nxxmayoxx
DONEクリスマスの現パロ転生ヴァイネロ。現世他人の前世記憶ありの気持ちで書いたけどあんまり気にしなくてもOK。
CRYONICS この世界における聖人に因んだ日らしく、世間はお祭り騒ぎだった。光の装飾に巨大な木の飾り、赤い衣装にプレゼント、特別なディナーに甘いケーキ。ボクも兄さんもこうした催しを無邪気に喜ぶ性格ではない。けれど、恋人然としたイベントを逃すのも惜しく思えた。
結局祭りに便乗することを決めて、チキンを詰めた箱を抱えて愛しいひとのもとに向かう。丁寧なラッピングが施されたプレゼントは大きな紙袋の中だ。
大寒波が襲来中らしく、雪が舞っていた。翌朝には積もっているだろうか。雪だるまを並べるなんていうのも懐かしくて少し面白いかもしれない。
施錠された扉を断りなしに開けて、中へ入る。暖房はついておらず、ひんやりとした空気が満ちていた。
908結局祭りに便乗することを決めて、チキンを詰めた箱を抱えて愛しいひとのもとに向かう。丁寧なラッピングが施されたプレゼントは大きな紙袋の中だ。
大寒波が襲来中らしく、雪が舞っていた。翌朝には積もっているだろうか。雪だるまを並べるなんていうのも懐かしくて少し面白いかもしれない。
施錠された扉を断りなしに開けて、中へ入る。暖房はついておらず、ひんやりとした空気が満ちていた。
とがせ
PROGRESSヴァイネロ生存ifの途中まで꜀(.௰. ꜆)꜄꜀(.௰. ꜆)꜄◆辛うじて互いの存在が認知できるほどの仄暗い廊下の向こうに、密会の相手が待っていた。
久し振りに逢えた喜びに胸が浮き足立つ。逢いたくて、逢いたくて仕方がなかった。しかし近寄ったことにより視界に捉えた兄の神妙な表情を、無視することはできなかった。
「兄さん……」
「……久しぶりだな、ネロ」
互いに軽く言葉を交わし、ネロはこの場に呼び出したヴァイスの言葉を待つ。今はもう使われていない通路に人が通ることも監視されることもない。それほど重要な話なのだから私情を優先する事は自分自身が許さなかった。
「お前には伝えるべきだと思った」
僅かな逢瀬を楽しみたい想いはヴァイスとて同じだったが、許される時間など二人には存在しない。
「それほど重要な話しなんて……まさか、レストリクター殺害の企てでも?」
それは半ば冗談であった。いや、冗談になってほしいと願った。しかしヴァイスの口から否定の言葉は出ず、ただ沈黙が流れた。
「……嘘ですよね?」
肯定と捉えたネロの胸中は冷えていき、僅かな沈黙にも耐えきれず問い掛ける。縋るような目をヴァイスに向けながら。
レストリクターはこのディープグラウンドの 1525