samukawa_mayu_3
DONEラギーくんとアズールくんの健全な話。◇ ◇ ◇
頭を空っぽにして読んでください。
ただ二人で添い寝してほしかったんです。
ラギアズおひるね「隣、いいっスか?」
「……え?」
アズールが返事をするより先に勝手に布団がめくられた。状況を把握するよりも前にラギーは遠慮なしに身体を密着させてくる。
──これは、どういうことなんでしょうか──
何か少しでも拒否しておくべきだったのか。しかしアズールは咄嗟のことに何も言葉が出てこない。
それでもラギーの体温は思いのほか心地良く、この状況を自分が嬉しく思っていることにアズールは困惑した。
──まさか、僕がフロイドやジェイド以外と同衾することになるとは……もちろん添い寝以上のことは誰ともしたことはないですが──
そのまま何も言わず目を閉じてしまったラギーの顔を見ようとしたけれど何となく気恥ずかしく、アズールは仕方なくフサフサの毛に覆われた獣人族の彼の耳に目線を逸らした。
1058「……え?」
アズールが返事をするより先に勝手に布団がめくられた。状況を把握するよりも前にラギーは遠慮なしに身体を密着させてくる。
──これは、どういうことなんでしょうか──
何か少しでも拒否しておくべきだったのか。しかしアズールは咄嗟のことに何も言葉が出てこない。
それでもラギーの体温は思いのほか心地良く、この状況を自分が嬉しく思っていることにアズールは困惑した。
──まさか、僕がフロイドやジェイド以外と同衾することになるとは……もちろん添い寝以上のことは誰ともしたことはないですが──
そのまま何も言わず目を閉じてしまったラギーの顔を見ようとしたけれど何となく気恥ずかしく、アズールは仕方なくフサフサの毛に覆われた獣人族の彼の耳に目線を逸らした。
Maaaasan
TRAININGnovelberお題「紙飛行機」をラギアズ仕立てで書いてみました。笑うなら隣で陸を歩いてるいるだけでも、自分たちは頑張っていると思う。
なのに、この上……空を飛べ、と?
アズールが「自分たち」と思ったのは、反射的に双子の顔が脳裏に浮かんだからで。
今、運動場で飛行術の補習を受けているのは実際には自分独りだった。
「……やれやれ。やるとしますか……」
気を取り直すと箒にまたがって、地面すれすれの所を浮く。
海の中なら滑るように移動できるものを、全く陸ときたら不便な場所だ。
目の前の芝生の緑が忌々しい。
気を抜くと間近に迫ってくるし、肌に触れるとウニの刺のようにチクチク痛い。
箒から降りて大きく息を吐き。
息を整えて、再びまたがって浮いて。
先生が設定した目標の高さに浮くまで、それを何度も繰り返した。
1285なのに、この上……空を飛べ、と?
アズールが「自分たち」と思ったのは、反射的に双子の顔が脳裏に浮かんだからで。
今、運動場で飛行術の補習を受けているのは実際には自分独りだった。
「……やれやれ。やるとしますか……」
気を取り直すと箒にまたがって、地面すれすれの所を浮く。
海の中なら滑るように移動できるものを、全く陸ときたら不便な場所だ。
目の前の芝生の緑が忌々しい。
気を抜くと間近に迫ってくるし、肌に触れるとウニの刺のようにチクチク痛い。
箒から降りて大きく息を吐き。
息を整えて、再びまたがって浮いて。
先生が設定した目標の高さに浮くまで、それを何度も繰り返した。
twst_fumau46k
DONEAZ恋展示のラギアズです。共通お題【アズールに恋したきっかけ】過去のどの話とも全く関係がない、こういうパターンもあるよねって話。
君、結構いいじゃん モストロ・ラウンジの食器は高い……らしい。
本人が言うには、値段を知れば気軽に持てなくなるとか。けれどアズールくんの前に置かれた皿には焦げたクッキーのような塊がいくつか盛られている。高級な皿の上に乗るには明らかに似つかわしくない。
「それで、今回も依頼を引き受けていただけますか?」
「勿論! 校内でやれるバイトの中では結構割がいいし」
「そうですね。あの学園長のわりには気前がいい方と言えるでしょう。ではこちらにサインを……」
差し出された契約書をざっと読んでサインする。毎回書かされるのは面倒だけど、相手はアズールくんだから仕方ない。
「ところでずーっと気になってたんスけど、何なんスか、それ?」
あぁ……と呟いて、アズールくんがそれを一つ手にする。
2762本人が言うには、値段を知れば気軽に持てなくなるとか。けれどアズールくんの前に置かれた皿には焦げたクッキーのような塊がいくつか盛られている。高級な皿の上に乗るには明らかに似つかわしくない。
「それで、今回も依頼を引き受けていただけますか?」
「勿論! 校内でやれるバイトの中では結構割がいいし」
「そうですね。あの学園長のわりには気前がいい方と言えるでしょう。ではこちらにサインを……」
差し出された契約書をざっと読んでサインする。毎回書かされるのは面倒だけど、相手はアズールくんだから仕方ない。
「ところでずーっと気になってたんスけど、何なんスか、それ?」
あぁ……と呟いて、アズールくんがそれを一つ手にする。
Maaaasan
TRAININGnovelberのお題にゆるっとチャレンジしつつのラギアズなどしたためるなどするお題【鍵】
話が唐突すぎるので何でも許せる人向け
誘い方モストロラウンジの営業時間も終わり、後片付けを終えたラギーがそろそろ自分の寮へ戻ろうとした時、アズールから呼び止められた。
「あの、すっかり忘れていましたが……。これは貴方が持っていて下さいませんか?」
そう言われて何の脈絡もなくラギーが渡されたのは、アズールの部屋の鍵だったものだから正直言って面食らった。
「はっ?!えっ?!」
驚きの声を上げてから、ラギーはその後の言葉が続けられなくなってしまう。
と言うのも、アズールが少し頬を赤く染めて俯いてしまったのを見てしまったからである。
「……やはり、ご迷惑でしたか」
しおらしく小さな溜め息をつくアズールに、
「いやっ!迷惑だなんてっ!んな事ないっス!貰えるモンなら何でもありがたく頂くっスよ!」
745「あの、すっかり忘れていましたが……。これは貴方が持っていて下さいませんか?」
そう言われて何の脈絡もなくラギーが渡されたのは、アズールの部屋の鍵だったものだから正直言って面食らった。
「はっ?!えっ?!」
驚きの声を上げてから、ラギーはその後の言葉が続けられなくなってしまう。
と言うのも、アズールが少し頬を赤く染めて俯いてしまったのを見てしまったからである。
「……やはり、ご迷惑でしたか」
しおらしく小さな溜め息をつくアズールに、
「いやっ!迷惑だなんてっ!んな事ないっス!貰えるモンなら何でもありがたく頂くっスよ!」