かがみのせなか
DONE二埋夏休み企画に参加させていただいた物です。独占欲つよつよな二世さんが理想です☺️
X→https://x.com/MtkX4UJQZm96451?t=hzwknpkdK9q0ze7sVoFj8g&s=09
企画サイト→https://www.canva.com/design/DAGtA1XUiww/1DYOgKs3y3BSv
宝石の雨 白く霞んだ視界に、真吾は溜め息を吐いた。
「参ったなぁ」
強い風と雨に、公園の木々はその枝を大きく揺さぶられている。降り始めてたった数分で水浸しになった地面には、小さな川ができていた。
こんな雨では、たとえ傘を用意していたとしても、きっと役に立たなかっただろう。
筒型に丸めて手に持っていた画用紙を広げ、もう一度念入りに濡れていないか確かめる。雨が当たりふやけた所があるが、なんとか庇い切れたようだ。
途中で止まっている鉛筆の下描きに、真吾はあともう少しだったのになぁ、と残念そうに呟いた。
画用紙には、川沿いに煉瓦を敷き詰めた遊歩道が描かれていた。最近作られたのだろうか、置かれたベンチや足元を照らす照明が新しかった。
5370「参ったなぁ」
強い風と雨に、公園の木々はその枝を大きく揺さぶられている。降り始めてたった数分で水浸しになった地面には、小さな川ができていた。
こんな雨では、たとえ傘を用意していたとしても、きっと役に立たなかっただろう。
筒型に丸めて手に持っていた画用紙を広げ、もう一度念入りに濡れていないか確かめる。雨が当たりふやけた所があるが、なんとか庇い切れたようだ。
途中で止まっている鉛筆の下描きに、真吾はあともう少しだったのになぁ、と残念そうに呟いた。
画用紙には、川沿いに煉瓦を敷き詰めた遊歩道が描かれていた。最近作られたのだろうか、置かれたベンチや足元を照らす照明が新しかった。
かがみのせなか
DONE二埋夏休み企画に参加させていただいた物です。仲良し3人組で水族館へ行きます。
X→https://x.com/MtkX4UJQZm96451?t=hzwknpkdK9q0ze7sVoFj8g&s=09
企画サイト→https://www.canva.com/design/DAGtA1XUiww/1DYOgKs3y3BSvcHKGwi16w/edit
幸せの棲み処 「アシカさん可愛かったモン!」
興奮が冷めない百目が、数歩前をピョンピョン跳ねながら歩いている。メフィスト二世が隣で苦笑いをしながら窘めた。
「おい、人にぶつかるぞ。」
「アシカさんは芸をたくさん覚えて賢いんだモン。」
「上手だったねぇ。」
「楽しかったモン!」
はしゃぐ百目に、真吾は水族館に来てよかったと微笑んだ。
きっかけはテレビだった。
嫌々夏休みの宿題を進めながら、気分転換に何処か遠出したいなと考えていた時だった。
お昼の素麺を食べながら観ていたテレビが、夏休みで賑わう行楽地を取り上げていて、その日は水族館が特集されていた。
茹だるような暑さで辟易していた毎日に、青い水の中、魚達が泳ぐ涼しげな光景はとても魅力的だった。
4860興奮が冷めない百目が、数歩前をピョンピョン跳ねながら歩いている。メフィスト二世が隣で苦笑いをしながら窘めた。
「おい、人にぶつかるぞ。」
「アシカさんは芸をたくさん覚えて賢いんだモン。」
「上手だったねぇ。」
「楽しかったモン!」
はしゃぐ百目に、真吾は水族館に来てよかったと微笑んだ。
きっかけはテレビだった。
嫌々夏休みの宿題を進めながら、気分転換に何処か遠出したいなと考えていた時だった。
お昼の素麺を食べながら観ていたテレビが、夏休みで賑わう行楽地を取り上げていて、その日は水族館が特集されていた。
茹だるような暑さで辟易していた毎日に、青い水の中、魚達が泳ぐ涼しげな光景はとても魅力的だった。
牧 祥吾
MOURNING『たんけん! きみのいえ』裏話『たんけん! きみのいえ』裏話新田みのる様が企画された、メフィスト家アンソロジー『Mの肖像』。発行、イベント初売りがつつがなく終わられましたので、牧が寄稿しました『たんけん! きみのいえ』の裏話を少々お話したいと思います。
(ネタバレ注意!)
まず、これは以前からなのですが、悪魔メフィストフェレスは孤高である、というイメージが私にはありました。
そして、私が書いておりました[救世主計画]で、彼が大公位を賜った経緯は、彼にとって喜ばしいものではありませんでした。
なので、大公位に付随した領地、城塞、宮殿等は基本放置。上から代官を送って貰ったので任せきりです。
メフィスト老が住んでいたのは、まだ一介の悪魔であった時に実力でぶんどった屋敷。
1341(ネタバレ注意!)
まず、これは以前からなのですが、悪魔メフィストフェレスは孤高である、というイメージが私にはありました。
そして、私が書いておりました[救世主計画]で、彼が大公位を賜った経緯は、彼にとって喜ばしいものではありませんでした。
なので、大公位に付随した領地、城塞、宮殿等は基本放置。上から代官を送って貰ったので任せきりです。
メフィスト老が住んでいたのは、まだ一介の悪魔であった時に実力でぶんどった屋敷。