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    ポッキーゲーム

    牛タンの猛者

    DONE創作男がポッキーゲームしてドキドキしちゃうお話です。短文。「ポッキー1本あげるから、ポッキーゲームしてください!」
    ポカーン。いま皆の顔に効果音をつけるとするなれば、まさしくこれだろう。公園でお昼ご飯を食べ終わり、談笑しながらお菓子でもつまもうとした瞬間のことだった。向こう側から小走りで駆け寄ってきた女子5人。が、こちらに近づくなりポッキーをずい、と差し出しながらそう言った。(そして冒頭に戻る)
    すると周りの友達はしきりに顔を見合わせて、「じゃんけんするか」と言った。正直僕は抵抗があったので、拒否しないんだ!?と驚いたりした。でも逆にここで引くのもなんかなぁ...と思い、じゃんけんをすることにした。
    ...結果は見事に負けた。二回やったのにも関わらず、だ。僕のこういう時の運のなさはピカイチだと思う。...あまり嬉しくないけれど。相手は悠里だった。そこは唯一助かった部分かな、と思う。でもやはりいくら仲のいい悠里でも抵抗はあるものだ。決して嫌なわけではない。ただそれを周りの人に見られ、あわよくば写真を撮られるというのがいけ好かないのだ。チラ、と悠里の方を見てみると、平然とした顔でポッキーを咥えていた。準備早ッ僕はまだこんなにも悶々としているの 1048

    高間晴

    DOODLEチェズモク800字。ポッキーゲームに勝敗なんてあったっけとググりました。付き合っているのか付き合ってないのか微妙なところ。■ポッキーゲーム


     昼下がり、ソファに座ってモクマがポッキーを食べている。そこへチェズレイが現れた。
    「おや、モクマさん。お菓子ですか」
    「ああ、小腹が空いたんでついコンビニで買っちゃった」
     ぱきぱきと軽快な音を鳴らしてポッキーを食べるモクマ。その隣に座って、いたずらを思いついた顔でチェズレイは声をかける。
    「モクマさん。ポッキーゲームしませんか」
    「ええ~? おじさんが勝ったらお前さんが晩飯作ってくれるってなら乗るよ」
    「それで結構です。あ、私は特に勝利報酬などいりませんので」
     チェズレイはにっこり笑う。「欲がないねぇ」とモクマはポッキーの端をくわえると彼の方へ顔を向けた。ずい、とチェズレイの整った顔が近づいて反対側を唇で食む。と、モクマは気づく。
     ――うわ、これ予想以上にやばい。
     チェズレイのいつも付けている香水が一際香って、モクマの心臓がばくばくしはじめる。その肩から流れる髪の音まで聞こえそうな距離だ。銀のまつ毛と紫水晶の瞳がきれいだな、と思う。ぱき、とチェズレイがポッキーを一口かじった。その音ではっとする。うかうかしてたらこの国宝級の顔面がどんどん近づいてくる。ルー 852