えんぞ
MEMO親リ/同棲中の親方と課長ハードスイートホーム お前のサポートのおかげで良い仕事ができたと、上機嫌な十三代目。いやいやお前の裁量と職人たちへの指示が的確だったからだよと、照れる課長。
エルヴィン率いる壁面建設と調査兵団のリヴァイチームが組んだプロジェクトの工事日程が無事に終了。解体前日の現場事務所で乾杯をし、その後数名で居酒屋に移動、さらに二人で梯子酒。お互いに酒豪ではあったがさすがに大小の体を寄せ合いもたれ合い、縺れる様に共に暮らす家に帰れば、エルヴィンはリヴァイの唇をしつこく貪った後、少し緩んだネクタイの結び目に噛みつく。
汗と酒の匂いが充満する玄関でエルヴィンの歯によってシュルリと音を立て解かれたそれは、リヴァイの両手首を拘束した。
「今夜は俺の好きにさせてくれ、課長さん」
454エルヴィン率いる壁面建設と調査兵団のリヴァイチームが組んだプロジェクトの工事日程が無事に終了。解体前日の現場事務所で乾杯をし、その後数名で居酒屋に移動、さらに二人で梯子酒。お互いに酒豪ではあったがさすがに大小の体を寄せ合いもたれ合い、縺れる様に共に暮らす家に帰れば、エルヴィンはリヴァイの唇をしつこく貪った後、少し緩んだネクタイの結び目に噛みつく。
汗と酒の匂いが充満する玄関でエルヴィンの歯によってシュルリと音を立て解かれたそれは、リヴァイの両手首を拘束した。
「今夜は俺の好きにさせてくれ、課長さん」
えんぞ
MEMO親リ/イベント会場に盆踊りの櫓があったので!親リ、祭りから逃げる 壁面建設の社屋がある町は昔ながらのいわゆる下町で、自治会がきっちり機能して毎年かなり盛大な盆踊りが催される。若い職人を派遣し櫓を建て、子供向けの無料ジュースを配るのが我が社の夏の恒例行事だ。
「あったなぁ、子供会で配られるジュース券。楽しみにしてたっけ」
「今じゃコレだがな」
紙カップに入った生ビールを手渡せば、リヴァイはサンキュと言って口を付ける。せっかくなので急遽、行きつけの和装店で選んだ黒の縦縞しじらの浴衣を着たリヴァイは、溢れそうな泡を慌てて啜り、鼻下に見事な白髭を作った。その顔が可愛かったので、俺は町内会の団扇でソッと隠してその泡を舐めとる。
「ばっ、か」
提灯の灯りでもわかるほどに耳を紅くしたリヴァイ。
1330「あったなぁ、子供会で配られるジュース券。楽しみにしてたっけ」
「今じゃコレだがな」
紙カップに入った生ビールを手渡せば、リヴァイはサンキュと言って口を付ける。せっかくなので急遽、行きつけの和装店で選んだ黒の縦縞しじらの浴衣を着たリヴァイは、溢れそうな泡を慌てて啜り、鼻下に見事な白髭を作った。その顔が可愛かったので、俺は町内会の団扇でソッと隠してその泡を舐めとる。
「ばっ、か」
提灯の灯りでもわかるほどに耳を紅くしたリヴァイ。
えんぞ
MEMO親リ/親方のくっきりとした陽灼けにまつわる肌色二色 現場で太陽を浴びる機会が増えたかつての先輩は、裸になればその鍛え抜かれた上半身の肌の色がくっきりと分かれる。
職人たちが退けたばかりの十九時過ぎの現場事務所。姿見の前で作業服を脱いだ十三代目は「夏場は特に酷いな」と、鏡に映り込んだ俺に向けて苦笑いするのでーー
「いいさ。俺は好きだぜ。そのまっさらな肌に密着できるのは俺だけ。ようするに俺専用だ。そうだろ? センパイ」
振り向いて満足気に笑うその顎にキスをして、白く柔らかな胸筋に顔を埋めれば、嗅ぎ慣れた体臭にいっそう芯が火照った。
「ふふ、ぜんぶお前のものだよ。そして、リヴァイのぜんぶも俺のものだ」
そう言って俺を抱きしめる半袖灼けした小麦色の腕。時折り俺の爪痕が残る汗が滲む白い背中。太陽に晒されない部分を繋げて、夏が匂う夜に獣のように吠える。
396職人たちが退けたばかりの十九時過ぎの現場事務所。姿見の前で作業服を脱いだ十三代目は「夏場は特に酷いな」と、鏡に映り込んだ俺に向けて苦笑いするのでーー
「いいさ。俺は好きだぜ。そのまっさらな肌に密着できるのは俺だけ。ようするに俺専用だ。そうだろ? センパイ」
振り向いて満足気に笑うその顎にキスをして、白く柔らかな胸筋に顔を埋めれば、嗅ぎ慣れた体臭にいっそう芯が火照った。
「ふふ、ぜんぶお前のものだよ。そして、リヴァイのぜんぶも俺のものだ」
そう言って俺を抱きしめる半袖灼けした小麦色の腕。時折り俺の爪痕が残る汗が滲む白い背中。太陽に晒されない部分を繋げて、夏が匂う夜に獣のように吠える。