5inferno11
DOODLEアイ光 / 現パロ。種族設定・ネタバレなし。シャッターチャンスを与えるな 血の気が引く。眼下には送信済の画像があった。そこまではまだいい。すぐに送信を取り消せばまだ取り返しはついた。しかしそんな期待も悲しく、その既読は私が送信した直後につけられてしまっていた。
これはアイメリクに送るつもりなど更々なかったのだ。新しく購入した下着なのだが可愛らしいデザインに感動し、自分で写真を撮っていた。そのまま「似合う?」などと軽く話題に出して軽く流せばよかったものの、考える間もなく着信が入った。
「誰に送るつもりで?」
背筋が凍る。先に嫉妬が芽生えているのは可愛らしいことだが、大の大人の嫉妬は大変可愛らしくない。
「似合う?」
「似合っている。……が、これは私に送るつもりはなかっただろう」
1080これはアイメリクに送るつもりなど更々なかったのだ。新しく購入した下着なのだが可愛らしいデザインに感動し、自分で写真を撮っていた。そのまま「似合う?」などと軽く話題に出して軽く流せばよかったものの、考える間もなく着信が入った。
「誰に送るつもりで?」
背筋が凍る。先に嫉妬が芽生えているのは可愛らしいことだが、大の大人の嫉妬は大変可愛らしくない。
「似合う?」
「似合っている。……が、これは私に送るつもりはなかっただろう」
5inferno11
DOODLEアイ光 / 種族設定・ネタバレなし。架空の天使 宗教国家であるゆえに信仰を唱えることは何もおかしな話ではない。それはものであったり人であったり、あるいは存在しない事象だったりすることもある。
───天使がいるんだ。
そうアイメリクが話題に出したのが、前者であるのか後者であるのかは理解できなかった。ぼんやりと頭に浮かべるのは、彫刻になるような美しい女神の姿だ。どうやらそれを彼は目視で見たことがあるらしい。
イシュガルドの街を歩きながら、そんな話に疑問を覚える。なんでも、初めて聞く話だということもあった。
「それは他の人にも見えるの?」
「エスティニアンにも教えたらそれはお前だけだと言われた」
よりにもよっていちばん信仰だか何だかに疎そうなエスティニアンにその話をしたのか。まあ長年の付き合いのある彼らのことだ、そんな些細な会話は流す程度に行っているのかもしれない。
1108───天使がいるんだ。
そうアイメリクが話題に出したのが、前者であるのか後者であるのかは理解できなかった。ぼんやりと頭に浮かべるのは、彫刻になるような美しい女神の姿だ。どうやらそれを彼は目視で見たことがあるらしい。
イシュガルドの街を歩きながら、そんな話に疑問を覚える。なんでも、初めて聞く話だということもあった。
「それは他の人にも見えるの?」
「エスティニアンにも教えたらそれはお前だけだと言われた」
よりにもよっていちばん信仰だか何だかに疎そうなエスティニアンにその話をしたのか。まあ長年の付き合いのある彼らのことだ、そんな些細な会話は流す程度に行っているのかもしれない。