hareduma_831
MAIKINGニートチョロ→カラの三男と、へそ妖怪松の大天狗三男←青行燈次男の青あんが、叶わぬ恋ゆえに互いを好きな人の「代わり」として冬の夜に擬似デートする話です。ビターエンド。虚しいだけで報われない。書きかけというか下書きみたいな感じです。
ニート三男と青あん次男の間に恋愛感情はありません。
もしも完成したらここから削除する予定です。
冬至散歩(未完)「なあ、デートしないか」
目の前に現れた逆さまの次兄を、チョロ松はぽかっと口を開けて、寝転んだまま見上げることしかできなかった。
「デートしよう、チョロ松」
チョロ松の枕元に座り、カラ松は身を乗り出すようにしてチョロ松を覗き込んでいた。
もしも今がこんな夜更けではなく昼間で、場所が布団の中ではなく居間とか普通の部屋で、相手が死ぬまで思いは告げるまいと決めた兄ではなく他の誰かだったら。きっといくらでもやりようがあったのに。
「なんで、こんなよるに」
他の兄弟が寝入る布団の一角で、口と目を見開いたまま、チョロ松はそう絞り出すのが精一杯だった。
「夜だからいいんじゃないか」
そこではたと気がついた。逆さまのカラ松の頭から、ゆるく曲線を描く角が生えている。さらによくよく見れば、彼の肩の周りで、透き通るような青い羽衣がふわふわと揺れていた。
1839目の前に現れた逆さまの次兄を、チョロ松はぽかっと口を開けて、寝転んだまま見上げることしかできなかった。
「デートしよう、チョロ松」
チョロ松の枕元に座り、カラ松は身を乗り出すようにしてチョロ松を覗き込んでいた。
もしも今がこんな夜更けではなく昼間で、場所が布団の中ではなく居間とか普通の部屋で、相手が死ぬまで思いは告げるまいと決めた兄ではなく他の誰かだったら。きっといくらでもやりようがあったのに。
「なんで、こんなよるに」
他の兄弟が寝入る布団の一角で、口と目を見開いたまま、チョロ松はそう絞り出すのが精一杯だった。
「夜だからいいんじゃないか」
そこではたと気がついた。逆さまのカラ松の頭から、ゆるく曲線を描く角が生えている。さらによくよく見れば、彼の肩の周りで、透き通るような青い羽衣がふわふわと揺れていた。