Houx00
SPUR MEたぬき愛弟子短編・イベント小話まとめ投下後、随時追加されます
たぬき愛弟子短編・イベント小話まとめ2人の日常
朝早くにウツシさんの家を訪ねると、一体何時から起きているのか。
身支度をすっかり整えたその人はまだ眠そうな黄色いオトモたちのそばで、腕立て伏せに勤しんでいた。
「愛弟子?さあ、里にいなかったら狩りにでも出たか…ヒノエさんやミノトさんも知らないとなると、散歩にでも出たのかもしれないね」
ここに来た理由である英雄の行方を師であるこの人なら知っているだろうと思ったのに、あては外れてしまった。
「なにか火急の用なら、俺が探してキミのもとに行くように知らせておくよ」
「そうという訳じゃ…でも、そうしてもらえると助かるかも」
その会話の間も腕立て伏せをやめないウツシさんの体力は今更なのでさておき。
15041朝早くにウツシさんの家を訪ねると、一体何時から起きているのか。
身支度をすっかり整えたその人はまだ眠そうな黄色いオトモたちのそばで、腕立て伏せに勤しんでいた。
「愛弟子?さあ、里にいなかったら狩りにでも出たか…ヒノエさんやミノトさんも知らないとなると、散歩にでも出たのかもしれないね」
ここに来た理由である英雄の行方を師であるこの人なら知っているだろうと思ったのに、あては外れてしまった。
「なにか火急の用なら、俺が探してキミのもとに行くように知らせておくよ」
「そうという訳じゃ…でも、そうしてもらえると助かるかも」
その会話の間も腕立て伏せをやめないウツシさんの体力は今更なのでさておき。
Houx00
SPUR MEたぬき愛弟子本編まとめです愛弟子が平凡なたぬき、変化もします
続きは随時更新中
強めの幻覚です
たぬき愛弟子本編まとめ ウツシ教官はモテる。
顔良し、声良し、強さ良し、おまけに性格も、少し破天荒なところはあっても人格者。その性格の良さはボロボロで行き倒れていたのを拾われて、育てられた私が一番よく知ってる。
だからいくら『残念』だと揶揄されても、全員が全員すぐに引くわけじゃない。
「教官ー! 一緒におやつを……」
ほら、だから今日も闘技場で女の子をはべらせてる。
「翔蟲ってどうやって捕まえるんですか?」
「里にいる翔蟲なら比較的簡単に捕まえられるよ。脅かさないようにゆっくり近づいてごらん」
「それがなかなかうまくいかなくて。なにか好物の餌とかはないんですか?」
「そうだなぁ…。花の蜜で居着かせるのは狩り場で見たことがあるかな? だから甘い匂いは好きかもしれないね」
49080顔良し、声良し、強さ良し、おまけに性格も、少し破天荒なところはあっても人格者。その性格の良さはボロボロで行き倒れていたのを拾われて、育てられた私が一番よく知ってる。
だからいくら『残念』だと揶揄されても、全員が全員すぐに引くわけじゃない。
「教官ー! 一緒におやつを……」
ほら、だから今日も闘技場で女の子をはべらせてる。
「翔蟲ってどうやって捕まえるんですか?」
「里にいる翔蟲なら比較的簡単に捕まえられるよ。脅かさないようにゆっくり近づいてごらん」
「それがなかなかうまくいかなくて。なにか好物の餌とかはないんですか?」
「そうだなぁ…。花の蜜で居着かせるのは狩り場で見たことがあるかな? だから甘い匂いは好きかもしれないね」
Houx00
DONEたぬき愛弟子と雷狼竜の話解釈はお任せしますー
既存のシリーズの夢落ちと考えてもいいし、IFでもいい感じにしときました
たぬきとらいろうりゅう おおきな雷狼竜は私を巣穴に放り込む。まだ、くわえられたときの感触が肌にのこっている気がして震えていると、するどい爪が光る前足がせっせとあつめた木の葉で包まれた。ふかふかのそれはあたたかい。でも雷狼竜の顔がこわくて「くぅん」と鳴き声がもれた。
両親を亡くして彷徨っていたところを雷狼竜につかまってしまった。
このまま私もあのおおきな口のするどい牙でガブッと…と考えていたら、その雷狼竜は金色の背中をむけて巣穴を出ていく。
(なんで?)
起伏のはげしい崖のたかいばしょにある巣穴から下をのぞくと彼は悲鳴をあげる丸鳥を追っていた。雷狼竜と目があったときに泣き声ひとつ出せなかった私とちがってガーグァさんはすごいな、と見ていたら急に静かになる。あっ、と察して私は巣穴に顔を引っ込めた。
1773両親を亡くして彷徨っていたところを雷狼竜につかまってしまった。
このまま私もあのおおきな口のするどい牙でガブッと…と考えていたら、その雷狼竜は金色の背中をむけて巣穴を出ていく。
(なんで?)
起伏のはげしい崖のたかいばしょにある巣穴から下をのぞくと彼は悲鳴をあげる丸鳥を追っていた。雷狼竜と目があったときに泣き声ひとつ出せなかった私とちがってガーグァさんはすごいな、と見ていたら急に静かになる。あっ、と察して私は巣穴に顔を引っ込めた。