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    #朔間零

    Rei Sakuma

    hanato1078

    DONE不思議な夢の中で、二年前の零(英)くんに会う零英の話。
    ※キャラがキャラの首を絞める/流血表現/微グロ表現があります。終始シリアスですが最後はハッピーエンドです。
    ※エレメント前提。カプ未満くらいの零英です。
    ※時系列はあいらくんが来る前。テンペストあたりです。

    新イベントが始まる前にどうしても上げたくてガーッと書いたので後々修正入れてpixivに上げます。零英両面イベおめでとう🌸
    【零英】拝啓:境界線の向こうへ 一切の電気が消え、真っ暗になった部屋の中は、また重たい空気が漂っている。肺を親指の付け根で押し潰されているような心地だった。
     ──あぁ、嫌な空気じゃな。
     零は眠れない瞳をゆっくりと開けると、寝返りを打った。右を向くと、無機質な冷たい白い壁が目に入る。暗闇に目が慣れたのだろうか、それは普段見ているそれよりも、酷く味気なく見えた。

    「っは……っ、……」
     直後。壁を向いた零の背後から、再び誰かの息遣いがする。それがたった一人の同室相手の英智であることは、もはや確認するまでもなかった。
     英智と同じ部屋で過ごす中で零が気づいたのは、英智はたまに寝ている時に「こうなる」ということだった。

     この頃の英智は、かねてからの夢が叶った、とでも言いたげに、春らしい薄いピンク色と明るいオレンジ色がほんのりとのった頬に綺麗な笑みを浮かべていた。ピンクの花びらが散り、期待と希望に満ちた春が姿を変えつつあるこの季節にふさわしいその笑みは、生気に満ち溢れていて見目麗しかった。
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    ririri_enst

    MAIKING(薫くんの接待疲れの別パターン的な感じで書き終えたいやつ)退寮後同棲設定
    零ちゃんが倒れる話疲れた、その一言にすぎる。ポケットからスマホを取り出し画面をつけると時刻は深夜二時半を回ったところだった。二十歳の誕生日を迎えてからと言うものの、お偉方との接待では酒を勧められ飲まされることも増えて来た。打ち上げだのなんとか会だの、理由をつけては飲み会を開くことが多い環境で、しかも二次会三次会まで続くことはザラにあるのだ。今日も「朔間くん、UNDEADのこれから先のことで話をしたいことが山ほどあるんだ。そのついでに一緒に食事でもどうだい?」と笑顔で含みを持たせた上層部の人間に誘われれば「ありがとうございます。ぜひご一緒させてください」以外に言えるはずもなく。天使のように可愛らしい顔をして悪魔のようなことを言う傍輩の方が数百倍も面白い話を聞かせてくれるだろうと思うくらいに下卑たくだらない話が続くのだ。愛想笑いを貼り付けながら浴びるように酒を飲まされ、こちらが抵抗できないのを良いことにあられもないところまで手を伸ばされたりもしたのだが、怪しい薬を盛られてホテルに連れていかれることも泥酔することもなくなんとか薫と住む家まで辿り着けたのは褒められたことだろう。
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