umeno0420
DONE生者の為にこそ在れ21人殺して、21で死んで、僕は物語に為った。
枯れた供花。廃れた御伽話。擦り切れた毛布。
全てがすべて、生きとし生けるもののために。
#
さて、砂嵐である。
僕が意識を取り戻しすと、そこは荒野であった。しかも間の悪いことに砂嵐の気配がする。だからまあ、こんなことわざわざ考えるまでもないんだけど、マスターと分断されたみたいだ。おかしいな。一瞬前まで戦間期の西欧の墓地にレイシフトしていたはずなんだけど。ああでも、今回の敵は幻覚を使う可能性があると聞かされていたっけ。それじゃあ考えたって仕方ない。なんて、僕も魔術とかいう神秘主義に随分と毒されてしまったものだ。
そう。僕はもう、後手に回されている。もはや意味のない呼吸を意識して行う。幸い今回は僕以外にもサーヴァントは同行している。それこそ魔術に明るいヒトもいた。だから、逸るな。意識して、息を止める。肋の浮いた犬のように駆けて、いたずらに投石で殺されたくなければ、機を伺え。息を吐く。どうせ僕には、ひとりで戦況を変える力もないのだから。意識して、息を、吐く。
4499枯れた供花。廃れた御伽話。擦り切れた毛布。
全てがすべて、生きとし生けるもののために。
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さて、砂嵐である。
僕が意識を取り戻しすと、そこは荒野であった。しかも間の悪いことに砂嵐の気配がする。だからまあ、こんなことわざわざ考えるまでもないんだけど、マスターと分断されたみたいだ。おかしいな。一瞬前まで戦間期の西欧の墓地にレイシフトしていたはずなんだけど。ああでも、今回の敵は幻覚を使う可能性があると聞かされていたっけ。それじゃあ考えたって仕方ない。なんて、僕も魔術とかいう神秘主義に随分と毒されてしまったものだ。
そう。僕はもう、後手に回されている。もはや意味のない呼吸を意識して行う。幸い今回は僕以外にもサーヴァントは同行している。それこそ魔術に明るいヒトもいた。だから、逸るな。意識して、息を止める。肋の浮いた犬のように駆けて、いたずらに投石で殺されたくなければ、機を伺え。息を吐く。どうせ僕には、ひとりで戦況を変える力もないのだから。意識して、息を、吐く。
穴沢弐段
TRAINING十五夜を楽しむ2人漱石とか道長とか朧月夜のエピソード等をちりばめています
月と星十五夜の季節、せめて雰囲気だけでも味わおうとカルデア内シミュレーションルームにてマスターこと藤丸立香とそのサーヴァント蘆屋道満は2人で簡易的な月見を楽しんでいた。
『今の世にも月見を嗜む風習があるのですね』
平安の世、陰陽師は星見をして占いなどをしていたらしいけど月を見る文化は一部の貴族ぐらいのものだったらしい
「私も本格的に詳しいってワケじゃないけどね」
そんな他愛もない話をしながらエミヤの用意してくれた団子をつまんで口にする。
リツカが団子に舌鼓をうっていると道満がボソリと呟いた。
『月が綺麗ですね』
「ヘァッ⁉」
思わず団子を吹き出しそうになる
(何を…)
(言ってるんだ、この道満は…)
果たして道満はその元のエピソードを知っているのだろうか?
707『今の世にも月見を嗜む風習があるのですね』
平安の世、陰陽師は星見をして占いなどをしていたらしいけど月を見る文化は一部の貴族ぐらいのものだったらしい
「私も本格的に詳しいってワケじゃないけどね」
そんな他愛もない話をしながらエミヤの用意してくれた団子をつまんで口にする。
リツカが団子に舌鼓をうっていると道満がボソリと呟いた。
『月が綺麗ですね』
「ヘァッ⁉」
思わず団子を吹き出しそうになる
(何を…)
(言ってるんだ、この道満は…)
果たして道満はその元のエピソードを知っているのだろうか?
umeno0420
DONE!!!ビリザキが冒頭からセフレに振られるタイプの現パロビリぐだです!!!夏の魔法ってことにして「ね、ビリー。こうやって会うの、今日でおしまいにしよっか」
僕はコーヒーを淹れたところだった。夏掛けに変えたばかりだという布団を羽織って、彼女は裸のまま微笑んでいる。頑是ない子供に、言って聞かせるように。
振られた。文意の咀嚼より先に理解がきた。
おしまいって、いやそんな決定事項みたいに、
なんで今。昨日、ぎりぎり今日? だってそんな素振りなかっただろ。数多の疑問の言葉は線毛に絡まり、舌でもつれて、唇に却下された。押し黙った僕は、よほど情けない顔をしていたのだろう。彼女はそんな顔をさせるつもりはなかったと言わんばかりに、ほんの少し慌てた表情で視線を迷わせた。
「あのね、ビリー。私、あなたを嫌ったわけでも、あなたに傷つけられたわけでもない。ただ、ふたりでは会わない友人に戻りたいっていう提案なの。可能であれば、すぐに。急でごめん。あなたが悪いんじゃ、ないんだけどね」
3913僕はコーヒーを淹れたところだった。夏掛けに変えたばかりだという布団を羽織って、彼女は裸のまま微笑んでいる。頑是ない子供に、言って聞かせるように。
振られた。文意の咀嚼より先に理解がきた。
おしまいって、いやそんな決定事項みたいに、
なんで今。昨日、ぎりぎり今日? だってそんな素振りなかっただろ。数多の疑問の言葉は線毛に絡まり、舌でもつれて、唇に却下された。押し黙った僕は、よほど情けない顔をしていたのだろう。彼女はそんな顔をさせるつもりはなかったと言わんばかりに、ほんの少し慌てた表情で視線を迷わせた。
「あのね、ビリー。私、あなたを嫌ったわけでも、あなたに傷つけられたわけでもない。ただ、ふたりでは会わない友人に戻りたいっていう提案なの。可能であれば、すぐに。急でごめん。あなたが悪いんじゃ、ないんだけどね」
マルコメ乙女
CAN’T MAKEカリ伯で観用少女パロ。観用少女(プランツドール)が大好きでな・・・
あの無垢なのに蠱惑的な感じをな・・・カリ伯で出したくてな・・・
漫画は練習中だし、そもそもクリスタの使い方もよくわかってないので、練習中のをもう載せちゃう! 5
マルコメ乙女
MAIKINGマンぐだ♀学パロ①・・・を書いてたらイドが始まってしまい心に深い傷を負いました
奏章Ⅱとは別時空です
二次創作は基本的に「絶対幸せにしてやるからな!!!」という気持ちで書いてる 9
朝凪S
DONE森くんを描く時は全身描いてから鎧を描いている。もったいないから載せる
再臨する度に着こんでいく森くんはダメージを受けたら脱げるべきだと思う
1/13 ポンポン忘れていることに気が付いて修正 4
pagupagu14
DONE同じ香り/高雅(Fate)最近の公式絵師さんの非公式高杉さんのイラストから着想を得た高雅。イチャコラしとります
同じ香り 「晋様の髪型が変わられて良かったことはこうやってお手入れが出来ることですね」
「雅、好きだよねぇ。僕の髪いじるの」
「ええ、大好きです」
「髪と僕、どっちが!?」
「何拗ねてるんですか、みっともない」
「僕より髪が好きなんて言われたらたまらないだろ!」
「もう、あなたのこと好きじゃなけりゃこんな風に髪をいじりませんよ。だからあと少しだけ我慢してくださいね」
そう言って雅は僕の髪を櫛で梳き、椿油をつけた手で僕の髪の間に指を入れほぐしていく。
「はい、できましたよ」
晋様、そう呼んでふふ、と機嫌が良さそうに雅は笑う。僕はくるりと振り向くと僕の髪と同じ匂いをさせた手を取った。
「晋様?」
「ふふ、僕と同じ匂いだ」
鼻をくっつけ、そして唇をその手の甲に押し付ける。
1036「雅、好きだよねぇ。僕の髪いじるの」
「ええ、大好きです」
「髪と僕、どっちが!?」
「何拗ねてるんですか、みっともない」
「僕より髪が好きなんて言われたらたまらないだろ!」
「もう、あなたのこと好きじゃなけりゃこんな風に髪をいじりませんよ。だからあと少しだけ我慢してくださいね」
そう言って雅は僕の髪を櫛で梳き、椿油をつけた手で僕の髪の間に指を入れほぐしていく。
「はい、できましたよ」
晋様、そう呼んでふふ、と機嫌が良さそうに雅は笑う。僕はくるりと振り向くと僕の髪と同じ匂いをさせた手を取った。
「晋様?」
「ふふ、僕と同じ匂いだ」
鼻をくっつけ、そして唇をその手の甲に押し付ける。
朱里すみは
DOODLEネロの別Verであるドラコー。通常Verやブライドも良いけど、リリムハーロットのストーリー良かったので好きになった。幼めでダークな雰囲気があると感じる。でもそこがいい…! この絵もそういうイメージ重視。第二再臨の姿の方が公式でよく出てる印象だけど、赤ドレスが描きたかったので…第一再臨にした
pagupagu14
DONE儂の誇り/永+ぐだ♀(Fate)永倉おじいちゃんの耳欠けてる~~~~~????!!!!!!と大変興奮したとこから妄想ねりねりした結果の小話。触りたいような、怖いような…一臨おじいちゃんに戦士の残り香を感じたいです…
儂の誇り「おじいちゃんの耳…切れてるんだ」
「あん?」
言われて、何を言われたのか思い至り口角を上げた。
「かっこいいだろ?」
「かっこいいっていうか…痛そう」
「はは、まあお前さんからしたらそうだろうよ。…これはな、儂の勲章よ」
儂の言葉にマスターは数回瞬きを繰り返す。
「儂の戦った記憶、誇り、勲章よ。これは」
「それは…かっこいいね」
「だろォ?」
声を上げて笑うとつられたようにマスターもまた笑った。
「…触るかい?」
「ええっ…」
「悩むのかい、そこで」
孫と、儂の本当の孫とこんなことも話したなと思い出しながら目の前でころころと表情を変える少女の頭をがしがしと乱暴に撫で、頬を膨らませるマスター相手にまた笑った。
-了-
312「あん?」
言われて、何を言われたのか思い至り口角を上げた。
「かっこいいだろ?」
「かっこいいっていうか…痛そう」
「はは、まあお前さんからしたらそうだろうよ。…これはな、儂の勲章よ」
儂の言葉にマスターは数回瞬きを繰り返す。
「儂の戦った記憶、誇り、勲章よ。これは」
「それは…かっこいいね」
「だろォ?」
声を上げて笑うとつられたようにマスターもまた笑った。
「…触るかい?」
「ええっ…」
「悩むのかい、そこで」
孫と、儂の本当の孫とこんなことも話したなと思い出しながら目の前でころころと表情を変える少女の頭をがしがしと乱暴に撫で、頬を膨らませるマスター相手にまた笑った。
-了-