たかから
DONE彼の夜に。常闇踏陰生誕2023記念漫画
常闇くんが今年も無事生誕した(?)のでお師匠様に素敵なお誘いを頂いたようです。
CP要素は少なめですが前提として常闇くんが🦅さんにドキマギする感情を抱いてます。
⚠️🦅旧知の仲のモブ料理人がでてきますご注意。
パスワードに主役の誕生日を入力してお進み下さいませ👏🍎 6
燈月*
DONE演者パラレルの鳥師弟の出会い。mha本編はドラマで、アニメと同じ区切りでシーズン分けて撮影されていると思って下さい。
けーごくんの生い立ちから設定とか細かく書いてるのも有るんですがそれの区切りを待ってるとツクヨミくんたちと絡まないので書きたいとこだけ。支部にあげる時は改変するかも知れない。
ご都合!お好きな人はどうぞ! 2742
g_arowana
DOODLEお誕生日おめでとうございます「常闇くん」
夕陽に照らされた鉄塔の上、師匠に報告を入れて仕事から上がろうとしたときのことだ。呼びかけと同時に何かが放られた。前触れのない飛来物を、新米ヒーローは黒影に頼らずパシリと捕まえる。ナイスキャッチ、とホークスは満足げだ。
握った手の内には硬い感触。指を開けば、スポーツモデルの腕時計が鎮座していた。
「あげる」
「……は?」
「俺のお古で悪いけどね。精確さと頑丈さは保証する。ヒーロー稼業にも耐えるから、ガンガン使い潰してやって」
目を白黒させる常闇の頭に、今朝方メッセージアプリの「A組」のグループに押し寄せてきた祝いの言葉がやっとで浮上した。
改めて掌に視線を落とす。銀の時字がオニキスに似た文字盤に乗っている。質感も色合いも、丁度ホークスの耳元を飾る石そっくりだ。ところどころに抜けを設け、精緻な内部機構を覗かせる黒。矯めつ眇めつすると、そこには翼の図案が浮き上がる。時針と分針も黒で統一されているのだが、針に施されたマットな赤の縁取りに遊び心があった。
2538夕陽に照らされた鉄塔の上、師匠に報告を入れて仕事から上がろうとしたときのことだ。呼びかけと同時に何かが放られた。前触れのない飛来物を、新米ヒーローは黒影に頼らずパシリと捕まえる。ナイスキャッチ、とホークスは満足げだ。
握った手の内には硬い感触。指を開けば、スポーツモデルの腕時計が鎮座していた。
「あげる」
「……は?」
「俺のお古で悪いけどね。精確さと頑丈さは保証する。ヒーロー稼業にも耐えるから、ガンガン使い潰してやって」
目を白黒させる常闇の頭に、今朝方メッセージアプリの「A組」のグループに押し寄せてきた祝いの言葉がやっとで浮上した。
改めて掌に視線を落とす。銀の時字がオニキスに似た文字盤に乗っている。質感も色合いも、丁度ホークスの耳元を飾る石そっくりだ。ところどころに抜けを設け、精緻な内部機構を覗かせる黒。矯めつ眇めつすると、そこには翼の図案が浮き上がる。時針と分針も黒で統一されているのだが、針に施されたマットな赤の縁取りに遊び心があった。
g_arowana
DONEふせったーで呟いたとりしていファンタジーパロにでっくんが巻き込まれました。書きたいところだけのダイジェスト版です。
「失礼、それ以上踏み入らないで頂こう。この先は私有地だ」
光遮る緑から聞こえた声に、デクは顔を上げた。鳥の憩う高さの梢に忽然と現れた青年は、黒鳥の顔に羽を持たない体。伝え聞く通りの風体だ。
「知っています。突然の訪問、すみません」
背嚢を下ろして姿勢を正し、デクは深々と頭を下げた。
「不躾なお願いですが、数日……たぶん、長くて一週間ほどです。この森の隅を貸して頂けませんか?」
じっと見据えてくる目はまっすぐだった。沈黙はほんの数秒。トン、と枝が蹴られる。彼の体から影が溢れ、音もなくブーツの底が土に触れた瞬間、何事もなかったかのように仕舞われた。
「……それは、俺が答えられることではないな。すまないが主のところまでご足労願えるか」
6388光遮る緑から聞こえた声に、デクは顔を上げた。鳥の憩う高さの梢に忽然と現れた青年は、黒鳥の顔に羽を持たない体。伝え聞く通りの風体だ。
「知っています。突然の訪問、すみません」
背嚢を下ろして姿勢を正し、デクは深々と頭を下げた。
「不躾なお願いですが、数日……たぶん、長くて一週間ほどです。この森の隅を貸して頂けませんか?」
じっと見据えてくる目はまっすぐだった。沈黙はほんの数秒。トン、と枝が蹴られる。彼の体から影が溢れ、音もなくブーツの底が土に触れた瞬間、何事もなかったかのように仕舞われた。
「……それは、俺が答えられることではないな。すまないが主のところまでご足労願えるか」
g_arowana
DOODLE映画小冊子ネタの鳥師弟。概ね、先に呟いた座席表パズルを会話劇に起こしただけです。
「まるで、魔法だ」
呆れ半分、賛嘆半分の常闇の呟きに、隣の師は「なにがだい?」と視線を合わせてきた。
ホークスと常闇を神輿のごとく担ぎ上げるファンの第二波からようよう解放されて、二人は空港内をぶらついていた。今度はきっちり説得してのお別れなので、第三波の心配はない。最初からそうすれば良かっただろうに、とは常闇も思うのだが、用意周到なはずの彼の師が、優先度を落とした事象に対して顎の外れる雑さを披露するのは、今に始まったことではないのだ。あるいは、エンデヴァーたちの搭乗に間に合わせることを優先したのかもしれないし……第一波のとき、黒影による目眩ましを指示してきた楽しげな目配せを思い出すに、どうもこのお祭り騒ぎを面白がっていたのではないか、という疑惑も捨てきれない。
1376呆れ半分、賛嘆半分の常闇の呟きに、隣の師は「なにがだい?」と視線を合わせてきた。
ホークスと常闇を神輿のごとく担ぎ上げるファンの第二波からようよう解放されて、二人は空港内をぶらついていた。今度はきっちり説得してのお別れなので、第三波の心配はない。最初からそうすれば良かっただろうに、とは常闇も思うのだが、用意周到なはずの彼の師が、優先度を落とした事象に対して顎の外れる雑さを披露するのは、今に始まったことではないのだ。あるいは、エンデヴァーたちの搭乗に間に合わせることを優先したのかもしれないし……第一波のとき、黒影による目眩ましを指示してきた楽しげな目配せを思い出すに、どうもこのお祭り騒ぎを面白がっていたのではないか、という疑惑も捨てきれない。