百合子
DOODLEバレンタイン&誕生日お祝いの和泉兄弟with大和さんバレンタイン。世間ではチョコを楽しむ光景や、男女の告白の日にもなっている。そして、俺の誕生日でもある。いやね、お兄さんも昔ほど誕生日嫌だなって悲観的にはなってないよ?こんな愛が溢れた日に愛されてはいけない自分が生まれたことに嫌気差すことも多かった。でも、今は大事な仲間達と一緒に過ごす楽しさも分かってきたから。誕生日って案外悪くないもんだなって、思い直せた。だけど…。
「ほら大和さん。こっちのチョコはどうだ?日本酒混ぜてみた自信作だぜ!」
「二階堂さん。あなたの好きなメロンとチョコを組み合わせてみました。食べてみてください」
こいつらパティシエ家出身の兄弟に挟まれながら餌付けされている。チョコが大好きな奴だったら嬉しいだろう。でも甘いものよりビール派な俺にとっては酷すぎる状況。しかもこいつら……。
「あっ、一織にはちゃんと酒なしの特製チョコ用意してあるからな!今年のチョコも自信作だぞ!」
「ありがとうございます。私も兄さんにお渡ししたい物があります。兄さんほど上手く作れなくてお恥ずかしいですが」
「んなことねぇって!気持ちこもってるのが大事だって!丁寧に作ってくれた一織のチョコ 731
百合子
DONE12/13 和泉兄弟 ラブウィ感謝SS『レッツマネージメント!』
以前、一織とマネージャーがオレ達兄弟を題材とした同人書を作りたいと持ち掛けられたことがある。あの時は、そんなのより一緒にお菓子作る番組やったり、二人のフォト撮影しようぜって片付いた。…と思っていたのに。再び押せばオレが頷いてくれるのではないか?!と変な自信を持った二人が、恐ろしいほどの企画力、行動力を発揮し、和泉兄弟webオンリー[Love with Me]が開催されることに決まってしまった。
呼び出された会議室。オレ対、一織とマネージャーみたいな構図で座らされ、目の前に置かれている書類とパソコンをじっと見つめる。イベント参加するに当たってのご案内、注意事項、参加者一覧、その他もろもろがまとめられた書類が、まるで広辞苑並みに分厚い。どんだけの熱量込められてるんだ、これ。と呆れ通り越して尊敬すら覚える。視線を正面に向ければ、誇らしげな顔浮かべる二人。ひとつ溜息をついて、おずおずと手を挙げた。
4629以前、一織とマネージャーがオレ達兄弟を題材とした同人書を作りたいと持ち掛けられたことがある。あの時は、そんなのより一緒にお菓子作る番組やったり、二人のフォト撮影しようぜって片付いた。…と思っていたのに。再び押せばオレが頷いてくれるのではないか?!と変な自信を持った二人が、恐ろしいほどの企画力、行動力を発揮し、和泉兄弟webオンリー[Love with Me]が開催されることに決まってしまった。
呼び出された会議室。オレ対、一織とマネージャーみたいな構図で座らされ、目の前に置かれている書類とパソコンをじっと見つめる。イベント参加するに当たってのご案内、注意事項、参加者一覧、その他もろもろがまとめられた書類が、まるで広辞苑並みに分厚い。どんだけの熱量込められてるんだ、これ。と呆れ通り越して尊敬すら覚える。視線を正面に向ければ、誇らしげな顔浮かべる二人。ひとつ溜息をついて、おずおずと手を挙げた。
百合子
REHABILIマリマリ一織のカードに思いを馳せた和泉兄弟の話。ステンドグラス越しに降り注ぐマリンブルーの光。それが紺色のタキシードを着る一織へ注がれ、幻想的な雰囲気を強調している。先に撮影を終えたオレは、カメラマンの指示に応えながら優しく微笑む弟の撮影を遠くから見守った。本当だったら17歳だからまだ結婚できる年齢じゃない。だけど、この企画を通じて一足先に、身内の晴れやかな姿をみることが出来た。オムツを履いてた弟の成長を感じられる、とても貴重な姿。けど、オレを慕ってついてくれた一織が、結婚という儀式でオレから離れていっちゃうのかな。起こりうる未来。それを想像したら、おめでたいという気持ちと共に、頬に一筋の涙がこぼれてしまった。 285百合子
CAN’T MAKE珍しく大和さん達に悩み相談する一織。だが内容が…兄に関することという。過激ブラコンをこじらせる和泉兄弟の話いつもは悩みを抱えても誰にも話さず一人で抱え込むことの多い優等生タイプの和泉一織。だがこの日は珍しく弱音を吐いてくれた。仕事を終えへとへとな身体でなんとか寮へたどり着き、のんびりくつろいでる五人のメンバー達。なお、彼の兄である和泉一織は現場帰りで偶然会ったRe:valeの百さんとグラスを酌み交わしてるだろう。リビングのテーブルに肘をつき、重々しい溜息を吐きだしながら紡がれた言葉。
「はぁ。兄さんはかわいい人だともちろん持っていると分かっていましたが、最近は大人の色気をほのかに醸し出したり、または内なるエネルギッシュさを出した愛らしい姿を披露してくれます。なんて素敵なことなんでしょう。色んな要素を加味した兄さんの姿を見るのは喜ばしいです、しかし同時に大きな不安に駆られます。兄さんの魅力に引き寄せられた変な虫…言い方を変えます、変な輩が付きまとわないか?と。弟として生を受けたからには、迫りくる魔の手から兄さんを守りたいと強く願っているんです。だがしかし、そのためには兄さんの最近の動向を全部把握したいと思ってます…」
1233「はぁ。兄さんはかわいい人だともちろん持っていると分かっていましたが、最近は大人の色気をほのかに醸し出したり、または内なるエネルギッシュさを出した愛らしい姿を披露してくれます。なんて素敵なことなんでしょう。色んな要素を加味した兄さんの姿を見るのは喜ばしいです、しかし同時に大きな不安に駆られます。兄さんの魅力に引き寄せられた変な虫…言い方を変えます、変な輩が付きまとわないか?と。弟として生を受けたからには、迫りくる魔の手から兄さんを守りたいと強く願っているんです。だがしかし、そのためには兄さんの最近の動向を全部把握したいと思ってます…」