hibarin03
MAIKING隠し刀の性別は未指定・どちらでもタイトルまま。肉付けできたら書き上げたいです。
比翼高杉が徒党時ダウンすると言う『頼む俺に力をくれ』てセリフから、精神的依存度で言うと主高なんですけど、主に施しを与えるのは高杉であって欲しい。
人様の主高は大好物です
精神的主高な高主を捻出したい 常ならば、任意の時分に目を覚ますことが出来る。あるいは、害意を静穏に包んだ足音一つでも身体が反応する。
そんな『刀』が、雀の囀りを聞くまで起きずに寝入るのは、宿で睦言を交わした時だけだ。
「……」
屡叩きの先、差し込む薄日が、穏やかに寝息を立てる高杉の頬に当たる。病の影響で以前より痩せはしたが血色は良く、毎度それに安堵している。 気怠さの残る身体を静かに起こし、喉の渇きを自覚した。身体を捻り、枕元の先の福梅盆に用意された鉄瓶を目指し、膝を滑らせる。
間もなく手が届く―
「っ」
というところで、襟肩明きが、くんと後ろに強く引かれる。浴衣の造りから息苦しさは無いものの、完全に油断していた身体は簡単に転がった。
2044そんな『刀』が、雀の囀りを聞くまで起きずに寝入るのは、宿で睦言を交わした時だけだ。
「……」
屡叩きの先、差し込む薄日が、穏やかに寝息を立てる高杉の頬に当たる。病の影響で以前より痩せはしたが血色は良く、毎度それに安堵している。 気怠さの残る身体を静かに起こし、喉の渇きを自覚した。身体を捻り、枕元の先の福梅盆に用意された鉄瓶を目指し、膝を滑らせる。
間もなく手が届く―
「っ」
というところで、襟肩明きが、くんと後ろに強く引かれる。浴衣の造りから息苦しさは無いものの、完全に油断していた身体は簡単に転がった。
hibarin03
MOURNINGローニン高主ぼんやりワンシーンだけ浮かんだのだけど、どうにもこうにも書き上げられそうになかったので。
比翼高主「よお、やっと捕まえたぜ」
長屋の戸を開けた瞬間、腕を組み立ち塞がる高杉の姿。斜め立ちして笑う男の額には、絵に描いたかのようなはっきりとした青筋。
思い当たる節しかない『刀』は咄嗟に閉めようとするも、 やや行儀悪く足を割り込まれ、差し入れられた手で強引に開かれするりと侵入されてしまう。器用に後ろ手で戸を閉め、そのまま心張り棒を宛がわれた。
半歩下がるが、それ以上は許さないと言わんばかりに、腕を強く掴まれる。
「この七日間、随分見事に逃げ回ってくれたなぁ?」
「……なぜ、この刻限に私が外出すると」
「山縣がわざわざ教えてくれたんだよ。あんたがなんらかの依頼を受けて、一度長屋に戻ってから出かけるってな」
笑みを浮かべながらもずんずんと迫られ、元から狭い三和土の柱に背がつくまで寸刻だった。
1392長屋の戸を開けた瞬間、腕を組み立ち塞がる高杉の姿。斜め立ちして笑う男の額には、絵に描いたかのようなはっきりとした青筋。
思い当たる節しかない『刀』は咄嗟に閉めようとするも、 やや行儀悪く足を割り込まれ、差し入れられた手で強引に開かれするりと侵入されてしまう。器用に後ろ手で戸を閉め、そのまま心張り棒を宛がわれた。
半歩下がるが、それ以上は許さないと言わんばかりに、腕を強く掴まれる。
「この七日間、随分見事に逃げ回ってくれたなぁ?」
「……なぜ、この刻限に私が外出すると」
「山縣がわざわざ教えてくれたんだよ。あんたがなんらかの依頼を受けて、一度長屋に戻ってから出かけるってな」
笑みを浮かべながらもずんずんと迫られ、元から狭い三和土の柱に背がつくまで寸刻だった。
moriko_ko
PASTpixiv転生者です。pixivやめたのでこちらにアップします。
内容は同じです。
芽生える嫉妬心桂から頼まれた任務の完了を伝えに長州屋敷に向かう。
門を潜り、桂の元へ向かう途中に高杉の姿を見掛けた。
(桂さんの元へ行く前に少し声を掛けて行くか)
そう思い、声を掛けようとすると
「もぉ、晋作様ったら」
「ははっ」
高杉の部屋から楽しそうな声が聞こえた。
1つは高杉本人の声、姿は見えないがもう1つは女性の声だった。
(客人か…邪魔したら悪いな。今日は桂さんに報告だけして帰るとするか)
踵を返し桂の部屋へ向かおうとしたところに
「よお、来てたのか」
「高杉…」
不意に後ろから声を掛けられた。
振り向くと高杉と客人女性の姿があった。
高杉はいつもの様に腕組みをしている。
客人女性はそんな高杉に垂れかかるように腕を絡めてこちらを見ていた。
3163門を潜り、桂の元へ向かう途中に高杉の姿を見掛けた。
(桂さんの元へ行く前に少し声を掛けて行くか)
そう思い、声を掛けようとすると
「もぉ、晋作様ったら」
「ははっ」
高杉の部屋から楽しそうな声が聞こえた。
1つは高杉本人の声、姿は見えないがもう1つは女性の声だった。
(客人か…邪魔したら悪いな。今日は桂さんに報告だけして帰るとするか)
踵を返し桂の部屋へ向かおうとしたところに
「よお、来てたのか」
「高杉…」
不意に後ろから声を掛けられた。
振り向くと高杉と客人女性の姿があった。
高杉はいつもの様に腕組みをしている。
客人女性はそんな高杉に垂れかかるように腕を絡めてこちらを見ていた。