あお(蒼原)
DONEねこかんさん(@nekomuracat)の素敵作品『電話の向こうの愛しい君へ』(https://x.com/nekomuracat/status/1845520820552311034?t=eWR3W3IPeYZqBP1geR_81w&s=19)
に感化されて、勝手に続きを書いてしまいました。
(ねこかんさんにはご報告済み)
ダ君が発見されるところまでのニャちゃん視点のお話です。
闇夜のどこかの懐かしい友人を「じなん! じなん」
受話器の向こうのダミアンへアーニャが必死に呼び掛けていると、
「どうしたアーニャ?」
アーニャの叫びを聞きつけたのか、自室にいたはずのロイドがリビングへやって来た。
「ちち……! じなんが、じなんがおかしいの!」
「ん? 電話の相手はダミアン君なのか?」
「そうなんだけど、何か変! 何か……死んじゃいそうな声なの! 大怪我してるみたいな感じで……!」
「……何だと?」
「あ! ねぇちち、あれやって! ボンドマンがやってる、電話がどこからか掛かってきてるか分かるやつ!」
「逆探知の事か?」
「それ! ちち、そういうの出来る機械持ってるでしょ」
「持ってるが……」
「お願いちち! それやってじなんの居場所調べて! 公衆電話だって言ってたから、早くしないと切れちゃう! 切れちゃったら――」
2596受話器の向こうのダミアンへアーニャが必死に呼び掛けていると、
「どうしたアーニャ?」
アーニャの叫びを聞きつけたのか、自室にいたはずのロイドがリビングへやって来た。
「ちち……! じなんが、じなんがおかしいの!」
「ん? 電話の相手はダミアン君なのか?」
「そうなんだけど、何か変! 何か……死んじゃいそうな声なの! 大怪我してるみたいな感じで……!」
「……何だと?」
「あ! ねぇちち、あれやって! ボンドマンがやってる、電話がどこからか掛かってきてるか分かるやつ!」
「逆探知の事か?」
「それ! ちち、そういうの出来る機械持ってるでしょ」
「持ってるが……」
「お願いちち! それやってじなんの居場所調べて! 公衆電話だって言ってたから、早くしないと切れちゃう! 切れちゃったら――」
柚葉(ゆずは)
PROGRESS公式の資料を色々見ながら描いたら、トレースを疑われるくらいクリソツになってしまったので、一応ちゃんと0から描いたよっていう作業過程載せときます。ラフ⇒下書き⇒線画⇒塗り(ベース)⇒(影、ハイライト)⇒完成 7
あお(蒼原)
MAIKING『SPY×FAMILY』のダミアン×アーニャがメインの長編。現在Twitterにて連載中。
イーデン校卒業目前、ダミアンがアーニャの進路を尋ねたところから始まる、シリアスめなお話。
まだまだ先ですがハピエンです。
捏造設定が盛り沢山なのでご注意下さい。
Stand By Me, Stand By You「イーデン卒業したら、遠い国に行こうと思ってる」
「――え……?」
放課後。[[rb:皇帝の学徒 > インペリアル・スカラー]]専用棟内の小さな会議室。
ミーティング用の幅が広いテーブルを挟んだ向こう側に座っている彼女から発せられたそれに、ダミアンは思わず書類から視線を跳ね上げた。
その視線の先、窓を背に俯き加減で書類の束をトントンと整えていた彼女。普段の大雑把な振る舞いに似合わずきっちり揃えられたその束をそっとテーブルに置いて、顔を上げた。
「……このまま[[rb:東国 > オスタニア]]に居続けるの、多分辛い。卒業したら家族もいなくなるし」
そう告げる彼女――アーニャの顔は、急に差し込んできた強い西陽のせいであまり見えない。
27718「――え……?」
放課後。[[rb:皇帝の学徒 > インペリアル・スカラー]]専用棟内の小さな会議室。
ミーティング用の幅が広いテーブルを挟んだ向こう側に座っている彼女から発せられたそれに、ダミアンは思わず書類から視線を跳ね上げた。
その視線の先、窓を背に俯き加減で書類の束をトントンと整えていた彼女。普段の大雑把な振る舞いに似合わずきっちり揃えられたその束をそっとテーブルに置いて、顔を上げた。
「……このまま[[rb:東国 > オスタニア]]に居続けるの、多分辛い。卒業したら家族もいなくなるし」
そう告げる彼女――アーニャの顔は、急に差し込んできた強い西陽のせいであまり見えない。