むつき
DONE主人公×シロウやきもちをやくシロウの話
それは甘く それは例えば、移動教室や登下校といった、ごく日常的なタイミングで目撃される。また或いは、放課後に街を歩くような、何気ない時のことだ。
クラスや学年を問わず彼に話しかけてくる相手は多く、ひとたび街へ出れば、制服のデザインや年代すら関係なく彼のもとへ走り寄ってくる相手が何人もいる。
そのたびに俺はどうしようもなく気を揉み、心の狭さを痛感しては、自己嫌悪に陥っていく。
彼の端末はしょっちゅう震えていて――誓って、どこの誰からどんな連絡が来ているのか詮索するつもりは毛頭ない――、画面を光らせているメッセージアプリの通知が視界の端に映ってしまう。どこかの誰かが、彼に気持ちを寄せている証拠。
学園の内外でイベントがあるたびに、長期休暇のたびに、嬉しそうに彼の名前を呼ぶ相手が増えていく。そしてそれはつまり、彼が楽しそうにそれらに応える回数が増えていくということと同義なのだった。
2799クラスや学年を問わず彼に話しかけてくる相手は多く、ひとたび街へ出れば、制服のデザインや年代すら関係なく彼のもとへ走り寄ってくる相手が何人もいる。
そのたびに俺はどうしようもなく気を揉み、心の狭さを痛感しては、自己嫌悪に陥っていく。
彼の端末はしょっちゅう震えていて――誓って、どこの誰からどんな連絡が来ているのか詮索するつもりは毛頭ない――、画面を光らせているメッセージアプリの通知が視界の端に映ってしまう。どこかの誰かが、彼に気持ちを寄せている証拠。
学園の内外でイベントがあるたびに、長期休暇のたびに、嬉しそうに彼の名前を呼ぶ相手が増えていく。そしてそれはつまり、彼が楽しそうにそれらに応える回数が増えていくということと同義なのだった。
むつき
DONEシロウ+主人公くんエビルたちを寮のお風呂に入れる話
お風呂 大きなスポンジを駆使して、洗面器いっぱいにボディーソープの泡を作っていく。きめ細かな泡を、めいっぱいたくさん。
確実に、自分の体を洗う時より一生懸命になっている。何しろ、大事なシロウの大事なエビルたちを洗うんだから。
「そろそろいいよ。お待たせ」
カランの近くに立っている子を手招きする。他の子に比べてフットワークが軽く、よく前に出たがる好奇心旺盛なエビルだ。泡だらけの俺の手元を興味深そうに見つめていた。
「そうだよ、君の番」
俺が声をかけたのを受けて、待ってましたと言わんばかりに進み出てくる。椅子に腰かけた俺の前に立ち、じっとこっちを見上げた。水温設定を済ませたシャワーを優しくかけてから、横に置いた洗面器から泡をすくってエビルの体を包み込む。くすぐったいのか、小さな体をよじって楽しそうな声を上げた。
2394確実に、自分の体を洗う時より一生懸命になっている。何しろ、大事なシロウの大事なエビルたちを洗うんだから。
「そろそろいいよ。お待たせ」
カランの近くに立っている子を手招きする。他の子に比べてフットワークが軽く、よく前に出たがる好奇心旺盛なエビルだ。泡だらけの俺の手元を興味深そうに見つめていた。
「そうだよ、君の番」
俺が声をかけたのを受けて、待ってましたと言わんばかりに進み出てくる。椅子に腰かけた俺の前に立ち、じっとこっちを見上げた。水温設定を済ませたシャワーを優しくかけてから、横に置いた洗面器から泡をすくってエビルの体を包み込む。くすぐったいのか、小さな体をよじって楽しそうな声を上げた。
F69G
DOODLE落書き3枚日付はX(Twitter)に投稿した日です〜
ヘル主2(主3♂の姿)←23/08/07
シロ主2←23/08/22
るろ剣の左之助←23/08/30
ヘルメスの腕輪っかは描き忘れた 3
むつき
DONEケンゴ+シロウ歌舞伎町ハロウィンイベント時空
サモナーが泊まりがけの留学だなんて!ってやきもきするシロウと、いつも通りのケンゴの話
心配性 綺羅綺羅しい微笑みを振りまく上級生とサモナーが連れ立って消えて以降、シロウはずっと心ここに在らずの様子を見せていた。
授業はおろか、ホームルームもとっくに終わっている。開け放たれた窓の向こうからは、様々な運動部の掛け声や各種楽器の音色が風に乗って聞こえていた。自分の席に腰かけ、握りしめた端末の画面を頻繁に眺めては何もメッセージが来ていないことを確認してため息をつく。そんなことをしているのは、教室の中でシロウただひとりだった。
「なあシロウ、そんなに心配することねぇじゃねぇか」
教室の後ろ、引き戸の上の欄間を使って懸垂を繰り返していたケンゴが見かねたように声をかけた。
「あいつひとりで歌舞輝蝶に留学するわけじゃねぇだろ。むしろ向こうに顔がきく奴が、うちの学園の別学年の代表になって同行してくれるんだ。ありがてぇ話じゃねぇか」
2578授業はおろか、ホームルームもとっくに終わっている。開け放たれた窓の向こうからは、様々な運動部の掛け声や各種楽器の音色が風に乗って聞こえていた。自分の席に腰かけ、握りしめた端末の画面を頻繁に眺めては何もメッセージが来ていないことを確認してため息をつく。そんなことをしているのは、教室の中でシロウただひとりだった。
「なあシロウ、そんなに心配することねぇじゃねぇか」
教室の後ろ、引き戸の上の欄間を使って懸垂を繰り返していたケンゴが見かねたように声をかけた。
「あいつひとりで歌舞輝蝶に留学するわけじゃねぇだろ。むしろ向こうに顔がきく奴が、うちの学園の別学年の代表になって同行してくれるんだ。ありがてぇ話じゃねぇか」