うぐひす
MAIKING夏油と五条を振り回しながら歌姫とデートする硝子春コミで…出すんだ…!
溶けたマシュマロとパンケーキの隠し味③ 5
「服見に行きましょうよ」
「そうね」
時間より早く出た硝子と歌姫は、坂を下って商業ビルに入った。この繁華街のランドマーク的な施設で、でかでかとビル名が駅から見える。地方から来た人にとっては都会の象徴として憧れの的だが、
「私、実はここ、あんまり入ったことないんですよね」
「あー、東京にいると逆に来ないわよね。その辺でも服買えるし」
「そうなんですよー。高専から出るのもちょっと面倒だし。私、任務で外出することも少ないし」
「敷地が必要だからって、あんな辺鄙(へんぴ)な場所を東京と呼ぶのはちょっと抵抗あるわ」
「ほんとですよ。あんなの東京じゃない」
エスカレーターに乗って一フロアずつ歩く。円柱の中央にエスカレーターが配置され、店舗を見て回るにはぐるりと一周する。
5162「服見に行きましょうよ」
「そうね」
時間より早く出た硝子と歌姫は、坂を下って商業ビルに入った。この繁華街のランドマーク的な施設で、でかでかとビル名が駅から見える。地方から来た人にとっては都会の象徴として憧れの的だが、
「私、実はここ、あんまり入ったことないんですよね」
「あー、東京にいると逆に来ないわよね。その辺でも服買えるし」
「そうなんですよー。高専から出るのもちょっと面倒だし。私、任務で外出することも少ないし」
「敷地が必要だからって、あんな辺鄙(へんぴ)な場所を東京と呼ぶのはちょっと抵抗あるわ」
「ほんとですよ。あんなの東京じゃない」
エスカレーターに乗って一フロアずつ歩く。円柱の中央にエスカレーターが配置され、店舗を見て回るにはぐるりと一周する。
うぐひす
MAIKING夏油と五条を振り回しながら歌姫先輩とデートする硝子②きっと春コミで出る
溶けたマシュマロとパンケーキの隠し味 3
「休みなのにアンタたちと顔合わせなきゃいけないの、何かの罰ゲーム?」
しかめっ面の歌姫に、五条が舌を出した。
燦々と降り注ぐ太陽光が容赦なく肌を焼く。硝子は手のひらを目の上にかざした。普通に眩しい。五月の晴天を舐めていた。
街はようやく起き出したところだった。休日の東京の朝は遅い。開店時間前に繁華街を歩く人は少数だ。怠惰な休日にはふさわしい。連休で旅行に行っている人も多いのか、繁華街はいつもより少しだけ控えめだ。近くの改札から吐き出される人数もなんとなく少ないような気がする。
眩しいので、硝子は少し移動して五条の影に入った。こういう時は無駄にある身長が役に立つ。
あまりに有名な犬の銅像の前で、四人は集まっていた。
4348「休みなのにアンタたちと顔合わせなきゃいけないの、何かの罰ゲーム?」
しかめっ面の歌姫に、五条が舌を出した。
燦々と降り注ぐ太陽光が容赦なく肌を焼く。硝子は手のひらを目の上にかざした。普通に眩しい。五月の晴天を舐めていた。
街はようやく起き出したところだった。休日の東京の朝は遅い。開店時間前に繁華街を歩く人は少数だ。怠惰な休日にはふさわしい。連休で旅行に行っている人も多いのか、繁華街はいつもより少しだけ控えめだ。近くの改札から吐き出される人数もなんとなく少ないような気がする。
眩しいので、硝子は少し移動して五条の影に入った。こういう時は無駄にある身長が役に立つ。
あまりに有名な犬の銅像の前で、四人は集まっていた。