PoPoPoPontatta
CAN’T MAKEちょっとずつ更新できたらな〜とか思いながら書いたり消したり眺めてみたりしています お蔵入りにしないよう頑張りたいです
.ウロボロスとクワイヤは犬猿の仲だ。
それは彼らが所属する組織の中では周知の事実であった。
錬金術を究めるべく日夜研究に没頭するウロボロスと、それを多方面からサポートする代わりに利潤を受け取るクワイヤ。
関係性の上では互いに協力を結んでいるにも関わらず、ひとたび顔を合わせれば途端に飛び交う嫌味や皮肉。果ては口論にまで発展し、第三者の介入によってでなければ終わることのない言い争い。
ある時は教団の建物内にある通路で。またある時はウロボロスの使う地下の実験場で。更にまたある時は会議室の入口で。
「ありゃもう名物みたいなもんだな。なに、見慣れりゃ猫の喧嘩みたいなものさ」
そんなことを言ったのは、彼らと並んで科学技術派のリーダーである電解と名乗る男だったか。
3207それは彼らが所属する組織の中では周知の事実であった。
錬金術を究めるべく日夜研究に没頭するウロボロスと、それを多方面からサポートする代わりに利潤を受け取るクワイヤ。
関係性の上では互いに協力を結んでいるにも関わらず、ひとたび顔を合わせれば途端に飛び交う嫌味や皮肉。果ては口論にまで発展し、第三者の介入によってでなければ終わることのない言い争い。
ある時は教団の建物内にある通路で。またある時はウロボロスの使う地下の実験場で。更にまたある時は会議室の入口で。
「ありゃもう名物みたいなもんだな。なに、見慣れりゃ猫の喧嘩みたいなものさ」
そんなことを言ったのは、彼らと並んで科学技術派のリーダーである電解と名乗る男だったか。
PoPoPoPontatta
SPUR ME倫理がLv,1くらいのヴァイオが墓との邂逅によりちょっとずつレベルアップしていく(予定)話殺意ある系害悪ハンターのトニオによるヴァイ墓青白く輝く月の光を受けて、降り積もる雪が寂れた工場を薄ぼんやりと照らしている。
ひび割れた壁、錆びた手摺、もう動く事もなく佇むだけの機械達。
レオの思い出と称されるこの場所は、いつ何時訪れても寒々しく、物悲しい。
止むことのない雪以外に動くものはなく、ただあるのは耳が痛くなるほどの静寂。だがそんな静けさの中でアントニオが見下ろす先に唯一、微かな音をたてるものがある。僅かに上下する動きに合わせて聞こえる、隙間風のようなひゅうひゅうという音。それは人の形をしたもの──今回のゲームの参加者である、アンドルー・クレスから発されるか細い呼吸音だった。
「嗚呼。気の毒なことだな、墓守よ。せめて走った先に地下室があれば、先に脱落した者達にも報いることが出来ただろうに」
5207ひび割れた壁、錆びた手摺、もう動く事もなく佇むだけの機械達。
レオの思い出と称されるこの場所は、いつ何時訪れても寒々しく、物悲しい。
止むことのない雪以外に動くものはなく、ただあるのは耳が痛くなるほどの静寂。だがそんな静けさの中でアントニオが見下ろす先に唯一、微かな音をたてるものがある。僅かに上下する動きに合わせて聞こえる、隙間風のようなひゅうひゅうという音。それは人の形をしたもの──今回のゲームの参加者である、アンドルー・クレスから発されるか細い呼吸音だった。
「嗚呼。気の毒なことだな、墓守よ。せめて走った先に地下室があれば、先に脱落した者達にも報いることが出来ただろうに」