るいん
DOODLE🐏🔮/春○抄パロ/欲しいところ(目を潰すシーン)だけ/お察し下さいもう少し使い勝手が良くなったら、フォロワー限定とか、公開範囲は絞る予定。
諸々定まっていませんが取り敢えず、倫理観は捨てて読んでください。読み終わったら、捨てた倫理観を忘れずに拾ってください。 2427
Rabbbit_uwu
REHABILI【Blood Moon Vampire】03*Fulgur Ovid × Uki Violeta 🔴🟣
*私設成山:吸血鬼設定/年齡操作/中世紀背景
*更新時間不定 2
途綺*
DONE🐑🔮//君の心を飲み干す臆病で狡くてほろ苦い恋の話。※🎭視点、N家が友情出演しています
一軒家で一人と三匹で暮らすファルガーの自宅は、稀に来客を迎えることがある。
頑なにオフコラボに対して拒絶の姿勢を見せていた彼の扉を開かせたのは、壁を二つ三つ乗り越えてオフコラボへ漕ぎつけ、何かと口実を見つけては上手く言いくるめて全員がたまに集まる場所としてファルガーを丸め込んできた仲間たちの絆だ。言うまでもなく、必ず参加しては片付けを手伝うという名目のもとで他の客人より一泊多く泊まり込み、ご褒美と称して二人で囁やかな愛を紡いできた浮奇の涙ぐましい努力も含まれる。そうして少しずつ溶かされた彼の心は、特に同じグループのメンバーに対しては格段に塀を取り払ったようで、俄には信じがたいことに今日のいわゆる「宅飲み」を提案してきたのはファルガーだった。
2617頑なにオフコラボに対して拒絶の姿勢を見せていた彼の扉を開かせたのは、壁を二つ三つ乗り越えてオフコラボへ漕ぎつけ、何かと口実を見つけては上手く言いくるめて全員がたまに集まる場所としてファルガーを丸め込んできた仲間たちの絆だ。言うまでもなく、必ず参加しては片付けを手伝うという名目のもとで他の客人より一泊多く泊まり込み、ご褒美と称して二人で囁やかな愛を紡いできた浮奇の涙ぐましい努力も含まれる。そうして少しずつ溶かされた彼の心は、特に同じグループのメンバーに対しては格段に塀を取り払ったようで、俄には信じがたいことに今日のいわゆる「宅飲み」を提案してきたのはファルガーだった。
𝓪𝓶𝓾
DONE夜に愛を:🐑🔮ふーふーちゃんはぴば!遅くなったけど祝いたい気持ちは一緒よ……
二人がディナー、バーの後にからかわれるように店を出たあとのお話。喧騒から抜け出すとちょっとだけ寂しくなるあの感覚を思い出して書きました。
遠い未来のことを語るより、二人にはたくさんの約束をしてもらいたい。
未来の幸せを願って不安になるよりも、今の小さな幸せを大切にしてほしい……
ふーふーちゃんたんじょびおめでと! 2599
misenyayoi
DOODLE陽光正好今天的早晨太過晴朗才有了這篇
太久沒寫文,復健一下
OOC歸我
=============
陽光灑在窗前昭示著今天的晴朗,窩在床上不肯睜眼的人想著該換個遮光性高一點的窗簾了。
床的一側微微凹陷,一雙大手輕輕摸著那一團棉被,「再不起床早餐會冷掉的。」
「嗯⋯⋯」棉被團動了動,露出了顆紫色腦袋,「Gimme a kiss.」
「No.」
被拒絕的人有些不滿,打算縮回被子裡繼續當顆球的同時愛人又飄來一句:「但你如果現在起床的話我可以考慮。」
「只是考慮而已?」
「Okay I will kiss you Ukiki.」
Fulgur總是拿Uki沒辦法,應該說,他樂意這樣寵著他。
「今天的早餐是什麼?」Uki從浴室探出頭,一邊握著牙刷刷牙一邊口齒不清地問。
1267太久沒寫文,復健一下
OOC歸我
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陽光灑在窗前昭示著今天的晴朗,窩在床上不肯睜眼的人想著該換個遮光性高一點的窗簾了。
床的一側微微凹陷,一雙大手輕輕摸著那一團棉被,「再不起床早餐會冷掉的。」
「嗯⋯⋯」棉被團動了動,露出了顆紫色腦袋,「Gimme a kiss.」
「No.」
被拒絕的人有些不滿,打算縮回被子裡繼續當顆球的同時愛人又飄來一句:「但你如果現在起床的話我可以考慮。」
「只是考慮而已?」
「Okay I will kiss you Ukiki.」
Fulgur總是拿Uki沒辦法,應該說,他樂意這樣寵著他。
「今天的早餐是什麼?」Uki從浴室探出頭,一邊握著牙刷刷牙一邊口齒不清地問。
おもち
DOODLEPsyBorg。あきびのビジュめーちゃ良い。関係ないただのSSです。ベッドの上で寝返りを打って、何にもぶつかることなくシーツに触れた腕にパチッとスイッチが切り替わるように目を覚ました。
ぬくぬくとした毛布の中には俺一人きり。腕を伸ばして枕元に置いてあるスマホを手に取り顔の前で電源を入れた。パッと明るくなる画面に思わず目をつむり、そうっと細めた視界で表示される時刻を確認する。
「ええ……まだ昼にもなってないじゃん……」
昨日は夜更かししたからもっとゆっくり眠るつもりだったのに。カーテンの隙間から入り込む日差しは部屋をほの明るく照らしていた。
ようやく画面の明るさに慣れてきたから目を薄く開き、すいすいと指先を動かしてSNSをチェックする。いくつかの投稿に反応してからアプリを閉じ、今度は連絡先の一覧を表示させた。
1510ぬくぬくとした毛布の中には俺一人きり。腕を伸ばして枕元に置いてあるスマホを手に取り顔の前で電源を入れた。パッと明るくなる画面に思わず目をつむり、そうっと細めた視界で表示される時刻を確認する。
「ええ……まだ昼にもなってないじゃん……」
昨日は夜更かししたからもっとゆっくり眠るつもりだったのに。カーテンの隙間から入り込む日差しは部屋をほの明るく照らしていた。
ようやく画面の明るさに慣れてきたから目を薄く開き、すいすいと指先を動かしてSNSをチェックする。いくつかの投稿に反応してからアプリを閉じ、今度は連絡先の一覧を表示させた。
熱々のらざにあ
DONE🐑🔮/車とハイヒールの話の🐑視点→(https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=9366774&TD=9825669)
2人のためのハイヒール/Side:Fふーふーちゃんの助手席は、おれの専用シートだ。だってゲイは真っ直ぐ運転できない(ストレートになれる訳ない)んだもの。
俺達を乗せた車は、レストランの地下駐車場になめらかに駐車された。
「運転おつかれさま〜」
「ああ、ゆっくりおいで」
ふーふーちゃんがシートベルトを外しさっさと車外に出ているあいだ、おれもシートベルトを外し、後部座席に放り投げたエナメルのショルダーバッグをたぐりよせ-何も入らないなんて失礼だな、化粧直しとモバイルバッテリーとサプリとアトマイザーに分けた香水と、あととにかく必要なものは全部入るんだから!-からコンパクトを取り出して、スカルプをチャカチャカ鳴らしながら念のため眉間にブラシをひとなでした。おけ、まだ鼻の頭のハイライトはばっちり生きてる。
1654俺達を乗せた車は、レストランの地下駐車場になめらかに駐車された。
「運転おつかれさま〜」
「ああ、ゆっくりおいで」
ふーふーちゃんがシートベルトを外しさっさと車外に出ているあいだ、おれもシートベルトを外し、後部座席に放り投げたエナメルのショルダーバッグをたぐりよせ-何も入らないなんて失礼だな、化粧直しとモバイルバッテリーとサプリとアトマイザーに分けた香水と、あととにかく必要なものは全部入るんだから!-からコンパクトを取り出して、スカルプをチャカチャカ鳴らしながら念のため眉間にブラシをひとなでした。おけ、まだ鼻の頭のハイライトはばっちり生きてる。
熱々のらざにあ
DONE🐑🔮/車とヒールの話同棲設定です。
2人のためのハイヒール/side:Uふーふーちゃんの助手席は、おれの専用シートだ。だってゲイは真っ直ぐ運転できないんだもの。
俺達を乗せた車は、レストランの地下駐車場になめらかに駐車された。
「運転おつかれさま〜」
「ああ、ゆっくりおいで」
ふーふーちゃんがシートベルトを外しさっさと車外に出ているあいだ、おれもシートベルトを外し、後部座席に放り投げたエナメルのショルダーバッグをたぐりよせ—何も入らないなんて失礼だな、化粧直しとモバイルバッテリーとサプリとアトマイザーに分けた香水と、あととにかく必要なものは全部入るんだから!—からコンパクトを取り出して、スカルプをチャカチャカ鳴らしながら念のため眉間にブラシをひとなでした。おけ、まだ鼻の頭のハイライトはばっちり生きてる。
801俺達を乗せた車は、レストランの地下駐車場になめらかに駐車された。
「運転おつかれさま〜」
「ああ、ゆっくりおいで」
ふーふーちゃんがシートベルトを外しさっさと車外に出ているあいだ、おれもシートベルトを外し、後部座席に放り投げたエナメルのショルダーバッグをたぐりよせ—何も入らないなんて失礼だな、化粧直しとモバイルバッテリーとサプリとアトマイザーに分けた香水と、あととにかく必要なものは全部入るんだから!—からコンパクトを取り出して、スカルプをチャカチャカ鳴らしながら念のため眉間にブラシをひとなでした。おけ、まだ鼻の頭のハイライトはばっちり生きてる。
熱々のらざにあ
DONE🐑🔮/同棲しておきながら🐑断ちをしてた🔮の会話文「おわった〜〜〜!はあ。久しぶりのふーふーちゃんだ……やっとだ〜〜〜」
「『今の仕事が終わるまでふーふーちゃん禁止令』、本当に守ってたのか……。鼻声だし、声音に覇気が無いな。涙袋かと思ったらクマができてる」
「え、うそうそうそ最悪。声は仕方ないにしてもクマは最悪」
「うきき。仕事をやり遂げるために打ち込むのは良いが、あまり内罰的なのは関心しないな」
「だってぇ……」
「同じ家に住んでるんだから、少しぐらい頼っても、むしろ仕事以外の何かを任せてくれても良かったのに」
「ひひ。ふーふーちゃんのドMがうつったのかも」
「おお、急に他罰的」
「だって……ねえ。まあいいや。やっぱり俺に『自分へのペナルティ』は合わなかったのかも。ご褒美を楽しみにしてたほうが頑張れそう」
427「『今の仕事が終わるまでふーふーちゃん禁止令』、本当に守ってたのか……。鼻声だし、声音に覇気が無いな。涙袋かと思ったらクマができてる」
「え、うそうそうそ最悪。声は仕方ないにしてもクマは最悪」
「うきき。仕事をやり遂げるために打ち込むのは良いが、あまり内罰的なのは関心しないな」
「だってぇ……」
「同じ家に住んでるんだから、少しぐらい頼っても、むしろ仕事以外の何かを任せてくれても良かったのに」
「ひひ。ふーふーちゃんのドMがうつったのかも」
「おお、急に他罰的」
「だって……ねえ。まあいいや。やっぱり俺に『自分へのペナルティ』は合わなかったのかも。ご褒美を楽しみにしてたほうが頑張れそう」
途綺*
DONE🐑🔮//エヴァの真珠真珠貝の唄(https://poipiku.com/6922981/9265246.html)の続編。前作読了済を推奨します。※👟の友情出演多めです
「〜♪ 〜♪」
普段は昼近くまで寝ている癖に朝から入り浸っては、興味もない本ばかりだからと今まで頼んでも手をつけなかった本棚の整頓を自ら始めた浮奇に、明日は海底火山の噴火でも起きるのかと瞠目していた。鼻歌まじりに作業するその姿にやけにご機嫌だなと思いつつ、理由は余りにもハッキリしているので問い掛けるなんて野暮だと分かっている。それでも少し突っ込んでみたくなるのは、日々魔法の技術を磨く研究者としての悪癖なのかも知れない。
「何か良いことでもあったの?」
小さな鍋をかき混ぜながら聞けば、手を止めた浮奇は嬉しそうに頷いた。
「ふーふーちゃんがね、背中が随分と綺麗になってきたって」
「薬が効いてるようで何よりだよ」
8536普段は昼近くまで寝ている癖に朝から入り浸っては、興味もない本ばかりだからと今まで頼んでも手をつけなかった本棚の整頓を自ら始めた浮奇に、明日は海底火山の噴火でも起きるのかと瞠目していた。鼻歌まじりに作業するその姿にやけにご機嫌だなと思いつつ、理由は余りにもハッキリしているので問い掛けるなんて野暮だと分かっている。それでも少し突っ込んでみたくなるのは、日々魔法の技術を磨く研究者としての悪癖なのかも知れない。
「何か良いことでもあったの?」
小さな鍋をかき混ぜながら聞けば、手を止めた浮奇は嬉しそうに頷いた。
「ふーふーちゃんがね、背中が随分と綺麗になってきたって」
「薬が効いてるようで何よりだよ」
おもち
TRAININGPsyBorg。同級生で同じクラス設定の学パロ。まとめ本のオマケでつけていたものです。
文化祭前日、クラスのみんなが帰った教室で俺は机を挟んだ向かい側に座る恋人のことを見つめていた。真面目な顔で目を伏せていた彼はふと視線を上げて俺と目が合うと、眼鏡越しの瞳をふわりとやわらげる。
「うん? どうした?」
「……まだ終わんない?」
「もうすこし。待てないなら先に帰っても」
「ねえ、それ、本当に俺が先に帰ると思って言ってる?」
「……もう少しだけ待ってろ」
ん、と頷いて、俺は顔を俯けた。机の上に広げられた学級日誌に彼がペンを走らせる。一日中文化祭準備だった日の日誌なんて、書くことないでしょ。それでも真面目な彼は埋められる場所を丁寧に埋めていた。
「シャーペン貸して」
「うん?」
「はーやーく、かーえーろー」
1817「うん? どうした?」
「……まだ終わんない?」
「もうすこし。待てないなら先に帰っても」
「ねえ、それ、本当に俺が先に帰ると思って言ってる?」
「……もう少しだけ待ってろ」
ん、と頷いて、俺は顔を俯けた。机の上に広げられた学級日誌に彼がペンを走らせる。一日中文化祭準備だった日の日誌なんて、書くことないでしょ。それでも真面目な彼は埋められる場所を丁寧に埋めていた。
「シャーペン貸して」
「うん?」
「はーやーく、かーえーろー」
途綺*
DONE🔮🐑//紅色の筏葛ふーふーちゃんを愛で浸して密漬けにする話。
「動かないで」
星々が空を彩る時間、眠る前にと本を読んでたファルガーに浮奇が唐突に告げる。寝巻き姿の浮奇は白い脚を晒すショートパンツで、いくらもこもこした素材の冬のパジャマとはいえ風邪を引くのではと心配になる。寝る前は膝掛けやら靴下やらで覆われていても寝る時はそのままなのだから、金属で出来た冷たい脚を触れさせることのないように他の時季よりも早くベッドに入っている、なんて浮奇は知らないだろうけど。
とにかく、ファルガーは持っていた読みかけの本を置いて、浮奇に向かって両手をあげることで降参を示した。満足そうに笑った浮奇は、近づいてきたかと思うと「手を出して」とにこやかに要求を重ねる。抱きしめて欲しいのかと思い伸ばした腕は柔らかな身体を引き寄せることなく、そっと手首を掴まれて両腕を纏められた。視線だけで問い掛ければ笑みを深めた浮奇が、ファルガーの手首をどこから持ってきたのか分からないもこもこ素材の細いベルトのようなもので縛り始めた。
1603星々が空を彩る時間、眠る前にと本を読んでたファルガーに浮奇が唐突に告げる。寝巻き姿の浮奇は白い脚を晒すショートパンツで、いくらもこもこした素材の冬のパジャマとはいえ風邪を引くのではと心配になる。寝る前は膝掛けやら靴下やらで覆われていても寝る時はそのままなのだから、金属で出来た冷たい脚を触れさせることのないように他の時季よりも早くベッドに入っている、なんて浮奇は知らないだろうけど。
とにかく、ファルガーは持っていた読みかけの本を置いて、浮奇に向かって両手をあげることで降参を示した。満足そうに笑った浮奇は、近づいてきたかと思うと「手を出して」とにこやかに要求を重ねる。抱きしめて欲しいのかと思い伸ばした腕は柔らかな身体を引き寄せることなく、そっと手首を掴まれて両腕を纏められた。視線だけで問い掛ければ笑みを深めた浮奇が、ファルガーの手首をどこから持ってきたのか分からないもこもこ素材の細いベルトのようなもので縛り始めた。
𝓪𝓶𝓾
DONE140㎜のキス:🐑🔮りんどうさんありがとうございます💞
突発でお題をいただいて書きました。お題は「シガレットキス」です。
いままであんまりお題に添って書いたことがなかったので、上手にできなかった(こじつけみたいになっちゃった)けど、良ければどうぞ♡ 3928
setsuen98
MOURNING初めて書いた拙い🐑🔮。途中で心折れたけど勿体ないので供養。
ふと、真夜中に目が覚めた。いつもならこんな時間に起きることもないのになぜかなんて考えが浮かんだ矢先、隣から聞こえた微かな呻き声と浅速呼吸にああ、なるほど、とまだ半分眠ったままの頭で意識が浮上した理由を悟る。
右腕で掛け布団を少し浮かせながら仰向けだった身体を左隣へと向けると、こちらを向いて蹲る恋人の姿が暗がりの中でもぼんやりと窺える。但しその寝顔は毎晩見る穏やかなものではなく、必要以上に固く閉ざされた目元と、世界の全てから自身を隠そうとでもするかのように小さく縮こまった身体。そして、何もかもを拒絶するように機械の手のひらがキツく両耳を塞いでいた。そんな痛々しい姿に、眠りの世界で彼を苦しめている何かに対して嫌悪感が湧き上がるけれど、優先すべきは彼を苦しみから解放してあげることだと意識を切り替える。
2334右腕で掛け布団を少し浮かせながら仰向けだった身体を左隣へと向けると、こちらを向いて蹲る恋人の姿が暗がりの中でもぼんやりと窺える。但しその寝顔は毎晩見る穏やかなものではなく、必要以上に固く閉ざされた目元と、世界の全てから自身を隠そうとでもするかのように小さく縮こまった身体。そして、何もかもを拒絶するように機械の手のひらがキツく両耳を塞いでいた。そんな痛々しい姿に、眠りの世界で彼を苦しめている何かに対して嫌悪感が湧き上がるけれど、優先すべきは彼を苦しみから解放してあげることだと意識を切り替える。
おもち
TRAININGPsyBorg。💒明日は大切な日だから寝坊なんてしないように早く寝なきゃいけないのに、そう思えば思うほど眠気は遠ざかっていった。最近はすこしマトモになっていたけれど俺は元々夜型の人間だし、明日のことを考えてしまうと緊張と興奮が脳を刺激する。
俺はもぞもぞと寝返りを打って隣で眠る恋人の方へ体を向けた。こちらに背を向けている彼は俺と違って規則正しい生活をしているからか、こんな日でもいつも通りにぐっすり眠れるようだ。穏やかな呼吸音を聞くとすこし気分が落ち着いてくる。もっと彼に落ち着かせてほしくなった俺は体をじりっとにじり寄らせて彼の背中に額をくっつけた。
トク、トク、と伝わってくる彼の心臓の音が、触れたところから俺の心のリズムも正してくれる。安心して吐き出した熱い呼気は彼の肌を撫で、ビクッと彼が体を震わせた。
2121俺はもぞもぞと寝返りを打って隣で眠る恋人の方へ体を向けた。こちらに背を向けている彼は俺と違って規則正しい生活をしているからか、こんな日でもいつも通りにぐっすり眠れるようだ。穏やかな呼吸音を聞くとすこし気分が落ち着いてくる。もっと彼に落ち着かせてほしくなった俺は体をじりっとにじり寄らせて彼の背中に額をくっつけた。
トク、トク、と伝わってくる彼の心臓の音が、触れたところから俺の心のリズムも正してくれる。安心して吐き出した熱い呼気は彼の肌を撫で、ビクッと彼が体を震わせた。
途綺*
DONE🔮🐑//貴方を護る星空の祈り少し疲れて夢見が悪くなった🐑の話。「君の知らない真夜中の攻防(https://poipiku.com/6922981/8317869.html)」の対になるイメージで書きましたが、未読でも単体で読めます。
人間にはそれぞれ活動するのに適した時間帯があるのだと、ファルガーが教えてくれたのはいつのことだっただろう。朝が得意な人もいれば、夜の方が頭が働きやすい人もいる。だからそんなに気にすることはないと、頭を撫でてくれたのを覚えている。あぁそうだ、あれは二人で暮らし始めて一ヶ月が経った頃だった。お互いに二人で暮らすことには慣れてきたのに、全くもって彼と同じ生活リズムを送れないことを悩んでいた。今になって考えれば些細なことだと笑えるけれど、当時は酷く思い悩んで色んな人に相談して、見兼ねたファルガーが声を掛けて「心地よくいられること」をお互いに最優先に生活しようと決めたのだった。
そんなやり取りから数ヶ月。いつも通り深夜に寝室へ向かった浮奇は、すっかり寝入っている愛おしいひとの隣へ潜り込もうとベッドへ近づいた。静かにマットレスへ膝を付いて起こしていないことを確認しようと向けた視線の先で、眉を顰めて時折呼吸を詰めるファルガーを捉える。
2893そんなやり取りから数ヶ月。いつも通り深夜に寝室へ向かった浮奇は、すっかり寝入っている愛おしいひとの隣へ潜り込もうとベッドへ近づいた。静かにマットレスへ膝を付いて起こしていないことを確認しようと向けた視線の先で、眉を顰めて時折呼吸を詰めるファルガーを捉える。
途綺*
DONE🐑🔮//貴方と世界を繋ぐもの突然ドッゴの言葉が分かるようになる話。ほぼ🔮とドッゴの二人きりです。
四ヶ月、はたまた半年、もしくは二ヶ月に一度。彼の背骨は悲鳴を上げる。『現代』の医療では手の施しようがない痛みを抱える彼に不安げな表情を見せた浮奇に、プログラムされた制御がきちんと統制されていれば生身のそれよりも随分と便利なものだと、彼は笑った。彼の義肢の仕組みなど分かる訳もない浮奇は、それが強がりなのか本心なのか見抜くことができず、彼の引いた線を無理に踏み越えないことに決めた。最も、浮奇だって彼に施設での出来事を話していないのだから、きっとお互い様なのだ。
そんな不便で便利な義肢を持つ彼は、『現代』に来て様々な仲間と出会う中で優れた技術者とコンタクトを取ることができたようで、浮奇と出逢う少し前から数ヶ月に一度ほどいわゆる定期検診に向かう生活を送っていた。浮奇と共に生活をするようになってからもそれは変わらず、二日がかりで検診をしている間はドッゴとお留守番をするのが恒例になっている。カレンダーに丸く印を付けられた今日が、まさにその日だった。
9768そんな不便で便利な義肢を持つ彼は、『現代』に来て様々な仲間と出会う中で優れた技術者とコンタクトを取ることができたようで、浮奇と出逢う少し前から数ヶ月に一度ほどいわゆる定期検診に向かう生活を送っていた。浮奇と共に生活をするようになってからもそれは変わらず、二日がかりで検診をしている間はドッゴとお留守番をするのが恒例になっている。カレンダーに丸く印を付けられた今日が、まさにその日だった。
おもち
TRAININGPsyBorg。引っ越したばかりのピカピカの新居は半ば物置になっていて、俺は週に一、二度しかそこで眠ることはなかった。自宅以外のどこで寝てるかって、そんなの恋人の家に決まってる。
今までは遠距離で何日か休みがないと会いに行けなかったけれど、俺が彼の住む街に引っ越したことで気軽に遊びに行けるようになった。夜までそこにいたら帰るのは億劫で「泊まって行ってもいい?」と聞けば、どんどん俺に甘くなっている彼は渋々といった体で「明日はちゃんと帰れよ」と言う。でもね、そう言う彼の顔は毎回嬉しそうに微笑んでいるんだよ。帰りたくなくなるのもしょうがないでしょう。
「朝起こすからな。朝ごはんもちゃんと食べないと健康に悪い」
「んー……ね、ふーふーちゃん」
4172今までは遠距離で何日か休みがないと会いに行けなかったけれど、俺が彼の住む街に引っ越したことで気軽に遊びに行けるようになった。夜までそこにいたら帰るのは億劫で「泊まって行ってもいい?」と聞けば、どんどん俺に甘くなっている彼は渋々といった体で「明日はちゃんと帰れよ」と言う。でもね、そう言う彼の顔は毎回嬉しそうに微笑んでいるんだよ。帰りたくなくなるのもしょうがないでしょう。
「朝起こすからな。朝ごはんもちゃんと食べないと健康に悪い」
「んー……ね、ふーふーちゃん」
途綺*
DONE🐑🔮// 君と空を描く綺麗だと思える心を柔らかな愛で包んで大切にしたい話。
「...んっ、」
固まった身体をほぐす様に両手を天井へ向けて伸びをする。長時間の配信はしないようにする、と言ったのが少し懐かしく思えるくらいには、もうすでに片手では足りないほどの時間を費やしていることが増えている気がする。ストーリー重視のゲームは楽しい分、辞めどきが分からなくなるのが困りものだ。
すっかり飲み干して空になったグラスを掴んでキッチンへ向かう。愛しい同居人が水分補給にはうるさいため配信中に気にするようになってから、長時間配信の後に喉に違和感を覚えることが減った気がしていた。何度言われてもつい疎かにしてしまう節があることに呆れた浮奇が、画面に付箋を貼った時は手を叩いて爆笑したのもよく覚えている。誰のせいだとしっかり詰められて怒られたが、その健気さが愛おしくて今もそのままだ。
1782固まった身体をほぐす様に両手を天井へ向けて伸びをする。長時間の配信はしないようにする、と言ったのが少し懐かしく思えるくらいには、もうすでに片手では足りないほどの時間を費やしていることが増えている気がする。ストーリー重視のゲームは楽しい分、辞めどきが分からなくなるのが困りものだ。
すっかり飲み干して空になったグラスを掴んでキッチンへ向かう。愛しい同居人が水分補給にはうるさいため配信中に気にするようになってから、長時間配信の後に喉に違和感を覚えることが減った気がしていた。何度言われてもつい疎かにしてしまう節があることに呆れた浮奇が、画面に付箋を貼った時は手を叩いて爆笑したのもよく覚えている。誰のせいだとしっかり詰められて怒られたが、その健気さが愛おしくて今もそのままだ。
途綺*
DONE🐑🔮//真珠貝の唄人魚姫パロ。※👟 の友情出演があります。※🐑の翻訳はTwitterで投稿していますが、見なくても楽しめます。
海底に住む人魚が陸に住む人間に恋をする、遥か昔から語り継がれる物語。好奇心旺盛な人間と人魚によって、いつしかその物語は人間と縁を切っても切れない存在である人魚の世界にも広まっていた。人間の世界のそれとは、少し話の尾鰭を変えて。
「ねぇ、お願い!」
「やだってば」
海底深くにある煌びやかな世界で生まれ育った浮奇もまた、人間の世界に憧れる人魚だ。もう何十回も断られているにも関わらず、諦めの悪い浮奇は今日も人魚の魔法使いであるシュウの元へ通っていた。
「シュウもほんとしつこいよね」
「浮奇が言えたことじゃないよ、これで何回目だと思ってるの」
「十五回くらい?」
「三十二回目だよ」
わざわざ数えていたことに笑い出す浮奇を横目に、シュウは溜息を吐いた。作業場に篭りがちなのをいいことに二日と間を空けずに通ってくるこの人魚は、小さい頃から知っていることもありシュウにとっては弟的な存在である。
12106「ねぇ、お願い!」
「やだってば」
海底深くにある煌びやかな世界で生まれ育った浮奇もまた、人間の世界に憧れる人魚だ。もう何十回も断られているにも関わらず、諦めの悪い浮奇は今日も人魚の魔法使いであるシュウの元へ通っていた。
「シュウもほんとしつこいよね」
「浮奇が言えたことじゃないよ、これで何回目だと思ってるの」
「十五回くらい?」
「三十二回目だよ」
わざわざ数えていたことに笑い出す浮奇を横目に、シュウは溜息を吐いた。作業場に篭りがちなのをいいことに二日と間を空けずに通ってくるこの人魚は、小さい頃から知っていることもありシュウにとっては弟的な存在である。
途綺*
DONE🐑🔮//俺の世界を見て言葉を介して伝えるのが苦手な🔮の話。※🎭が友情出演しています
「ふーふーちゃんなんて、きらい!」
星空のような輝きを閉じ込めた両眼にいっぱいの涙を溜めて半ば叫ぶように言葉を放った浮奇は、近くにあったスマホを引っ掴んでファルガーと二人で住む家を飛び出した。咄嗟に伸ばされた手を避けるように背を向けて、焦ったように名前を呼ぶ声に振り向きもせず、目に入ったスニーカーに足を入れて玄関のドアを乱暴に開ける。ファルガーが追いかけてくるだろうことを分かっていたため、周りの目も気にせずに車通りの多い道まで走った。
「...っ、はぁ、は、」
呼吸の苦しさに足を止め、後ろを振り返りファルガーの姿がないことを確認する。なんとも言えない気持ちを抱えながら前を向いて踏み出せば、疲労のせいかスニーカーの爪先が地面を擦って、前のめりにバランスを崩しそうになったのを寸でのところで耐えた。浮奇の横を行き交う車も人間も、道端で息を切らして中途半端に引っ掛けただけだったスニーカーを履き直す浮奇に目もくれない。荒波のような心の浮奇には、その無関心さが救いだった。
6163星空のような輝きを閉じ込めた両眼にいっぱいの涙を溜めて半ば叫ぶように言葉を放った浮奇は、近くにあったスマホを引っ掴んでファルガーと二人で住む家を飛び出した。咄嗟に伸ばされた手を避けるように背を向けて、焦ったように名前を呼ぶ声に振り向きもせず、目に入ったスニーカーに足を入れて玄関のドアを乱暴に開ける。ファルガーが追いかけてくるだろうことを分かっていたため、周りの目も気にせずに車通りの多い道まで走った。
「...っ、はぁ、は、」
呼吸の苦しさに足を止め、後ろを振り返りファルガーの姿がないことを確認する。なんとも言えない気持ちを抱えながら前を向いて踏み出せば、疲労のせいかスニーカーの爪先が地面を擦って、前のめりにバランスを崩しそうになったのを寸でのところで耐えた。浮奇の横を行き交う車も人間も、道端で息を切らして中途半端に引っ掛けただけだったスニーカーを履き直す浮奇に目もくれない。荒波のような心の浮奇には、その無関心さが救いだった。