『たんけん! きみのいえ』裏話新田みのる様が企画された、メフィスト家アンソロジー『Mの肖像』。発行、イベント初売りがつつがなく終わられましたので、牧が寄稿しました『たんけん! きみのいえ』の裏話を少々お話したいと思います。
(ネタバレ注意!)
まず、これは以前からなのですが、悪魔メフィストフェレスは孤高である、というイメージが私にはありました。
そして、私が書いておりました[救世主計画]で、彼が大公位を賜った経緯は、彼にとって喜ばしいものではありませんでした。
なので、大公位に付随した領地、城塞、宮殿等は基本放置。上から代官を送って貰ったので任せきりです。
メフィスト老が住んでいたのは、まだ一介の悪魔であった時に実力でぶんどった屋敷。
ドイツの代表的な家屋ということで、ファッハヴェルクハウス(ハーフティンバー)様式。これは[救世主計画]時代には総石材造りのつもりだったので、ちょっと悩んだところ。
表紙絵に外観パースを入れようかと思ったのですが、木材の配置がパースで描くとめっちゃめんどくさい! 3Dモデル作った方が楽!(かも)
なので立面図になりました……。左右反転楽だわぁ……。
効果と文字入れはおみなぎがやってくれました。ありがとう!(*>∇<)ノ
さて、孤高の男なので、使用人とかはいません。親子二人で家を維持しています。魔法とか使って。
自動掃除魔道具も、使わせるかどうか結構迷った……。でも、これもないと、本当に面白味のないただのお屋敷訪問になってしまう……。
1980年代くらいまでは、堕天仲間の悪魔たちが時々遊びにきたりもしたが、ある時からぱったりと付き合いが途絶えた。それでも応接室や客間がいつでも使えるようにされていることを、Ⅱ世は少しだけ不思議に思っています。
(全く女々しい男ですよ!)(もっとやれ)
Ⅱ世が埋れ木の使徒になってからは、埋れ木や十二使徒が遊びに来るようになります。
女子と大人組が客間を使って、子供組はⅡ世の部屋でわちゃわちゃします。
家獣は庭の花壇を一部撤去して、居場所を作って貰いました。近くに四阿もあるから、みんなで一緒にお泊まりも大☆丈☆夫!
庭と言えば、敷地の周囲は一面一種類の花が満開になっていますが、庭には一本たりとも入りこんでいません。強いな結界。
追加しそびれたネタそのいち。
厨房の魔道コンロ、
「竈じゃ火力の調整もできないし、便利なんだぜ」
「カップ麺と袋麺しか作らないのに?」
というやりとりが、流れ的に入れられなかったのが残念……!
ちなみに牧の地元ソウルラーメンは野菜大盛なので、火力調整必須ですください。
そのに。
Ⅱ世の部屋にはベランダがあった筈なのに、まるっと忘れておりました……!
(お前本編であんなろまんてっくな演出しておきながら)
いや見取図とかも出してないので、云わなきゃ判らないところですが。
原稿は、平面図とかアイソメ図とか色々模索したのですが、デザイン的なセンスが全くなく、さくっと諦めました。
あと、最初は理想郷成立後に、メフィスト邸の特集を組んだ雑誌の記事、という体を取ろうかとも思ったのだけど、多分読んでも楽しくないなぁと思って、二人きりのお泊まりにしたのでした。( *´艸`)