ほなや
DONE小説10作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
ホットミルク目を開けると、最初に見えたのは暗闇だった。正確には真夜中のカーテンを閉め切った寝室で、トムは瞼をぱちぱちと開け閉めをして目を軽く擦った。
上半身を起こし、身体の上に掛かっているシーツがずれる。ふと隣を見ると、身体を此方の方に向けて眠るディックの姿があった。
起こした身体をそのままに、ディックの規則正しい静かな寝息をじっと聞いていると、鼻の奥がむずむずしてきて口からくしゃみが出た。
「くしゅっ」
咄嗟に手の甲で覆い、鼻をすする。外気が少し冷たく感じ、ぶるりと身体を震わせた。
季節は秋。11月の半ばであり、もうすぐ冬が来る。それならシーツから出た途端寒くなるのも無理はない。
トムはそっとベッドから下りて、スリッパを履き、壁掛けのフックに掛かっているチェスターコートを手に取りハンガーから外した。コートを腕に掛けて、ちらりとベッドへ視線を向ける。ディックが起きる気配は無く、ほぅ、と息を吐いて足音を立てないようにそっとドアノブを回し、寝室から出た。
3261上半身を起こし、身体の上に掛かっているシーツがずれる。ふと隣を見ると、身体を此方の方に向けて眠るディックの姿があった。
起こした身体をそのままに、ディックの規則正しい静かな寝息をじっと聞いていると、鼻の奥がむずむずしてきて口からくしゃみが出た。
「くしゅっ」
咄嗟に手の甲で覆い、鼻をすする。外気が少し冷たく感じ、ぶるりと身体を震わせた。
季節は秋。11月の半ばであり、もうすぐ冬が来る。それならシーツから出た途端寒くなるのも無理はない。
トムはそっとベッドから下りて、スリッパを履き、壁掛けのフックに掛かっているチェスターコートを手に取りハンガーから外した。コートを腕に掛けて、ちらりとベッドへ視線を向ける。ディックが起きる気配は無く、ほぅ、と息を吐いて足音を立てないようにそっとドアノブを回し、寝室から出た。
ほなや
DONE小説9作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
Come home.リビングのソファーに寝転がって雑誌を捲り、ふと時計を見ると短針は7、長針は40を指してした。トムは雑誌を閉じて息を吐いた。
「もうこんな時間かぁ」
(シャワー浴びてこようかな)
トムは雑誌をテーブルの上に置いて、ソファーから立ち上がり浴室へ行こうと足を進めようとしたがぴたりと止め、そして再び時計を見た。
(今頃盛り上がってるんだろうなー)
時計を見つめながら、トムは職場の飲み会に参加しているディックに思いを馳せた。
数ヶ月間にも及んだプロジェクト が成功したとのことで、何でもその打ち上げらしい。その中でもディックは責任の重い仕事を任されていたから、喜びもひとしおだっただだろう。その当日の帰宅に、トムにそれを伝えた時には既に歓喜に満ち溢れていたのを思い出す。
2884「もうこんな時間かぁ」
(シャワー浴びてこようかな)
トムは雑誌をテーブルの上に置いて、ソファーから立ち上がり浴室へ行こうと足を進めようとしたがぴたりと止め、そして再び時計を見た。
(今頃盛り上がってるんだろうなー)
時計を見つめながら、トムは職場の飲み会に参加しているディックに思いを馳せた。
数ヶ月間にも及んだプロジェクト が成功したとのことで、何でもその打ち上げらしい。その中でもディックは責任の重い仕事を任されていたから、喜びもひとしおだっただだろう。その当日の帰宅に、トムにそれを伝えた時には既に歓喜に満ち溢れていたのを思い出す。
sabasavasabasav
DONEカミュ坊。カミュー×坊ちゃんです。なんでもいいです!と言われると奇を衒いたくなる。
でろんでろんに甘くしました。下手なR指定ものより恥ずかしい。
▽
頁を捲る。文字を辿る。
時間を忘れられる本を読むという行為が、ティアは好きだった。
言の葉は話半分に聞け。目で触れる情報は最大限集めろ。
かの五将軍に属していたテオ・マクドールはその戦果と威厳とは裏腹に、息子に対して己と同様の人生を歩むことを強制しなかった。屋敷に滞在する時間は決して多くはなかったが、そんな貴重な時間を子供を諭し愛でることに最大限使用する、人としてできた父親だった。
不明瞭さと、代え難い貴重なもの。ティアが父親から教えを受けた数少ない教訓の一つが、情報収集の重要性だった。
それに倣い、時間を見付ければ足を運び、書物に目を通す癖がついた。
4312頁を捲る。文字を辿る。
時間を忘れられる本を読むという行為が、ティアは好きだった。
言の葉は話半分に聞け。目で触れる情報は最大限集めろ。
かの五将軍に属していたテオ・マクドールはその戦果と威厳とは裏腹に、息子に対して己と同様の人生を歩むことを強制しなかった。屋敷に滞在する時間は決して多くはなかったが、そんな貴重な時間を子供を諭し愛でることに最大限使用する、人としてできた父親だった。
不明瞭さと、代え難い貴重なもの。ティアが父親から教えを受けた数少ない教訓の一つが、情報収集の重要性だった。
それに倣い、時間を見付ければ足を運び、書物に目を通す癖がついた。
sabasavasabasav
DONE坊ルク。某方の左坊ちゃん、ムワイくんをお借りした。私は坊ルクだ!と思っているのですが、果たしてそう見えるかどうか……
※流血表現あります。苦手な方はご注意ください。
▽
パン、と小気味よい音が辺りに響く。
音とは裏腹に、周囲にいた仲間達は目を丸くした。
その音源──差し出されたムワイの手を、ルックが容赦なく掌で弾いたからだった。
「どういうつもり?」
静まり返った空気を動かしたのは、その原因でもあるルックだった。
帝国軍の刺客が襲いかかってきたのは、数刻前のことだった。まさか、既存の地図に載っている村全体を城塞に擬態しているとは露にも思わず、既にもぬけの殻となっていた村に閉じ込められる形で待ち構えていた多数の兵士達と乱闘することとなった。
ビクトールやフリック、経験を積んでいる仲間を引き連れていたのが幸いし、敵を薙ぎ倒しながら村から抜け出すことができたが、詠唱もままならず半ば無作為にテレポートで戦線離脱することとなった。
3717パン、と小気味よい音が辺りに響く。
音とは裏腹に、周囲にいた仲間達は目を丸くした。
その音源──差し出されたムワイの手を、ルックが容赦なく掌で弾いたからだった。
「どういうつもり?」
静まり返った空気を動かしたのは、その原因でもあるルックだった。
帝国軍の刺客が襲いかかってきたのは、数刻前のことだった。まさか、既存の地図に載っている村全体を城塞に擬態しているとは露にも思わず、既にもぬけの殻となっていた村に閉じ込められる形で待ち構えていた多数の兵士達と乱闘することとなった。
ビクトールやフリック、経験を積んでいる仲間を引き連れていたのが幸いし、敵を薙ぎ倒しながら村から抜け出すことができたが、詠唱もままならず半ば無作為にテレポートで戦線離脱することとなった。
_haju145cm_
DOODLE犬夜叉は総受けだと思うって話。P1.2.3.4.5.6.7.8.9(new10/7)
この後思いの外エロくなっちゃったからこっちではここまで。
https://poipiku.com/2908162/9409997.html
↑大人の方はにこちらで。。。 9
mame
DONEルサン(ブロマンス)前提の👺と🕒、少しだけ🍊と👒の4/1のお話。🇯🇵ノ国後の謎時間軸です。「ウソップ、誕生日おめでと」
朝、寝室から出るとナミと鉢合わせた。まだ半分寝ている寝ぼけ状態のウソップは、顔を合わせるなりナミからそう声をかけられ、歩みをぴたりと止めた。
そうして数秒その言葉をゆっくりと噛み砕いてから「今日おれ誕生日か!」と表情をぱあっと明るくし、口角をあげる。ナミはしょうがないわね、とばかりの表情で腕を組んでいた。
この麦わらの一味でまず最初に誰かの誕生日を祝うのはナミだ。航海士という役割柄、日付も意識するし、新聞だって読む。日付けの話題を出すのだっていつだってナミだ。そしてナミは誕生日祝いの言葉をかけるとき、絶対にふたりきりのときに声をかけてくる。まるで、日付を意識している自分の特権かのように、誇らしげに声をかけてくるのだ。ウソップは、年に一度見ることのできるナミのその顔を見るのが好きだ。最初にストレートに誕生日を祝う言葉を送ってくれるナミの表情が好きだ。
6445朝、寝室から出るとナミと鉢合わせた。まだ半分寝ている寝ぼけ状態のウソップは、顔を合わせるなりナミからそう声をかけられ、歩みをぴたりと止めた。
そうして数秒その言葉をゆっくりと噛み砕いてから「今日おれ誕生日か!」と表情をぱあっと明るくし、口角をあげる。ナミはしょうがないわね、とばかりの表情で腕を組んでいた。
この麦わらの一味でまず最初に誰かの誕生日を祝うのはナミだ。航海士という役割柄、日付も意識するし、新聞だって読む。日付けの話題を出すのだっていつだってナミだ。そしてナミは誕生日祝いの言葉をかけるとき、絶対にふたりきりのときに声をかけてくる。まるで、日付を意識している自分の特権かのように、誇らしげに声をかけてくるのだ。ウソップは、年に一度見ることのできるナミのその顔を見るのが好きだ。最初にストレートに誕生日を祝う言葉を送ってくれるナミの表情が好きだ。
uni_no_ko
MEMO斑夏←田 の図★ちゅーしないと具合悪くなる話⑤「先生、具合わるい」
「ん」
なめらかに、夏目の口に触れる。ぬる、と夏目の口から何かが離れていくところだけやけに鮮明に見え他はピンとがずれたようにぼけて見えた。
何を見せられているのか、一瞬わからなかった。
あまりにも当然のようにそれが行われて、終わる。
はあ、と苦しそうに息を吐いた夏目の顔色はさっきよりだんだんと良くなっていき安心したところだというのに、もう何回か見たことがあるはずなのに見てはいけないものを見た時のように胸の辺りが重い。今度は俺の具合が悪い気がする。
悪いことをしたわけじゃないのに、とてつもなく悪いことをしたような。取り返しがつかないことをした時のように。息を吐くのも躊躇われる。これは、なんという感情なのだろう。
2855「ん」
なめらかに、夏目の口に触れる。ぬる、と夏目の口から何かが離れていくところだけやけに鮮明に見え他はピンとがずれたようにぼけて見えた。
何を見せられているのか、一瞬わからなかった。
あまりにも当然のようにそれが行われて、終わる。
はあ、と苦しそうに息を吐いた夏目の顔色はさっきよりだんだんと良くなっていき安心したところだというのに、もう何回か見たことがあるはずなのに見てはいけないものを見た時のように胸の辺りが重い。今度は俺の具合が悪い気がする。
悪いことをしたわけじゃないのに、とてつもなく悪いことをしたような。取り返しがつかないことをした時のように。息を吐くのも躊躇われる。これは、なんという感情なのだろう。