ヤマダカナ
DONE8/22夏インテにて頒布予定だった独二夏の短編集(コピ本)よりその2!
【独二】線香花火が終わる前に 見て、買ってきた。
そう言って差し出されたのはどこか懐かしさの残る線香花火だった。
花火セットの中には必ずと言っていいほど入っていて、どちらかというと最後まで残る、いわゆる不人気なのが線香花火だ。
勢いよく火花が噴き出すタイプの手持ち花火とは違って、控えめにパチパチと火花が飛び散る線香花火は花火の締めに「先に落とした方が負け」などと罰ゲーム要素を加えて消費したりしていた。
「線香花火だけ買ってきたのか?」
「だってベランダで爆竹やったら怒るだろ」
「怒るというか普通に通報されるだろうけど」
「だから線香花火。これならいいだろ?」
にっこり笑ったあとに、ベランダに置いてあったバケツに水を入れてテキパキと準備を始め、一二三が育てているプチトマトなどを安全な場所へ避難させた。
1553そう言って差し出されたのはどこか懐かしさの残る線香花火だった。
花火セットの中には必ずと言っていいほど入っていて、どちらかというと最後まで残る、いわゆる不人気なのが線香花火だ。
勢いよく火花が噴き出すタイプの手持ち花火とは違って、控えめにパチパチと火花が飛び散る線香花火は花火の締めに「先に落とした方が負け」などと罰ゲーム要素を加えて消費したりしていた。
「線香花火だけ買ってきたのか?」
「だってベランダで爆竹やったら怒るだろ」
「怒るというか普通に通報されるだろうけど」
「だから線香花火。これならいいだろ?」
にっこり笑ったあとに、ベランダに置いてあったバケツに水を入れてテキパキと準備を始め、一二三が育てているプチトマトなどを安全な場所へ避難させた。
1ion92286689
PROGRESS私は、13RTされたら「魔法少女が捕まった」をお題にした幻太郎のえっちなお話を書きます!こちらの書き出しです。13RTはされていませんが、面白そうなので少し描いてみました。
魔法処女ファントム 第一話 小生のバカ! 世の小説家は、締め切りとどのように向き合っているか皆さんはご存知だろうか?小生はは締め切りの前の締め切りなるものを作っております。
出版社と相談して決めた締め切りの前に自分の締め切りを作っておくと本当の締め切りの前になんとか書き上げることができるのです!というのは、嘘です。そんな事をしても間に合わない時は間に合いません。
泣こうが喚こうがシメキリはやってっくる。しかし、明けない締め切りはないもので、今日も小生はギリギリで小説を書き上げ、最後の送信を終えるEnterを人差し指でポチッと押し、もう2度と画面など見たくないとパソコンの上に目を閉じて倒れ込みました。
「もっしーもーし!小説家のオニーサン!」
2700出版社と相談して決めた締め切りの前に自分の締め切りを作っておくと本当の締め切りの前になんとか書き上げることができるのです!というのは、嘘です。そんな事をしても間に合わない時は間に合いません。
泣こうが喚こうがシメキリはやってっくる。しかし、明けない締め切りはないもので、今日も小生はギリギリで小説を書き上げ、最後の送信を終えるEnterを人差し指でポチッと押し、もう2度と画面など見たくないとパソコンの上に目を閉じて倒れ込みました。
「もっしーもーし!小説家のオニーサン!」
ヤマダカナ
DONE8/22夏インテにて頒布予定だった独二夏の短編集(コピ本)より繋がっていない短編集で、関係性は徐々に近くなる予定でした。
全6本の短編中、4本だけ書き終わっていましたのでアップいたします。
楽しんでいただけると嬉しいです。
途中で終わってしまいごめんなさい。
【独二】ぜんぶ夏のせいにして 蝉の鳴き声がいつからか生活音の一部になり、気にもならなくなったころ。拭っても拭っても湧き水のように溢れ出る汗をハンカチに吸い込ませてゆく。
営業成績が特別良いわけでもなく、かと言って全然ダメというわけでもないと自負している平凡な営業社員に営業車など与えてもらえるはずもなく、こうして汗を流しながら外回りをしている。
「……少し休んでも良いんだぞ」
嫌になるほど照りつけてくる太陽に向かって何となく呟いてみるけれど、こんなちっぽけな声が届くはずもなく、肌をじりじりと焦がす。
次のアポまで少し時間があったので耐えきれずコンビニに駆け込むとアイスコーナーの前で見覚えのある後ろ姿を見つけた。
暑くて一刻も早く冷たいものを摂取したかった俺は、知り合いに構っている余裕などなかったので、気付かないふりをしてアイスコーナーの一番端にあった良心的な価格のソーダのアイスを手に取った。
1384営業成績が特別良いわけでもなく、かと言って全然ダメというわけでもないと自負している平凡な営業社員に営業車など与えてもらえるはずもなく、こうして汗を流しながら外回りをしている。
「……少し休んでも良いんだぞ」
嫌になるほど照りつけてくる太陽に向かって何となく呟いてみるけれど、こんなちっぽけな声が届くはずもなく、肌をじりじりと焦がす。
次のアポまで少し時間があったので耐えきれずコンビニに駆け込むとアイスコーナーの前で見覚えのある後ろ姿を見つけた。
暑くて一刻も早く冷たいものを摂取したかった俺は、知り合いに構っている余裕などなかったので、気付かないふりをしてアイスコーナーの一番端にあった良心的な価格のソーダのアイスを手に取った。
右斜め前
MAIKING🎤で初めて読んだ二次創作が理銃だったんだけどなんかしっくりこなくて…興味本位で調べた銃理とハマ理に見事撃ち抜かれた このッ…この身長差たまらん……ッ‼️🤤(見えない)りお〜めちゃくちゃ可愛いな!?!普段キリッとしててThe漢の中の漢なのにお茶目で天然で仲間思いで…たまに見せる儚げな顔は何なの!?!!天使?バブちゃん?それともママ……?りおーの雄っぱいに押し潰されて死にたいよォ〜〜ッ!!!
ヤマダカナ
DONE【独二】ツイッターでアンケートさせてもらったお題を元に書きました。
「初めてのキス」「二郎の部屋」「夏」のワードです。
【独二】二郎の部屋で初めてのキスをする独二の夏 容赦なく照りつけてくる太陽に文句を言いながら少し汗ばんだ指先でチャイムを押した。
しばらく外で待っていると慌ただしい足音が聞こえてきて勢いよく玄関のドアが開くと、中から笑顔を浮かべた恋人が俺の名前を呼んだ。
「マジごめん、宿題のノルマ終わるまで出掛けんなって言われてっから中でちょっと待ってて」
「えっ、一郎くんとか居るのか? だったら挨拶を、」
「誰も居ねぇよ。独歩が来るまでに終わらせようと思ってたんだけど意味不明すぎて無理だった」
誰も居ない、という二郎くんの言葉にほっと胸をなでおろした。
年下の恋人は夏休みの宿題をしないといけない年齢ということで、俺たちの関係は大っぴらにできるようなものではない。彼の兄や弟には二郎くんから話をしてくれたようだけど、その結果を聞かされていないのであまり良いものではなかったのかもしれない。
3374しばらく外で待っていると慌ただしい足音が聞こえてきて勢いよく玄関のドアが開くと、中から笑顔を浮かべた恋人が俺の名前を呼んだ。
「マジごめん、宿題のノルマ終わるまで出掛けんなって言われてっから中でちょっと待ってて」
「えっ、一郎くんとか居るのか? だったら挨拶を、」
「誰も居ねぇよ。独歩が来るまでに終わらせようと思ってたんだけど意味不明すぎて無理だった」
誰も居ない、という二郎くんの言葉にほっと胸をなでおろした。
年下の恋人は夏休みの宿題をしないといけない年齢ということで、俺たちの関係は大っぴらにできるようなものではない。彼の兄や弟には二郎くんから話をしてくれたようだけど、その結果を聞かされていないのであまり良いものではなかったのかもしれない。