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MAIKING鬼道さんの別荘に遊びに行くことになった鬼円の途中まで【鬼円】「え、壁山も来られないのか?」
円堂は、スマホから聞こえてくる弱弱しい声に困惑した後、肩を落とした。それは、壁山の病欠にがっかりしたからというだけではない。様子を窺っていた鬼道が、『壁山も来られない』というセリフを聞いて、眉を下げたためでもあった。当日待ち合わせ場所に来てみたら、まさかの事態だ。鬼道はさぞかし残念だろうと思って、心が痛む。
だがドタキャンする壁山だって、同じくらいがっかりしているに違いない。案の定、向こうでぐずぐずと鼻を鳴らして、『ご馳走、食べたかったっす』なんて言っている。だから円堂はキャプテンとして、明るく彼を励ました。
「しょうがないだろ。今回は諦めて、安静にして早く治せよ。うん。じゃあな、お大事に」
6952円堂は、スマホから聞こえてくる弱弱しい声に困惑した後、肩を落とした。それは、壁山の病欠にがっかりしたからというだけではない。様子を窺っていた鬼道が、『壁山も来られない』というセリフを聞いて、眉を下げたためでもあった。当日待ち合わせ場所に来てみたら、まさかの事態だ。鬼道はさぞかし残念だろうと思って、心が痛む。
だがドタキャンする壁山だって、同じくらいがっかりしているに違いない。案の定、向こうでぐずぐずと鼻を鳴らして、『ご馳走、食べたかったっす』なんて言っている。だから円堂はキャプテンとして、明るく彼を励ました。
「しょうがないだろ。今回は諦めて、安静にして早く治せよ。うん。じゃあな、お大事に」