、仮面をつけた貴族で溢れている。限られた者しか招待されぬアセンブリールームはとうに廃れ、公共のダンスホールは未だ野卑だ。
     羽目を外したいが、しかし参加したことが恥になるような会には行けない。そんな[[rb:上流階級 > アッパークラス]] にとって、皇太子もおこなったホテルでの夜会はぴったりだったのだろう。社交シーズンの最後ということもあって、個人の邸宅には到底収まりきらない規模になっていた。派手好きのフォーサム卿らしい。
     ヴェネチアンマスクをつけるのは久しぶりだった。享楽的な宴にはまず縁がない。潜入捜査ということで打ち合わせの通り服の色を明るくし、221B謹製の薬で髪を金に染めてみたが、はたして変装になるのだろうか。
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    sikosyabu

    DONE②噂と嫉妬とダンス、情緒不安定な二人

    ※②③④には以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
    ・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
    ・一方的なモブ→バロ要素(犯罪あり)
    ・バロの被害やトラウマ描写(過呼吸)
    ・少年への性犯罪についての否定的な言及
    ・薬物乱用についての否定的な描写

    ①ちくび
    ②不穏&ダンス←これ
    ③仮面舞踏会
    ④きもちいいえっち※R18
    【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話② 三日後、亜双義はバンジークスに同伴し、倫敦郊外の宮殿かと見まごう侯爵家を訪ねていた。貴族社会は上下社会。相談事でも上の者からの頼み事ならば、下の者が出向くのが筋らしい。
     荘厳な空間を抜けて使用人に案内されたのは、男性客をもてなす間、書斎であった。ぎっしりと本に囲まれた空間は、どこか古い、知の地層というようなにおいがした。
    「よく来てくれた、バンジークス卿」
     はしばみ色の髪を神経質に分け、片眼鏡をつけた壮年の紳士。模範的な貴族の風体であり、微笑を浮かべているがどこか冷たい抜け目なさがある。それがオスティア卿の印象であった。
     仰々しい挨拶と紹介にあずかりながら、亜双義は油断なく男を観察した。会うのは初めてだが、名前は知っている。彼から師へは、何度か晩餐会や狩り、[[rb:撞球 > ビリヤード]] へ招待する手紙が送られていたのだ。もちろん逐一手紙をあらためているわけではないので、実際にはもっと来ていただろう。
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