鶫雨音
DONEウェディングごっこをするフロカリ。予行練習(仮) 休日の朝から、フロイドは珍しくNRCの麓の街に訪れていた。モストロ・ラウンジで必要な材料をサムの店で買おうとしたところ、珍しく品切れしていたため、わざわざ街まで足を伸ばしたのだ。
NRCから麓の街までは遠く、どれだけ途中で他のオクタヴィネル生に買い物を押しつけようかと思ったことか。運悪くNRCを出るまでにオクタヴィネル生と出会わなかったため仕方なく己の足でここまでやって来たのだ。
陸生活を始めて二年は経つが、それでもNRCから街まで歩くのは非常に退屈だった。アズールにひどく言い聞かせられてなかったら途中で帰っていたところだ。
街にある店をいくつか回ってようやく材料を買い集めたフロイドは疲れた足を今度はNRCへと向ける。行きは長い下り坂だったのが、帰りは長い上り坂になるのかと思うとそれだけで疲れる気がした。
3639NRCから麓の街までは遠く、どれだけ途中で他のオクタヴィネル生に買い物を押しつけようかと思ったことか。運悪くNRCを出るまでにオクタヴィネル生と出会わなかったため仕方なく己の足でここまでやって来たのだ。
陸生活を始めて二年は経つが、それでもNRCから街まで歩くのは非常に退屈だった。アズールにひどく言い聞かせられてなかったら途中で帰っていたところだ。
街にある店をいくつか回ってようやく材料を買い集めたフロイドは疲れた足を今度はNRCへと向ける。行きは長い下り坂だったのが、帰りは長い上り坂になるのかと思うとそれだけで疲れる気がした。
鶫雨音
DONE赤い糸が見えるフロイドのお話。運命の行く先 錬金術で失敗することはよくあることだ。例えば恋人であるカリムがペアだった時だとか、朝からやる気が全然なかった時だとか。今回は後者で、派手に鍋を爆発させた。ペアだった生徒はフロイドを恐れて遠巻きにしていたおかげで難を逃れたけれど、鍋をぐるぐる掻き混ぜていたフロイドはそうもいかなかった。
錬金術の教員であるクルーウェルが怒鳴るがどうでもいい、あまりに派手な爆発だったから逆にテンションが上がった。上がったは良いが、怒る教師から逃れることは出来ず、放課後には補習を受けることになった。せっかく今日はモストロ・ラウンジのシフトが入っておらず、バスケ部へ出る気にもならなかったから、カリムの元へ遊びに行こうと思っていたのに台無しである。上がったテンションもまた下がって、不機嫌さを隠せないし、隠そうとも思わない。
4569錬金術の教員であるクルーウェルが怒鳴るがどうでもいい、あまりに派手な爆発だったから逆にテンションが上がった。上がったは良いが、怒る教師から逃れることは出来ず、放課後には補習を受けることになった。せっかく今日はモストロ・ラウンジのシフトが入っておらず、バスケ部へ出る気にもならなかったから、カリムの元へ遊びに行こうと思っていたのに台無しである。上がったテンションもまた下がって、不機嫌さを隠せないし、隠そうとも思わない。