chaldea_uko
MOURNING【甘々】伊織に英霊博装が支給された世界線
※重度の幻覚
※博装の装いは武蔵ちゃんのやつを男向けにしたようなイメージ
※伊織がいるということは武蔵ちゃんがいないと解釈しているデアなので、伊織がセイバーウォーズパビリオンに配置される想定
近頃のカルデアを包む空気は妙にそわそわとしている。廊下ですれ違うサーヴァントの中には普段とは異なる格好をした者もおり、その者たちは皆一様に満面の笑みをたたえていた。
そうでない者たちも何やら忙しなく過ごしているようで、例えるならば祭りの前の高揚感に似た、不思議な空気に満ちている。
「マシュ殿、これは何かの『いべんと』か?」
食堂で一緒になったマシュに問うてみると、彼女は瞳を輝かせながら答えてくれた。
「毎年この時期に行われる一大イベントです!こうして新たな一年を重ねられたことをカルデアの皆さんと一緒にお祝いする……お祭りのようなものですね!」
「やはり皆が浮かれているのはそう云うことなのだな」
「はい!今年はこれまで旅した特異点をシミュレーターで再現して、観光気分で楽しむそうですよ!」
3665そうでない者たちも何やら忙しなく過ごしているようで、例えるならば祭りの前の高揚感に似た、不思議な空気に満ちている。
「マシュ殿、これは何かの『いべんと』か?」
食堂で一緒になったマシュに問うてみると、彼女は瞳を輝かせながら答えてくれた。
「毎年この時期に行われる一大イベントです!こうして新たな一年を重ねられたことをカルデアの皆さんと一緒にお祝いする……お祭りのようなものですね!」
「やはり皆が浮かれているのはそう云うことなのだな」
「はい!今年はこれまで旅した特異点をシミュレーターで再現して、観光気分で楽しむそうですよ!」
マルコメ乙女
MAIKINGマンぐだ♀学パロ①・・・を書いてたらイドが始まってしまい心に深い傷を負いました
奏章Ⅱとは別時空です
二次創作は基本的に「絶対幸せにしてやるからな!!!」という気持ちで書いてる 9
hibaru_q
DONE【電子特異点4_Re/展示作品】既刊の宣伝を兼ねた書き下ろし小話です。
原城は「はるのじょう」「はるのしろ」とも読み、春には今も桜が咲き誇ります。
本もこんな感じの甘めほのぼの+少しシリアスな短編集です。ご興味ありましたら宜しくお願いいたします。
パスワードはピクリエにて公開しております。
天ぐだ♀/その心はまだ、春待つ庭に――そうか、皆いないんだった
無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
「マスター、良いお年を!」
「うん、またね!」
そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。
皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。
5146無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
「マスター、良いお年を!」
「うん、またね!」
そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。
皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。