ちょこ
DONEエガキナよその子さんお借りしてます
お酒と、親友の本音 たまたま灰野琥珀、江波戸創、御手洗鈴鹿の三人の休みが重なった日があった。しかも一日だけではない、連日重なっており、創が三人で泊まらないか、と提案した。問題は誰の家に泊まるのか、となり話し合いの結果、ニジゲン達と住んでいて比較的二人より広めのマンションを借りて暮らしている琥珀の家になった。当日はご馳走を作る、と琥珀は嬉しそうに二人に言ってその日は終えた。
泊まり当日、一緒に暮らしている琥珀のニジゲンは、たまにはゆっくりしてと琥珀の知り合いのツクリテの所に遊びに行った。気を使われてしまって、泊まりが終わったら皆の好きなものでも作るか、と思いつつ料理をリビングへと運ぶ。一応酒も用意したが、酒だけではなくお茶も用意して。
1451泊まり当日、一緒に暮らしている琥珀のニジゲンは、たまにはゆっくりしてと琥珀の知り合いのツクリテの所に遊びに行った。気を使われてしまって、泊まりが終わったら皆の好きなものでも作るか、と思いつつ料理をリビングへと運ぶ。一応酒も用意したが、酒だけではなくお茶も用意して。
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DONEエガキナ認可信号組
「締切もうすぐなのに!」
「創が締切気にしてるとか、明日は槍が降りそうだな」
「それは同感」
「酷い二人共!」
江波戸創、灰野琥珀、御手洗鈴鹿はそう言いつつ没が出たというエリアまで行く。そこは繁華街から少し離れた所、店がちらほらとあったが、既に避難はすんでいるという。どうやら、とある作品が没になり暴れたと聞いた。現場は暴れた跡がちらほらと見え、所々コンクリートにヒビが入っていた。
「フレイ、没の場所わかるか?」
「ちょっとまってな」
琥珀のニジゲンであるフレイは、地図を広げてそっと紙を撫でる。すると周辺の地図と、没らしきマークが表示される。表示されているマークは一つ、聞いた情報通りだ。三人はフレイの地図を覗き込みながら話す。
1838「創が締切気にしてるとか、明日は槍が降りそうだな」
「それは同感」
「酷い二人共!」
江波戸創、灰野琥珀、御手洗鈴鹿はそう言いつつ没が出たというエリアまで行く。そこは繁華街から少し離れた所、店がちらほらとあったが、既に避難はすんでいるという。どうやら、とある作品が没になり暴れたと聞いた。現場は暴れた跡がちらほらと見え、所々コンクリートにヒビが入っていた。
「フレイ、没の場所わかるか?」
「ちょっとまってな」
琥珀のニジゲンであるフレイは、地図を広げてそっと紙を撫でる。すると周辺の地図と、没らしきマークが表示される。表示されているマークは一つ、聞いた情報通りだ。三人はフレイの地図を覗き込みながら話す。
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DONEエガキナ認可信号組、高校時代の話
あの時の言葉 放課後、創と鈴鹿は教室に残っていた。先生に呼ばれた琥珀を待っていたからだ。教室の窓からはグラウンドが見え、サッカー部や野球部、グラウンドの向こうではテニス部が練習をしていた。暇つぶしにそれらを眺めつつ、創は横目で鈴鹿を見る。
御手洗鈴鹿、あの水彩画で有名な御手洗家の一人息子───なのだが、創は絵には詳しくないため、そこまでしか知らない。そもそも、興味が無いと言ったら言葉が悪いかもしれないが、その色眼鏡で鈴鹿に話しかけたつもりもない。
それは琥珀も同じらしく、お互いに鈴鹿は鈴鹿という気持ちで話しかけていた。だからかは分からないが、よく他の同級生から自分達と創達との態度が違うとよく聞く。創も琥珀もその言葉に首を傾げる、自分たちと話す鈴鹿は、クールだがよく笑っているからだ。
1757御手洗鈴鹿、あの水彩画で有名な御手洗家の一人息子───なのだが、創は絵には詳しくないため、そこまでしか知らない。そもそも、興味が無いと言ったら言葉が悪いかもしれないが、その色眼鏡で鈴鹿に話しかけたつもりもない。
それは琥珀も同じらしく、お互いに鈴鹿は鈴鹿という気持ちで話しかけていた。だからかは分からないが、よく他の同級生から自分達と創達との態度が違うとよく聞く。創も琥珀もその言葉に首を傾げる、自分たちと話す鈴鹿は、クールだがよく笑っているからだ。
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DONEエガキナ認可信号組、高校時代の話
シンデレラ みんなの視線が突き刺さるような気がする。琥珀はもうすぐ来る学園祭の準備で、慌ただしい廊下を歩きながらそう感じていた。今の琥珀の格好は普段の制服……なのではなく、劇で着る衣装だった。その劇で姫役を演じる事となった琥珀は、最後まで拒否をしたが女装する事になり、別室で着替えているであろう王子役の創と合流する為に廊下を歩いている、という訳だ。
やたらと周りの生徒が琥珀を見るのだ、正直に言うと居心地がわるいが、慣れないドレス姿のため、歩くのにやっとなのだ。流石に男が女の格好をしているのだ、そら気持ち悪いだろう、と思っていると、丁度前方に鈴鹿の姿が見えた。鈴海の姿にほっとしつつ、声をかけた。
「鈴鹿、お疲れ様」
1807やたらと周りの生徒が琥珀を見るのだ、正直に言うと居心地がわるいが、慣れないドレス姿のため、歩くのにやっとなのだ。流石に男が女の格好をしているのだ、そら気持ち悪いだろう、と思っていると、丁度前方に鈴鹿の姿が見えた。鈴海の姿にほっとしつつ、声をかけた。
「鈴鹿、お疲れ様」
ちょこ
DONEエガキナ過去話
よその子さんお借りしてます
受け入れてくれた相手 体育の授業が終わる、次は昼休みのため急いで着替えなくてもいい。琥珀は先に創に戻って欲しい、と伝えてから保健室へと行く。決して怪我をしたわけではない、左腕に巻いてあった包帯が解けそうになっていたからだ。
普段はシャツの上で隠れたり、アームカバーで隠していたりしているが、琥珀の左腕はいつも包帯を巻いていた。保健室に入ると丁度先生がおり、事情を話す。先生はこれから用事があるらしく、了承したあと出ていってしまう。いくら先生でも、見られたくない。
琥珀は椅子に座り、そっとアームカバーを外す。案の定、解けかけていた。包帯を丁寧に解くと、痛々しい傷跡が露になる。火傷らしい跡、切り傷、傷口自体は塞がっているが、触ると少しでこぼことする。それを黙ってみる。
1558普段はシャツの上で隠れたり、アームカバーで隠していたりしているが、琥珀の左腕はいつも包帯を巻いていた。保健室に入ると丁度先生がおり、事情を話す。先生はこれから用事があるらしく、了承したあと出ていってしまう。いくら先生でも、見られたくない。
琥珀は椅子に座り、そっとアームカバーを外す。案の定、解けかけていた。包帯を丁寧に解くと、痛々しい傷跡が露になる。火傷らしい跡、切り傷、傷口自体は塞がっているが、触ると少しでこぼことする。それを黙ってみる。