ebizou_1127
MOURNING01容植中華時代劇あるあるの1つ、幼い頃の約束。
丁容様がちび汪植たんと宮中で出会っていたとしたら?
二人が交わした、小さな約束。
(ふせったーに出したものを移植しました 2022/05/30)
https://x.com/ebizou_1127/status/1531115335167856641?s=61&t=WqBhUZ0qGydHgAzbKJNOJQ
约定 前編汪植が、特別の計らいで貴妃様付の侍従となって以来、初めての夏を迎えようとしていた。
侍従の勤めと内書堂での勉学に明け暮れる生活を送っていた汪植は、このところの暑さで睡眠も浅く、体調は思わしくなかった。
しかし、今夜は陛下が貴妃様の宮殿へお渡りになる予定で、その準備の為に急いで宮殿へ戻らなくてはいけなかった。
迷路のような宮城の中を、筆記具と書物を抱えたまま、急ぎ足で歩いていた。
いつも目印にしている大きな松の木の所までやってきたその時、黒い小さな何かが、ジジジッと音を立てて飛んできて、汪植の帽子に当たった。
「ひゃぁっ」
びっくりした汪植は、回廊で座り込んでしまった。
目の前の地面を見ると、蝉が裏返しになってその脚をジタバタさせていた。
2158侍従の勤めと内書堂での勉学に明け暮れる生活を送っていた汪植は、このところの暑さで睡眠も浅く、体調は思わしくなかった。
しかし、今夜は陛下が貴妃様の宮殿へお渡りになる予定で、その準備の為に急いで宮殿へ戻らなくてはいけなかった。
迷路のような宮城の中を、筆記具と書物を抱えたまま、急ぎ足で歩いていた。
いつも目印にしている大きな松の木の所までやってきたその時、黒い小さな何かが、ジジジッと音を立てて飛んできて、汪植の帽子に当たった。
「ひゃぁっ」
びっくりした汪植は、回廊で座り込んでしまった。
目の前の地面を見ると、蝉が裏返しになってその脚をジタバタさせていた。
キュウビ
DOODLEこちら明日奈女士の容植小説「薔薇の棘」 https://tinyurl.com/4u9s9ax9 のファンアート(好きなシーン)です!ドラマに沿って小説も進んでいくのが違和感あまりになさ過ぎて最後まで見事でした。ちゃんと容植なんだけどっ、それだけじゃないの!貴妃様の思いが辛くて!
最初マグマに沈みながらあいるびーばっくな丁容を思い浮かべてから読み始めたことをここに告解します。 2
asu_na2929
DONEサイボーグ丁容のお話です。容植。※ドラマ軸なのにカタカナ表記多数
※オカルト要素あり、何でも許せる方向け
パスワードはツイログの発行年月日(数字8桁)
奥付にあります。 26607
キュウビ
MOURNINGまだアップしていないのがあったのです。CPはしっかり容植ですが、唐植に見えますね。要注意でお願いします。
いつだったかしら「バスタブ越しにチェスをする」っていうシチュエーションを洋ドラで観たんですね。それをふと思い出して成化で置き換えてみました。
碁は打つ?指す?どっち? 4205
キュウビ
INFO告知大変遅くなりました!年末年始は仕事と帰省に割かれてしまいましたが、入稿も無事に終えておりまして、現在完成を待っているところです。
2冊目についてお問い合わせの方々には到着後すぐに発送します!もう少々お待ちくださいませ。
せっかく裴大夫のお衣装下の方まで柄とか書き込んだのに意味がなかったw
キュウビ
SPOILER【27】冬儿大暴れ。パスは前回と一緒!小鬼は「しゃおぐい」と読みます。ルビ通りガキんちょみたいなニュアンスですね。掲載しきっていないのですが、キリがいいのでいったんここでストップします。 3414
tokkiii
SPOILER最終回その後ネタ絵につき、ワンクッション。ああなったらもう遠慮もないので、反抗的になる世界線もあるかなと…。
2人仲良く喧嘩していてほしい。
どんなパターンもしっくりくる丁容さん、逸材。
ebizou_1127
MOURNING02容植海誓山盟
永久に変わらない海や山のように、変わらない誓い。 愛情が永久に変わらないと誓うことにも用いられる。
约定 後編 〜海誓山盟〜あれから数日が経った。
本来ならば族滅死罪を免れない所だったが、首謀者三名は官位を剥奪され、それぞれに処罰を受けた、と聞く。
あの御方に銃口を向けた私は、死罪となるか、若しくは尚明のように宮中で奉仕する宦官の最下層へ落とされるのだろうと思っていた。
しかしながら、拷問を受ける訳でもなく、あの日からずっと獄に繋がれたままだ。
あの御方にとどめを刺すことが出来なかった時から、とっくに覚悟は出来ているというのに。
処分が決定しないのは、私が陛下の命で、残りの博浪を完成させ、その製造法を知る唯一の危険人物だからかもしれない。
無為な時間が、見えない泥のようにまとわりついている。
私はため息を吐いて、目を閉じた。
西廠の中庭で見たあの眼。
3701本来ならば族滅死罪を免れない所だったが、首謀者三名は官位を剥奪され、それぞれに処罰を受けた、と聞く。
あの御方に銃口を向けた私は、死罪となるか、若しくは尚明のように宮中で奉仕する宦官の最下層へ落とされるのだろうと思っていた。
しかしながら、拷問を受ける訳でもなく、あの日からずっと獄に繋がれたままだ。
あの御方にとどめを刺すことが出来なかった時から、とっくに覚悟は出来ているというのに。
処分が決定しないのは、私が陛下の命で、残りの博浪を完成させ、その製造法を知る唯一の危険人物だからかもしれない。
無為な時間が、見えない泥のようにまとわりついている。
私はため息を吐いて、目を閉じた。
西廠の中庭で見たあの眼。
ebizou_1127
MOURNING初雪 〜первый снег〜忠実なる副官丁容が忽然と姿を消し、代わりに部屋にいたのは白くて大きな生き物だった。
【イメージ画像ご覧下さい!ボルゾイ ご参考まで】
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001173/
初雪 〜первый снег〜「夜中になると、この葛籠は狼のような声で鳴くのだそうだ。どうやら元の時代のものらしい。仔細を調べよ」
陛下からお預かりしてきた古くて大きな葛籠を目の前に、私は当惑していた。
「随分と古い造りですが、金具の意匠が元朝のものとはちょっと違うようですね」
こういう少し変わった案件は、きっと調べたがるだろうと思って、わざと丁容の研究室に葛籠を運ばせた。
案の定、食い付いてきている。
「うん。しかし、私は…肝心の狼の声を聞いた事がない。お前は?」
「私も御座いませんが、国境警備に従事していた隋州や、オイラートのウユンなら知っているのではないですか」
「ほう?」
丁容自ら、隋州やウユンの名を口にするとは、珍しい。
「そうだな。では明日の朝にでも話を聞こう。手配を頼む」
7955陛下からお預かりしてきた古くて大きな葛籠を目の前に、私は当惑していた。
「随分と古い造りですが、金具の意匠が元朝のものとはちょっと違うようですね」
こういう少し変わった案件は、きっと調べたがるだろうと思って、わざと丁容の研究室に葛籠を運ばせた。
案の定、食い付いてきている。
「うん。しかし、私は…肝心の狼の声を聞いた事がない。お前は?」
「私も御座いませんが、国境警備に従事していた隋州や、オイラートのウユンなら知っているのではないですか」
「ほう?」
丁容自ら、隋州やウユンの名を口にするとは、珍しい。
「そうだな。では明日の朝にでも話を聞こう。手配を頼む」
ebizou_1127
DONEある日の副官01容植の壁ドンが見たい
ある日の副官01 壁ドン督公の愛馬は、心に決めた主人にはすこぶる忠実な良い馬である。
しかし、賢過ぎる故に大変扱いにくい点においては、その主人とも相通じる所がある、と西廠の皆が密かに思っている。
しかも今日は殊の外、機嫌が悪く、朝から厩舎の寝床をガリガリ掻いては嘶き、主人を呼んでいる。
オマエハナケバキテイタダケテイイナ
それにつられてか、他の馬達も段々と騒がしくなってきてしまい、私はやむなく督公にお伺いを立てた。
「督公、申し訳ありませんが、ほんの一時で結構ですので、厩舎へお出まし願えませんか」
「何だ。また拗ねているのか」
「夕刻の哨戒にも差し支えます。その後で点心とお茶をご用意しますので、暫しお休みになっては如何でしょう」
2210しかし、賢過ぎる故に大変扱いにくい点においては、その主人とも相通じる所がある、と西廠の皆が密かに思っている。
しかも今日は殊の外、機嫌が悪く、朝から厩舎の寝床をガリガリ掻いては嘶き、主人を呼んでいる。
オマエハナケバキテイタダケテイイナ
それにつられてか、他の馬達も段々と騒がしくなってきてしまい、私はやむなく督公にお伺いを立てた。
「督公、申し訳ありませんが、ほんの一時で結構ですので、厩舎へお出まし願えませんか」
「何だ。また拗ねているのか」
「夕刻の哨戒にも差し支えます。その後で点心とお茶をご用意しますので、暫しお休みになっては如何でしょう」
ebizou_1127
DOODLE丁容様による『お姫様抱っこ』現パロ 公主抱「阿植?」
さっきまで、クスクス笑ったり、話し声や叫び声がしていたのに、急に静かになったリビングを覗いたら、汪植がソファで寝落ちしていた。
傍らにはスマートフォンとタブレット。
どうやら唐泛と、ゲームをしながら通話をしていたらしい。
『ごめんなさい、汪植、寝落ちしています。また今度遊んでやって』
と返信しておいた。
…後で履歴を見たら嫌がるかもしれないけど。
歳の近い友達と楽しそうに話をしている汪植を見ると、年相応で安心する一方、少しだけ複雑な気持ちになって、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
まだ幼い寝顔を見ていると、世の中の全ての災いや苦しみから守ってあげたい気持ちになってしまうが、それ自体はどう考えても親の気持ちではないか、と丁容は苦笑した。
1990さっきまで、クスクス笑ったり、話し声や叫び声がしていたのに、急に静かになったリビングを覗いたら、汪植がソファで寝落ちしていた。
傍らにはスマートフォンとタブレット。
どうやら唐泛と、ゲームをしながら通話をしていたらしい。
『ごめんなさい、汪植、寝落ちしています。また今度遊んでやって』
と返信しておいた。
…後で履歴を見たら嫌がるかもしれないけど。
歳の近い友達と楽しそうに話をしている汪植を見ると、年相応で安心する一方、少しだけ複雑な気持ちになって、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
まだ幼い寝顔を見ていると、世の中の全ての災いや苦しみから守ってあげたい気持ちになってしまうが、それ自体はどう考えても親の気持ちではないか、と丁容は苦笑した。
ebizou_1127
DONEもしふたりで昼飲みしていたら丁容様と隋州の飲み会「俺の嫁が一番可愛い」「汪植ー?いるー?」
「なんだ、唐泛、いきなり」
「隋州来てない?丁容に頼みたいことがあるとかで、こっちに来てるはずなんだ」
「私は会ってないぞ。別棟にいるんじゃないか?仕方ない、一緒に行ってやる」
テクテク
「あ、隋州の馬だ。やはり来てたのか。約束の時間になっても帰ってこないから心配してたんだ」
「全く貴様ら、西廠を何だと思ってる。お前らの城内休憩所ではないのだぞ?」
二人が中を覗こうとしたその時、珍しく丁容の陽気な声が聞こえてきた。
「だから!汪植様がくしゃみした時が超絶可愛いんですよ!クチュンですよ?クチュンって!子猫みたいなんですよ!」
「子猫?いや、子猫に見えてるのお前だけだから!」
「隋州だって、さっき唐泛がご飯食べるのリスみたいで癒されるって言ってたじゃないですか!」
1121「なんだ、唐泛、いきなり」
「隋州来てない?丁容に頼みたいことがあるとかで、こっちに来てるはずなんだ」
「私は会ってないぞ。別棟にいるんじゃないか?仕方ない、一緒に行ってやる」
テクテク
「あ、隋州の馬だ。やはり来てたのか。約束の時間になっても帰ってこないから心配してたんだ」
「全く貴様ら、西廠を何だと思ってる。お前らの城内休憩所ではないのだぞ?」
二人が中を覗こうとしたその時、珍しく丁容の陽気な声が聞こえてきた。
「だから!汪植様がくしゃみした時が超絶可愛いんですよ!クチュンですよ?クチュンって!子猫みたいなんですよ!」
「子猫?いや、子猫に見えてるのお前だけだから!」
「隋州だって、さっき唐泛がご飯食べるのリスみたいで癒されるって言ってたじゃないですか!」