nnsn_neta
REHABILIミチフィガ※未読ストエピあります
※捏造
死籠り 厄災の傷が感染する様になって百年が経ち、ボクたちは魔法科学や、マナ石すら使わない科学と言う技術に守られるようになった。だって誰だって心臓が燃えたら痛いし、絵の中に閉じ込められるのは怖い。それから不思議なことだけれど、魔法使いが弱くなってから人間はとても優しくなったのだ。ボクたちは普段、厄災から隔離されたドームで暮らしている。これを檻と呼んだのは誰だっただろうか。ミスラさんかもしれないし、リケだった様な気もする。
「ねぇ、フィガロ先生。怖くないんですか?」
「どうして?」
「だって、ほら、厄災がすごく近いです」
ボクは先生の傷を知らない。同じように、先生もボクの傷を知らない。傷を知る前に、ボクたちは檻に入った。
1126「ねぇ、フィガロ先生。怖くないんですか?」
「どうして?」
「だって、ほら、厄災がすごく近いです」
ボクは先生の傷を知らない。同じように、先生もボクの傷を知らない。傷を知る前に、ボクたちは檻に入った。
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REHABILIテスト投稿ミチフィガ
※未読ストエピあります
※死ネタ
逆転 歳を取り、ボクは随分とお酒を飲む様になった。人には言えない薬もたまに注射する。そうしてぼんやりと見えてくる先生に向かって、泣いたり、笑ったり、喚いたりするのがボクの日課だ。自己分析してみれば頭が変な人のようだけど、実際先生の魂はボクにしか見えないのだからしょうがない。お酒や薬の力でうまくトランスに入った時だけ、ボクは先生の魂と会話ができる。ボクがもっと強い魔法使いであったら、もっと他にやり方があるのだろう。でもボクにはこれしかなくて、先生にはいつも哀しい顔をさせてしまう。今日も今日とてボクは浴びるようにお酒を飲み、呪文を唱える。空中に滲み出て来る先生は、空になった酒瓶を見て眉を下げる。
「ミチル、もうやっちゃダメって言ったよね」
591「ミチル、もうやっちゃダメって言ったよね」
mninnmnninm
MOURNING去年書いたミチフィガミチルが成人してる
まだ厄災と戦ってる魔法舎の裏手にある庭園のベンチで二人、静かに並んで座っている。風がすこし肌寒く感じはじめる季節になった。
ミチルはそっと、フィガロの手を握った。
存在を確かめるように優しく、それでいて何かを求めるように力を込めて指を絡ませた。
フィガロは絡んだ指先にほんの僅かに身じろいだだけで指先はそれ以上動かなかった。どうすればいいのか分からなかったのだ。
握り返してはくれないんですね、とミチルがぽつりと呟いた。その横顔を盗み見ようと顔をあげると悲しそうに寂しそうにこちらを見つめる瞳と目が合った。しかし言葉は続かなかった。お互いに探るような瞳で見つめあったまま不思議で静かな時間が流れた。
フィガロは柳色の綺麗な瞳を見つめながら考える。彼は欲しいと言えばくれるのだろうか。願えば叶えてくれるのだろうか。薄い皮のすぐ内側で、ひりつくほど欲しているくせに何も出来ないでいる。彼のことも自分のことさえも信じられないでいる。力があって人望もあって権力もあってこんなにも強いのに愛の前ではこんなにも無力で不確かで曖昧で、弱い。本当に握り返してもいいのかと往生際悪く戸惑っている。ふと、彼の瞳に映る自身が欲を含んでいる表 799