メープルシロップ味のシベリア
MOURNING🩶の誕生日にちなんだりかいおSS。こういう結ばれ方もあるのかも。ハッピーエンド・バースデイズ バースデイ・パーティーのほとぼりが冷めた夜九時前、依央利は主役の部屋に押し掛けた。色も形も大きさも多様なラッピング包装のプレゼントを抱えながら。
「な、何ですかこの量のプレゼントは」
扉を開けた理解は少し体を反らして声を上げた。そしてプレゼントなら既に貰ったことを告げたのだが、依央利は頑なに引かずズカズカ部屋に入っていった。全てのプレゼントを並べるのに五分程かかった。
「えっへへ、これぜーんぶ僕が用意したんですよ! ねぇほらほら、開けてみて!」
依央利があんまりにも急かすので、所狭しと並んだプレゼントに圧倒されつつも、理解は順番に封を開け始めた。最初に出てきたのは依央利の部屋にある犬のぬいぐるみ、その色違いだった。顔には理解が掛けている眼鏡に似た装飾が施されていた。
3762「な、何ですかこの量のプレゼントは」
扉を開けた理解は少し体を反らして声を上げた。そしてプレゼントなら既に貰ったことを告げたのだが、依央利は頑なに引かずズカズカ部屋に入っていった。全てのプレゼントを並べるのに五分程かかった。
「えっへへ、これぜーんぶ僕が用意したんですよ! ねぇほらほら、開けてみて!」
依央利があんまりにも急かすので、所狭しと並んだプレゼントに圧倒されつつも、理解は順番に封を開け始めた。最初に出てきたのは依央利の部屋にある犬のぬいぐるみ、その色違いだった。顔には理解が掛けている眼鏡に似た装飾が施されていた。
メープルシロップ味のシベリア
MOURNING温泉旅行に行く話。恋人設定。秋に完成させるつもりが行き詰まって放置していたものを、何とか仕上げました。ややいかがわしい描写がありますが、R-15くらいかなと思いワンクッションのみ置いています。もしご指摘があれば年齢制限を設けます。 7014
メープルシロップ味のシベリア
MOURNING※付き合っている※ほんのり🩶が吸血鬼化(?)
コスプレ話は前に書いたので今回は違う感じのものを。吸血鬼要素出しといてあんまり活かせなかったのでいつかしっかり目に吸血鬼パロを書きたい。
無常の夢路 一
湯気の立たない紅茶。初めに目に映ったのがそれだ。顔を上げてみると、向かいには理解くんが座っていて僕を凝視していた。僕の身体に穴でもぶち抜くんじゃないかというぐらい、鋭い熱視線だった。
僕は最初、理解くんにとって何か悪いことをして問い詰められている最中かと思った。ではこの冷めた紅茶は何だろう。全く以て淹れた覚えがない。カフェかどっかと思って辺りを見渡しても、今いる空間はハウスの内装にそっくりだった。ただ、この違和感はなんだろう。全体的にグニャグニャしているという感じ。向かいに居る理解くんだけが確かな形を得ていた。
おまけに時間の前後感覚が全く掴めない。僕らはいつからこうしているんだろう。五分も経ってない? 実は一日中ずっとこの場面が続いてたりして。
7801湯気の立たない紅茶。初めに目に映ったのがそれだ。顔を上げてみると、向かいには理解くんが座っていて僕を凝視していた。僕の身体に穴でもぶち抜くんじゃないかというぐらい、鋭い熱視線だった。
僕は最初、理解くんにとって何か悪いことをして問い詰められている最中かと思った。ではこの冷めた紅茶は何だろう。全く以て淹れた覚えがない。カフェかどっかと思って辺りを見渡しても、今いる空間はハウスの内装にそっくりだった。ただ、この違和感はなんだろう。全体的にグニャグニャしているという感じ。向かいに居る理解くんだけが確かな形を得ていた。
おまけに時間の前後感覚が全く掴めない。僕らはいつからこうしているんだろう。五分も経ってない? 実は一日中ずっとこの場面が続いてたりして。
メープルシロップ味のシベリア
DONE💚誕記念。どうしても💚を祝いたかった🩶の話。
還らない時間「あ、百ポイント」
白湯のおかわりでプラス一ポイント。私の"奴隷ポイントカード"はこの一杯で端から端まで全て埋まった。ところで、依央利さんが勝手に発行したこのポイントカードだが、百ポイントが現時点の上限で、貯めるとポイントと引き換えに賞品がもらえる。百ポイントまで貯めたのは私が初めてらしい。
「一番使わなさそうと思ってたのに、ここまで来たんだ。ふーん……」
不正とかしてないよね、依央利さんは目を細めて、私の頭から爪先までを舐め回すように見た。失礼な、私がそんなことをするわけがない。ちゃんと計画的にポイントを集めて、"今日この日のこの時間"に百になるよう調整したのだ。
8496白湯のおかわりでプラス一ポイント。私の"奴隷ポイントカード"はこの一杯で端から端まで全て埋まった。ところで、依央利さんが勝手に発行したこのポイントカードだが、百ポイントが現時点の上限で、貯めるとポイントと引き換えに賞品がもらえる。百ポイントまで貯めたのは私が初めてらしい。
「一番使わなさそうと思ってたのに、ここまで来たんだ。ふーん……」
不正とかしてないよね、依央利さんは目を細めて、私の頭から爪先までを舐め回すように見た。失礼な、私がそんなことをするわけがない。ちゃんと計画的にポイントを集めて、"今日この日のこの時間"に百になるよう調整したのだ。